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alunes  作者: Aki
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授業開始日2

今俺は生徒会室にいる。

「はい。紅茶でよかったかしら?」


水無月先輩が確認しながら紅茶を出してきた。

「あっ、ありがとうございます。いただきます。」


俺は出された紅茶に口をつけた。普通においしいと思った

なぜ俺は今生徒会室にいるかと言うと




遡ること10分前~

「・・・であるから今日から1週間は体験入部期間とする。」


今は授業も終わりHRの時間である。

授業が終わったといっても初日は午前中で終わる上にほとんどの時間がこれかの授業の説明ばかりであった。


「・・・それでは今日のホームルームは終わりにする。」


起立、礼とみんなが担任に挨拶をしたら「部活どうする?」とか「今日これから何する?」

と他愛ない話をしながら教室を出ていていた

「んで、光はどうするんだ?」


「?何がだヒロ」


「お前山田先生がホームルームの時に言っていた事聞いてなかったのかよ。今日から1週間体験入部期間になるからその間に部活を決めろと言ってたろ。」


そうえいばそんな事言ってたなー、確か一週間で決められなかったら適当な部活に割り振るとか言ってたっけ。まあ、部活は何でもいいと思っていたけどめんどいのに入ったやだから部活はちゃんと決めるかと考えていたら


いきなり教室のドアがスパーンと音を立てて開いた俺はビックリしてドアの方を見た.

教室に残っていた人たちもそちらの方を見ていたそこにいたのは


「迎えにきたわよ。冬月光君。」


とそこには昨日の女の人上草先輩がいた。


急に生徒会長がきたことに教室内では「なんで生徒会長が?」や「冬月ってだれ?」とガヤガヤ騒ぎ始めた


「まあ、こんなところで話すのもなんだし生徒会室に行きましょうか?」


上草先輩はそういうと指をパチンと鳴らすとドアから少し下がった

するとドアからは筋肉ムキムキのボディビルダーみたいの人が4人入ってきて


「目標発見、直ちに確保し生徒会室に連行。」


俺に近付いてきた

「えっえ、な」


何ですかと言う前にマッチョの人に担がれて「これで部費がUPする」とか言っていた。

俺はそのまま担がれて廊下に出されたら上草先輩が「GO」と笑顔でいうと俺はそのまま拉致されてしまった。


教室に残されたヒロはと言うと

「また俺は空気扱い。」

ルールーと音楽が流れてきそうだった。




それで現在にいたるという訳だ

しっかしなんで上草先輩は俺にこだわるのかなーと考えていたら


「お待たせ、いやー部費UPの手続きに手間取っちゃって遅くなったわ。」


そう言いながら偉い人が座ろうでありそうな大きなイスに腰をかけ


「まあ、前置きとかうんぬんは抜きにして簡単に言うわ。昨日も言っていたけどあなた生徒会に入ってくれない?」


「ちょっと待ってくださいよ。拉致られて急に入ってて言われても困るんですけど、っというか何で俺なんですが他にも生徒はたくさんいるじゃないですか?」


俺は自分が何で入って欲しいか言われるのかわけわからず質問すると上草先輩は少し考えて

「なんとなくよ。」


と笑いながら言ってきた。


俺はもっと何か理由があるから拉致までして勧誘してきていると思っていたのにただなんとなくだったとはもうここにいる意味はないと思いイスから立ち上がり部屋から出て行こうとした


「ん?どこ行くのかな?トイレならこの部屋にも付いているわよ。」


部屋の中にある扉を指差してきた


「いえ別にトイレではありません。」

俺は間髪をいれずに答えた。


「ならどこに行くのかしら?」


「もうここにいる意味はないので出て行こうとしただけです。」


俺はドアノブに手を掛け回そうとしたら回らず逆だったかと逆に回すが動かずそこで俺はすぐに分かった。

上草先輩の方を向き


「アルネスを使っていますね?」


会長は少し驚きながら

「よくわかったわね。普通は鍵がかかっているのかと思うのに。」


「いえなんとなくそうかなーと思っただけですよ。」

嘘であった俺はアルネスを使っているのがわかっていた、いや感じていたと言うべきか


「まあ、出て行こうとする気持ちはわかるわ。急に拉致られて生徒会に入ってくれと言われ理由がただなんとなくじゃあ帰りたくなる気持ちは。」


「なら帰らせてくださいよ。」


俺は少し声を張り上げて言った


「そんな、怒鳴らないでよ。ちょっとくらいあたしの話を聞いてからでもいいじゃない?まだ今日は午前授業だったから時間はたっぷりあるのだから。」


上草先輩はにっこりと笑い言ってきた。俺はどうせ最低でも話を聞かなくちゃ帰らせてくれないだろうと思い心の中でため息を吐き


「わかりました。話を聞いていきますよ。」

渋々席に戻り座った


「ありがとう。それじゃあ美咲彼にお茶のお代わりとお茶菓子をあげて。」


上草先輩が言うと後ろに立っていた水無月先輩はすぐに空になっていたカップに紅茶のお代わりを入れお茶菓子を持ってきた。


俺はありがとうございますと言うと水無月先輩はにっこりと笑い上草先輩の後ろに戻った


「それでは、話させて貰うわよ。」


上草先輩はそう言って息をつくとドアを動かせなくするために使っていただろうアルネスを解いたのであろうか力の気配がなくなった


「私たち生徒会は今は二人しかいなくて人出が足りない状態になっているわ。それで新たに後二人ほど入って貰おうとしているの、それでその一人として彼方に入って欲しいとあたしは考えているの。」


上草先輩は水無月先輩の方を見ると水無月先輩は前に出てきて説明を始めた


「生徒会の表向きの仕事は大きく分けて二つあります。」


俺は表向きという単語が気になったがそのまま話は続けられ


「一つ目は学園で行われるイベントなどの計画例えば体育祭や文化祭がそうです。二つ目は部費やお金の掛かる申請の受け答えなどが生徒会の主な活動です。細かく言えば他にもございますが、最初に言いました二つが大部分を占めております。」


他にも簡単に色々と説明をしてくれて全部の説明が終わると

水無月先輩は頭を下げて後ろに下がった。


「と、まあ生徒会はだいたいこんな活動をしているわ。ここまでで何か質問はあるかしら?」


俺は最初に言っていた事が引っかかっていたから


「表向きのと言っていましたが何かあるんですか?」


俺は上草先輩の目をじっと見ていった。


先輩も俺の目をじっと見ていていると


「あなたはお化けを信じるかしら?」


「お化けですか?」


「そう、お化けよ。」


上草先輩は立ち上がりホワイトボードの前までいきマジックでGHOST、お化け、幽霊と書き


「ここに書いたようなものを指すの、わかる?」


俺はホワイトボードに書かれたのはわかるがなぜ急にお化けの話が?と思ったがまさか、生徒会は裏の仕事がありお化け退治をしているのかとアホな答えをだすと


「まあ、冗談はこのくらいにして。」


上草先輩は笑いながら言い


「急に色々と言われ勧誘されても困るわよね。だからもうこれ以上あなたを勧誘する事はあたしはしないわ。生徒会についてもあらかた説明したし。・・・だから後はあなたが生徒会に入るかどうか自分で決めて頂戴。だからと言っても今すぐってわけじゃなくていいから。」


上草先輩はそういい自分のイスに座りなおした。


「ごめんね。時間を割いて貰ってもう帰ってもらっていいわよ。わざわざ最後まで聞いてくれてありがとう。」


俺は「それでは、お茶ごちそうさまでした。」と言って生徒会室を出ていった。もう関わることはないだろうと思いながら

ドアがパタンと音を立てて閉まり部屋の中は上草と水無月だけになり




「・・・そう、私たちはもう勧誘はしないわ。けどあなたはまた自分の意思でここに来ることになるわ、絶対に。あなたは持っているのだから・・・。」

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