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今から皆さまに最高のショーをお見せしよ~

  「親切なぼくを信じる人達に~」背中を利佳と花松に向けたままで、深紅の瞳で二人を見る、人間でもないんだし、首が一周回転するのも当たり前なのかなと、世界を見渡すニュアンスを神に伝える異質なる自分に弱る二人に笑い、ゆっくりと左足をフレームの中に突っ込み、ちゃんと神様を楽しませるつもりでいるんだよと、笑うシルエット、「遺言を世に残す時間を~」

  

  自分を遠くで見据える、総統と秘書を気にすることなく、きっと自分に支配される人々の中にいるはずの相手を、強めに意識するシルエットは話す、「終了しちゃおうかな~」シルエットの狂う行動と、紡ぐ訳の分からない話の群れに、眉間に皺寄せ、右手を握りしめる花松、右手の手の甲にあるムカデの如く、傷跡に内心を刺激され、右手からじっくりと心を苦しめる痛みに、歯を噛む。

  

  「ぼくが平凡なるきみたちに救いを齎すのよさ。」両手を適当に上げ、首を横に振らすシルエットに、眉毛を顰め秘書、「う…」歯を噛み、必死に右手でタブレットを握りしめ、目の前にある忌々しいシルエットを、視界から消すのを試みる。「おいおい~」まったりと秘書の右手に歩き、自身が彼に単独に向く行動に、見開かされる彼を見上げ、「ぼくを消そうとしたって無駄だってのには~」隣りで同じく絶句する初老の男性の、もう、何もできゃしないのよと、自分に触れても、そう簡単に消せる存在ではないのだと知るのに笑い、軽く左手を秘書の右手に伸ばす、「まだ気づかないのかな?」

  

  「うう?!」忽然、右手に触れてくる黒い手に見開かされ、体が驚愕に操られ、ビクッと跳ねる秘書、「くぅ…」情けない声を上げるなよと、秘書の落し兼ねないタブレットに一瞥し、軽く鼻翼に力を入れ、自分たちを操るシルエットを見下ろし軽く右手を上げ、手の甲で汗ばむ額を拭く初老の男性。

  

  「そう慌てないでって、」秘書を嘲笑い、額から滴り落ちる汗の粒に、鼻梁を濡らされる彼を見つめるシルエット、「ぼくがここにいることはつまり、」軽く存在しない鼻を作り出すと、淡い青色の息を吐き出し、右手で深い紫色の邪念に囲まれて来た胸元を叩き、眉間に白い黒子を浮かばせ、眉間に黒子が生える秘書を揶揄するシルエットは言う、「超が付くほどの刺激的な展開を見せるってことだよ~」シルエットに戸惑い、畏怖のせいで真っ白になる頭では、何もかもが、上手く理解出来ずにいて、ただシルエットに触れたくない思いに、体を揺さぶる秘書、「うう…」

  

  「それじゃ、」横目で初老の男性を見て、軽く左手の親指を立て、ニヤリと口元を上げてくシルエットは話す、「ちょっときみたちの絶望を打ち上げちゃおうか?」忽然、シルエットの携帯画面の向こう側で、なにかを紹介するぞと、真っ黒な画面を見せつける今に戸惑い、ぼんやりと黒い画面に、映し出す頬を濡らす汗と、強張る表情を目にし、軽く首を横に振る初老の男性、「う…」プレッシャーのあまり頭をやられちゃいそうで、ごくりと固唾を飲み込み、敵の前では慌てる姿を見せては行けないと、右手を携帯電話から離れ、汗ばむ額を拭く初老の男性は歯を噛み締める。

  

  「炸裂しちゃう~?」シルエットの補足する一言により、ますます不安を強いられ、突然、小さな棘を作り出すファンデーションに、意地悪される白皙の肌により携帯画面を占拠され、ゆっくりと映される、口紅が炸裂し、微かに唇の周囲に、拡散する様子から肌の右側に、ズームするのに、ぱちくりし、やばいよなと漠然に感じる初老の男性、「う…」シルエットは正体を見せるのだろうかなと、ゆっくりと後ろに向けずれる携帯画面にある画像に合わせ、段々込み上げてくる鼓動と脳内を貫く心音に、焦燥感を覚え、漠然と前のめりになり、目を細め、眉間に皺寄せる初老の男性、「なんだ…?」

  

  刹那、相手を急かしたのに、文句をぶつけるぞと、携帯画面の猛然と撮られてる人の左耳に向き、不意にも相手の正体に関するヒントを、確実に見せつける今に見開かされ、呆然と携帯画面に表示された、銀色のピアスを見下ろす初老の男性、「あ…」何度も首を横に振らし違うんだよなと、今にもシルエットの言う通りに、炸裂しちゃいそうな胸の行動を抑えきって、変な化粧から薄々気付いてはいたけど、違うんだよなと、両足に確実なる力を抜く今に苛まれ、隣りで、なにが起きたのよと、疑問に眉毛を顰め、薄っすらとした心配を強いる秘書に、上手く目を合わせなくなり、痙攣する視野の中で、再び携帯画面に目を向く初老の男性。

  

  ”ドクンー”心臓が強く揺さぶれ、夢でも見てるのかと、訳のわからないシチュエーションに、当てはまる一番合理的なる答えは、せいぜい自身には頭が疲弊してる以外ないと、思い込む初老の男性はぽつりと震える声を零す、「え…?」細い眉毛を上げ、あんぐり口を開け、言葉を失い、段々状況を上手く飲み込み、震える体内がパンクしちまいそうになる彼、「ま、まさかー」内心に過る思いを、何度も否定するけど、強めに唇を噤む、無理矢理にも引き攣る口元を上げ、相手はやれたんだなと悔やむ初老の男性は、小刻みに震える首を横に振り、目一杯喉元から声を絞り出す、「んなわけないもんな…」

  

  「総統…」相当ショックを受ける初老の男性の今に、少しばかり、歯ぎしりしたい感情を強いられ、何度も強く首を横に振り、瞬きするのが不能となる彼に、無理矢理にも微笑み、自分らはきっと大丈夫なはずだよと、暴れ回る心臓を、如何にか慰めたいと、そう自分に言い聞かせてみる秘書、「きっと大丈夫なはずー」

  

  「えっ…」刹那、無理矢理にも秘書の話を、遮る携帯画面を占拠する、呆然と光を失った瞳で、自分を見る初老の女性に、心臓を殴られ、潰される思いにもなり、震える体が危うく倒れちゃうそうになり、違うんだよと叫びたいけど、無力にも、なにもできずにいる自分に見せ付ける、変な化粧に合わせ、耳に銀色のピアスを付けた初老の女性の姿に、唇が確実にこじ開けられ、ぼんやり携帯画面を見下ろす初老の男性。

  

  月のピアスの中央の部分に、小さなハートが刻まれた、繊細な銀色のハートの中に、一滴の赤い液体が、微かに引っ張られ、オタマジャクシの如く尻尾を引き、地面に向け、落ちる赤い液体は、ぼんやりとピアスを付けた初老の女性の、呆然と口を開けた姿を見つめる。

  

  「えっ…?」ぼんやりとモニターに表示された初老の女性の顔をに視野を揺さぶられ、初老の女性の血色を失った今に、眉毛を強く跳ね上げられ、漠然とした胸元の奥から徐々にこみ上げる怒涛の如く感情に、押しつぶされ、ぼんやりと震える唇を開けてく利佳は呟いた、「母さん…?」

  

  利佳の少し震え声と、世の末を目の当たりにする横顔に一瞥し、ぼんやりとモニターに、映し出された初老の女性を再び確認し、軽く眉間に皺寄せる花松は呟く、「そんな…」ゆっくりと初老の女性の隣りで、モニターのフレームを握るシルエットの、自分らの顔を覗き込むよと、首をやけに伸ばしてくる相手に弱り、如何にか利佳を守りたい自分を気にせずに、適当にますます濃くなる深い紫色の霧に、支配されるフレームに座り、適当にフレームを叩く相手は、一体何者なのかと考え、戦慄する左手を強く握る花松、「ばかな…」

  

  「えへへ~」円やかな両手を顎に当て、隣りにいる呆然と利佳たちを見る初老の女性を紹介するぞと、軽く右手を彼女の頬に近づかせるシルエット、「紹介を遅れたね~」軽く左手を胸元に当ては、嬉々とした声を発すシルエット、「実はぼくはただの神様ではなく、」軽く両手を上げ、嗜虐的に口元を強く上げ、話を拒むよと、緊張と不安に抱かれ、小刻みに震える秘書の隣りで、歯を噛み締め、今にも、自分を根絶やしにしたがる初老の男性を見据えるシルエットは語る、「ゲームを用意するのも好きなんですよ~!」極めてふざける話を紡いで、内心を衝撃で、踏み潰すシルエットを睨み付け、ごくりと固唾を飲み込み、瞬きを忘れた利佳、相手は一体母親に、何をするのかを考え。

  

  「君たちにとっては魔術みたいなもんだけど~」軽く首を前に出し、右手の人差し指を立て、楽しく大きな声を発するシルエット、「今から皆さまに最高のショーをお見せしよ~」ノイズが混じった耳障りな声が、やけに気持ち悪く感じる秘書、「うう…」ごくりと固唾を飲み込み、シルエットに、妻に酷いことをしないでと切に祈りを捧げ、震える両手を握り、恐る恐ると右手を机に突き、如何にか立つのすらままならない、ショックにやられる身を支える初老の男性に目を向き、彼の弱り切る現在を観察し、彼を躾し、処理し終えたら、もしかしたらこっちの番に、なっちまうのではと、強くシルエットの策を考え、悔しく歯を噛み、猛然とテレビを指差す秘書は叫ぶ、「ふざけるな!」

  

  猛然と強く右手を握り、タブレットに大きな声を浴びらせる秘書、「彼女が何方は知ってるのか!?」きょとんと見てくる初老の男性の涙目になる様子を、気にする余裕を失い、自分をなんとか守りたいよと願う秘書は語る、「貴様は何者だ!」眉間に皺寄せ、怖がりつつ、出来る限り大きな声を上げ、如何にか不安をカバーし、勝手にシルエットの顰蹙を買うようじゃ、殺されたりやしないのかなと、また萎縮し、無差別殺人を行う相手を嫌い、何よりのは、殺される相手の中に、自分が含まれるのを思うと、つい居ても立っても居られなくなり、ぐっと歯を噛み、強く両足に力を込める秘書は、勇気を振り絞る、「何をするつもりだ!」

  

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