戦闘
化け物との戦いが描かれています
やっと能力をつかっての戦いを書きました
ここまで長かった(笑)
化け物がこちらの姿を確認する前に俺は先手を打った
可能な限り姿勢を低くし技が当たる距離まで一気に間を詰めた
化け物がこちらの姿を確認したときには技を繰り出していた
化け物の二つあるうちの片方の首の付け根に向かって限界まで縮めていた体を一気に開放するように全身のばねを使い下から上に向けて掌底を打ち込んだ
一般人に向けて撃てば肋骨なら簡単に砕いてしまうほどの威力のある一撃である
(どうだ、これで倒せるはずはないが少しは効いたはずだと思うが・・・)
光は化け物の様子を確認するために後ろに下がろうとしたときに、上から嫌な気配を感じとり
咄嗟に身をひねり回避行動をとった
ガン!?
と先程まで光がいた場所に化け物の前脚が振りぬかれていた
脚が置かれた場所は少し陥没していて周りに亀裂が入っていた。それを、見ただけでその足の破壊力を窺えた。
(っつ!。ノーモションで反撃だと、さっきの一撃が全く効いてないのか?)
光が疑問を抱きながら化け物の方を見ると首の片方はこちらを見ていたが掌底を打ち込んだ方の首はまだこちらを見ていなかった。
そのことから光は推測した。
(たぶんくらっていないんじゃなく2つの首は繋がってなく互いに自立して体を動かしているんだ。だから、片方が怯んだとしても、もう片方が攻撃してくるからすぐ反撃できたのか)
光は観察しながら警戒していた
(もしそうなら厄介だな。いくら攻撃してもどちらかの首は攻撃してくるから普通の攻撃をしたら反撃を必ずもらうってことか)
普通の相手ならこちらが攻撃してるときは防御するという行動に出るが今の相手はくらいながら攻撃してくるってことだ。相打ち狙いの相手ならこういうことをやってきた奴と光は組手をしたことあるが今回のやつはそれが普通の攻め方なのだ。
(まあ、いくら考えても化け物相手なんだからしょうがない攻め続けるだけだ)
光は先ほどと同じに突っ込んでいった、とにかく攻め続けるしか道はなかったのだから
光は攻撃をして緊急回避、攻撃、緊急回避を繰り返した。
しかし、化け物は効いてないのか平然としていた。
光はだんだんと息が上がり始めていた
いくら光が強いといってもそれは人間相手の武術においてなのだから息が上がってもしょうがないのだ
「くっそ。掌底、正拳、蹴り技いくらやったって効かないのかよ!。」
この時点で光が繰り出した技は50以上であった
しかも全身の至るところに攻撃をしていたある一部分を除いて
「はぁ、はぁ・・・ふー、さてどこに攻撃しても効かないし体力的にもきつくなってきたからどう対応すっか」
傍から見たら平然としているように見えるが実際は焦っていたのである。自分が持てる技が全く効いていないのだから、平然としてしているのは祖父にどんな困難な状態になっても冷静にいろと鍛えられたからである。
(もう攻撃してない部分は胸の部分だけだが、確認した限りじゃ骨みたいなやつが飛び出てて強固に守られてたし、普通に考えればたぶん弱点なのだが・・・・あれを破る手段はないわけじゃないが・・・)
まだ考えがまとまらないうちに化け物が待ってくれるわけもなく攻撃をしてくる
それを、どうにかよけたが少しかすってしまい血が滲みでた
光は今までの攻防の中で最初のうちは避けれいた攻撃がよけれなくなってきていた。
体力的に限界が近づいてきていたのだ。それによって動きが鈍くなって避けれていた攻撃がよけれなくなっているのだ。次の攻撃は、完全によけれないだろうと光自身は理解していた。
(もう悩んでいる暇はない。やるしかないんだ!)
光は決断し構えた
(あれをやるにはスキを作らなくてはならないそうなると)
光は辺りを見渡しあるものに目がついた
(アレを使えばどうにか隙ができるがヒロに被害がいく可能性があるが今は考えている時間が惜しい、もし怪我をしたらごめんヒロ・・・)
作戦が決まり光はある程度の距離を取りながらある場所に下がっていった
そしてその場所に着くとあえてどっしりと構え化け物を迎え打った
化け物は逃げないのがわかったのか、思いっきり突っ込んできて大きな爪がついているその足を大きく振りかぶり攻撃してきた
(よし、かかった)
化け物の攻撃をもう躱せないはずの光であったがその攻撃は光を捉えることはなかった。
化け物が放った一振りの攻撃はヒロを隠している貯水タンクに当たり軌道がそれさらにタンクから大量の水が出てきて化け物の動きを邪魔をしたからである。
さらに大量の水によって化け物は視界を遮られた
以上のことで光は攻撃を避けれたのであった
そして光は化け物が自分の姿を見失っているうちに素早く回り込み指先に集中していた。
(実戦で使うのはこれが初だ・・・頼む発動してくれよ。)
光は全身に巡るアルネスを使うためのエネルギーを感覚的に指に集約しようとしていた。
アルネス使いは能力者として目覚めると体に光子と呼ばれる力が宿る。この光子はアルネスを使うために燃やす燃料みたいなものだ。したがってかなりのエネルギーを秘めている。
「おおおぉおおおおぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
指先にまばゆい光が集まっていく
が
ヨロっと光の体が傾いた。
光はどうにか倒れるのを耐えた
通常能力者は力を使用する場合光子を無意識的に使いアルネスを発動する。この時に、使用する光子の量はほんの少量である。光子の内臓量は人によってさまざまだが決して大量に秘めているわけではない。しかも、光子=体力(体を動かすエネルギーという解釈でも可)といってもいいものである。よって大量に使えば疲れるし疲労も溜まる最悪の場合命にも関わる場合もある。
したがって、光子自体を燃料としてではなくエネルギーのまんま使用しているので身体にかかる負担は大きく倒れそうになるのも無理はない。
(簡単に言えば飛行機がガソリンを燃やしてプロペラを回して飛ぼうとしているのをガソリン自体を噴出して飛ぼうとしていると同じなのだ。)
「やっぱり・・消耗が激しすぎるか・・・だが、ここで倒れるわけにはいかないんだ!」
飛びそうになる意識をどうにか奮い立たせ体に巡る光子を指先に集約させた。
どうにか安定して指先に集約した光子は、まばゆい光を出していた。
その光量はすさまじいもので、光がいる屋上を完全に照らし出していた。
(・・・ぐ・・・どうにか安定した後は・・・)
顔を化け物の方に向けるとまだ光を見失っていた。
タンクからの水が思いの他勢い良かったためであろ。
倒れそうになる身体に鞭を打ち呼吸を整え駆け出した
化け物は大量に降り注ぐ水から体を逃がし光を探すと目の前に来ていたのでとっさに前足を振り上げ攻撃をしようとした
光は足を振り上げ攻撃してくる化け物を見て胸の骨があらわになったのを確認した
そして、技の形に入るために光子を纏った右腕を胸の前に畳み
「冬月流奥義・・・
地面を力の限り目いっぱい蹴り一気に急加速した
そして化け物の足が振りかざすより早く懐に入りその強固な骨にむかって手刀を放った
ズン!!!!!!
と重い音を響かせて化け物の足は地面を砕いていた。
しかし、その足の下には何もいなくコンクリを破壊しただけであった。
そして、化け物の背中からは手刀が出ていた
・・・断空裂刃」
光が放った一撃は化け物の骨を砕き背中まで貫通していたのだ
手刀を引き抜くと化け物は崩れるように倒れ、体に亀裂が入ったと思ったら
まるでガラス細工のように砕け散ってしまったのである。
そして、化け物が砕け散った場所に真っ二つになったブローチのようなものが転がっていた
光は化け物が消えたのを確認すると
「勝ったのか?」
といい、まるで糸が切れたマリオネットのように倒れた。
誤字、脱字が多いと思いますが最後まで見ていただきありがとうございます
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