どれだけ慌てふためようと~
「あれ…」両手でリモコンを強く握り、不気味なテレビの画面を消したいと強く祈る秘書、「おかしいな…」何度も押しても、微動だにしないテレビ画面にあるシルエットの、全くもって自身の行為になど、影響を受けずに、軽く両手を上げ、馬鹿にする仕草に、焦りが段々募られ、モコンを握り潰す思いで、両手に力を入れ、歯を噛みしめ、神様にふざけるなと、祈りを捧げるのが効かないと言うのならば、罵倒する他ないと思う秘書はぽつりと沈む声を漏らす、「どうしてリモコンで消せないんだだろう…」
「そのリアクションはちょっと予想外かな~」まったりと黒く見えるほどの深い紫色の両手を上げ、秘書と初老の男性の面食らう様子を嘲るシルエットは言う、「もっと驚くかと思ってたのにさ?」ノイズが混じった耳障りな声と、自分たちの反応を見る口調に、眉間に皺寄せ、軽く息を吸い込み、娘の写真の上で突っ立ってるシルエットに、苛立ちを覚え、両肘を机に突き怒りを抑える初老の男性、「君は何者かね。」
当たり前なる質問を真剣に向ける初老の男性に笑うシルエット、「ぼく?」軽く右手の人差し指を立て、自身の顔を指差し、利佳の写真に座り、嬉しく両手を頬に付き、初老の男性の質問に笑うシルエットは語る、「世界に救いを齎す神様さ~」ウィンクを投げるシルエットの、右目からまったりと、自分に近づく深い紫色の小さなハートに絶句され、相手には一体何を言うのだと、理解できない行動に合わせた話により、困惑気味となる初老の男性。
「かみ-sama…」ぼんやりとシルエットの耳障りな声を耳にし、シルエットが紡ぐあまりにも意外な台詞に、頭が殴られる秘書、「う…」夢をとか、或いはプレッシャーで幻でも見てるんじゃないのかなと、不安になり、ごくりと喉元に引っ掛かる唾液を、強く飲み込む秘書がいる。
”ドーン!”突然、強く壁を殴る音に、眉間に皺寄せられ、猛然とドアに目を向く初老の男性、「く…?」会議室のドアが、切羽詰まった表情を浮かぶ警備の制服を着た、矮小な男性に突き破られ、額が大粒の汗に濡らされる彼の、息を切らす現在に戸惑い、小首を傾げる初老の男性、「どうかしたのかね君ー」
「たっ…!」否応なしに総統の話を遮り、やけに悠長な二人に、心臓が不安に射抜かれ、まったりと額に沿い、左側の太い眉毛の上にある、赤い黒子を濡らす汗の粒を気にする余裕を失い、強く息を吸い込み、二人の戸惑う表情に、大きな声を上げる矮小な男性、
ごくりと固唾を飲み込み、左手をひんやりとしたドアに付け、必死に責務を果たしてたいと二人を交互に見据える矮小な男性、「大変です!」まったりと不安を隠す秘書の腕を組む現在に一瞥する矮小な男性は語る、「総統府の全てのデバイスが使えなくなってるのです!」前のめりとなる自分の話に絶句され、上手く返事を紡げない二人に、歯がゆい感情を強いられ、急いで背筋を伸ばし、互いの顔を見つめる二人の返事を待つのだと、不安に抱かれる胸に、強く言い聞かせる矮小な男性、「はぁ…」
息遣いが荒くなるせいで、体が起伏する警備員の返事を待つ姿勢に、目を細める初老の男性、「ふーん…」ゆっくりと視線を携帯画面に立つシルエットの姿に向き、軽く歯を噛み、青ざめた秘書のがくがくと震える姿からして、彼は役に立たないのだろうと判断し、シルエットが神だと名乗ったのに飽きれ、横目でシルエットをみる初老の男性は相手を蔑む、「君の仕業なのかな?」軽く顎を引き、所詮は人間社会のことだ、大して驚く必要などないのだと判断する初老の男性は語る、「神様を気取る若者といったところかな。」
軽くシルエットに向け、右手を伸ばしす初老の男性、「私の娘の顔に、」軽く歯を噛み、シルエットの体を退かしたいと軽く右手の人差し指で、シルエットの華奢な体に触れてく彼、「う…」忽然、人差し指がいとも簡単にシルエットの体を通り抜け、ただちっぽけなる深い紫色の粒の群れを残す現在に、微かな安心感を覚え、シルエットの実態のないように見える体を睨み、怒りを堪える初老の男性はニヤリと口元を上げてく、「いたずらしたことに後悔させるぞ。」
ゆっくりと背筋を伸ばし、緊張し、息遣いが荒くなる警備員に一瞥する初老の男性、「状況は十分に分かった、」神様が急になんの前触れもなく、訪れるはずもなかろうよと思う彼は軽く右手を上げて言う、「君は去るといい、」初老の男性の冷静沈着なる声に見開かされ、軽く眉間に皺寄せ、ますます変にも感じる話に弱り、彼には平然と振る舞うシルエットに、何かしらの対策を思いついたのではないかと考える秘書。
自分を見据える秘書を気にする事なく、軽く上げた手を胸に当て、警備員を見つめ、緊張に苛まれる彼に安心させたいと微笑む初老の男性は語る、「後は私が片付けとしよう。」初老の男性の覇気に満ちる一言に威厳を感じ、ちらっと楽しく自分に手を左右に振らし、別れでも告げるシルエットに困り、ごくりと固唾を飲み込み、急いで二人に一礼し、大慌てでドアノブを握り、迷わずに会議室から立ち去る警備員。
”カター”疾風の如く自分らのもとから去り、ドアから伝わる控えめの音に目を細める秘書、「う…」シルエットには一体、何を考え、何を成し遂げようとするのかなと、強く不安なる思いを抱く秘書は呟く、「どうして…」初老の男性の冷静沈着なる様子を見上げるシルエットの、淡々と自分らの慌てぶりを堪能する様子に悔やみ、もしかしたら、自身がこの部屋に入る前から、もう既に行動をしたのではとも考え、軽く顎を擦る秘書は呟く、「この施設のセキュリティーはそう簡単に破れるはず無いのに…!」心臓の音が耳元で叫んで、体を殴りを堪え、懐に手を伸ばし、大急ぎでコーヒー豆がいっぱいプリントしたタブレットを持ち出す秘書。
”ドクンー”「なっ…」否応なしに己の胸の奥を強打するシルエットの、先読みしたにしか思えない、タブレットに浮かぶ、無言で自分を見上げるシルエットに、眉毛を跳ね上げられ、絶句し、一体どうしたらいいのだろうかと、自分と同じく困惑気味となる初老の男性のごくりと、喉元を起伏させる現在に震える視線を向けてく秘書。
「ふふ~」タブレットに立つ自分を、一体どうしたらいいのかだなんて、綺麗さっぱりに理解不能となる二人に、愉悦を感じ、小さな両手を握り、顎に当て、嬉々とした声を上げるシルエット、「慌てない慌てない、」左手を腰に付け、右手を外側に振らす自分の一挙手一投足に注目する、赤いショートカットをしていた男性に合わせた、阿保みたいにあんぐり口を開ける橙色の髪をしていた男性の、彼の隣りにいる深い緑色の髪の男性と肩を組み、楽しく上げてたピースを下ろす姿勢に悲憤を感じるシルエット、「ふん。」
三人が着た、少女の痣だらけの肌で書かれた、強姦事務所の文字に合わせ、薄暗い環境のもとで倒れ込んだ、ピンク色の瞳をした少女の姿を、プリントする写真に目を細め、屑を大掃除する時が来たと笑うシルエット、「きみたちモブはもうすぐこの世界とはおさらばするのよ、」ニヤリと右側の口元を上げ、燦爛たる笑みを初老の男性に見せつけ、自身への敵意を包み隠さずに、剥き出す、歯を噛み締める彼に笑うシルエットは言う、「どれだけ慌てふためようと~」面白い癖を持つ秘書のもとから身を引き、自分への不安により涙目にもなる彼を見上げ、軽く首を左右に振らすシルエット、「意味がないんだって。」




