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しょうがないな~

  「うう…」もうやめてよと、なにをやっても、母さんは救われないのにと、柱の頂点で、確実ても赤いラインを残す父さんの、まだ、如何にかシルエットに近づき、母さんの頭に触れたがる姿に絶望を強いられ、ぽつりと目の下を越える涙に、憂いを感じる利佳。

  

  ”とー”両膝が強くひんやりと感じる白い地面にぶつけ、苦しく眉間に皺寄せたままで、如何にか眩暈を堪え、無言で自分を応援する携帯電話を握り、妻に、会いに行くよと、隣りにいる彼女の体を、一つにするぞと、情けない自分に、今、出来る唯一のことを考え、全体を通るほどの激痛に苛まれ、口元が強く斜め下に向けられ、口内に感じる錆びの味に困り、確実ても口角から滴り落ちる唾液は、大切なる娘に、見られちゃうよなと弱り、強く両膝を前にずらし、黙々と自分を待つシルエットが作り上げた、段々色褪せ、両手を背に隠すシルエットに募る妻の頭を囲む時計を睨みつき、前に伸ばす左手に力を添える携帯電話から、ゆらりと、妻の頭に飛ぶ青色の蝶々に見開され、苦笑いする初老の男性、「ふ…」

  

  愛する人に結びつく青色の蝶々が残す光の糸に感謝し、段々体から飛び出る生き血に憂いを強いられ、震える体に、これ以上の力なんてのは、込めなくなってるのだと、無惨に知らせる、まったりと右側に傾ける視野と、世界が回る感覚に悩まされる彼。

  

  ”どー”戦慄する肩の、強く白い地面にぶつけるのに、やはりダメだったのかなと、体中にある痛みに苛まれ、どれだけ頑張ろうとも、意味など、なさないことに、尽力しようとも、為せるものなんてのは、ないのになと、辛く、あと少し、前にいる妻の首を見据え、本当にこれでいいのかなと、しゃがむシルエットの両膝に肘をつけ、自分を見つめるのに、もう少し、頑張れるよなと、相手への恨みに強く首を伸ばし、自身に濡らされる地面を気にすることなく、懸命に足を蹴る彼、「うっ…」

  

  情けない声を漏らし、死に時は、せめて自分の納得がいく様子になりたいし、妻と大事な娘に、出会わせてくれた世界に感謝し、何となく、自分を包む深い紫色の粒に、体を押される気がするけど、体を無理矢理動かすのにつれ、ばらばらにされる感覚に、不覚にも白い目を向きそうになり、唾液を飲み込むことすら、難しくなり、ぼんやりとやけに重たい右手を引きつって、左手を愛する妻に伸ばす初老の男性、「うう…」

  

  ”ずずー”スーツに連れ、生き血に汚されたズボンにある月が真っ赤に染められ、不気味な音を立てるのに困り、あともう少しなんだよと、知らせる霞む視野に見える、携帯電話に浮かぶ淡い青色の光により、作り上げた娘の笑顔に見開かされ、軽く鼻翼に力を入れ、そうだよなと、強く右手を握り締め、手のひらに食い込むピアスを感じ、丁寧に左手の親指で愛しい娘の頭を軽く撫で、世界に逆らうよと、徐々に消え去る妻を囲む時計に弱る初老の男性。

  

  ”どくん。”衰弱する胸の鼓動に悔やみ、まだだ、まだやれるのだと、確実ても、どこか、自分の身から飛び出る気分になる自身に弱り、漠然と、大人しくもとから身を引くシルエットに疑問を強いられ、嬉々として両手を握り、クスクスと笑うシルエットが浮かべる深紅の瞳に映し出す、変ても、淡い青色の光に包まれるピンク色の兎に、小さな眼鏡をかけた黄色の瞳を刺繍したシャツの図案を引っ張られ、確実ても妻の髪に触れる現在に、ほんの少し、安心感を感じる初老の男性がいる、「う…」

  

  軽く歯を噛み、懸命に右手にあるピアスを、如何にか彼女の血痕に汚れたら耳に、添えたいと願う思いに、しっかりと応える淡い青色の光に見開かされ、これもまた、シルエットの仕業なんだろうかなと、ぼんやりとした思いを抱き、もう、そんなのは、どうだっていいのだと思う彼、「ふ…」これで、満足するべきなのかなと、娘にも、ちゃんと最低限に、胸を張り、母さんのために、尽力したよとも言いたい自分の、隣りに来るシルエットの大きな時計を抱え、自分にぶつけたがる様子に苛まれ、ぼんやりと右手で妻を抱え、娘にもきっと、自分らみたいに、どんなことが起きても、結局のところは、傍にいる存在を見つかるはずだよと願い、左手にある携帯電話を放す初老の男性。

  

  ”たーっ”あっけなくても、主人である弱り切る自身につれ、ピンク色の兎カバーに守られた携帯電話が、真っ白な地面にぶつけた音と手から滑り落ちた感覚に弱り、大切な嫁さんを両手で抱え、静かに眠りにつく自身に、安心させる妻に笑い、ぼんやりとやけに重たくなる瞼を閉ざす初老の男性。

  

  「ああ…」視野を占拠する父親の、大変幸せそうに、静かに永久の眠りにつく姿に、唇が確実てもこじ開けられ、一体どうしてこうなるのかなと、ぼんやりと鷹とバタフライナイフが、プリントされてたパイプ椅子に座り、鷹にパンツを取られる演出をした、嘴にパンツを咥えられた女の子のキャラクターが、デコレーションされモニターにある、父さんのもう二度と上手く携帯電話を握れなくなり、無力な手につれ、指を外側に、徐々に力を解する様に、視野が揺さぶられる利佳、「え…?」

  

  ”とー”彼女には一体どれだけのショックを、受けたのだろうかを、素直に知らせる、地面に小さな音を立たせた、葉っぱで作り上げる輪っかを、モチーフにした図案が、プリントされてた髪飾りの、異様ても、静まり返った会場で、小さな音を立て来た現在に、鳩尾を強打され、モニターにある黒い空と深い紫色の霧に包まれる初老の男性が、静かになる姿に、絶句しされる花松、「そんな…」

  

  またしても不可解過ぎるな程に、初老の男性を宇宙に、瞬時で送り付けた相手とは、果たしてどうやったら戦えるんだよと、悲憤と利佳の両親の代わりにシルエットに、復讐しきたいけど、全くもってそれが出来ずにいる現在に、こめかみが虚しさにより貫かれ、眉間がショックに強打される花松は呟く、「馬鹿な…」

  

  モニターにある多分もう、永久に離れた父親の、安らかに眠る姿に絶句され、一体どうしてこうなっちゃうかなと、分からなくなり、自分にはもう何も考えられないよと、喉元から微かに零れる唸り声に合わせ、泣かされたよと白状する、まったりと目の下を越える涙の感覚に、胸が確実ても潰される利佳、「うう…」

  

  無責任ても、どうして自分にはこの不幸な目に、遭わないといけないのかなと、決して他の誰かに、この身がいとも簡単に砕いて、瞬時で引き千切られる苦い思いを、体験して欲しいと言う訳でもないのに、上手く呼吸すら出来無くされる自身に触れる、やけに温かな黄色の光に弱り、呆然と自分に彼に甘えさせる、脳内に浮ぶ、夕陽に濡らされた黒髪の男の子の、自分に頬を傷つけられても尚、阿保だった自分に優しく接してくれた過去の思い出に驚き、軽く歯を噛み、ステージのもとで自分を見守る眼鏡をかけた黒髪の男性の、くいっと眼鏡を押すのに一瞥し、強く歯を噛み、体が苦しめられるのを、確実てもちゃんと理解し、口元が斜め下に向くのを感じてく利佳、「うぐ…」

  

  両親がシルエットに殺された以上、次は彼女の番になってしまわないかと、不安になる花松、「う…」強く歯を噛み、チラッとステージの下で、控える巨漢に一瞥し、不服そうに歯を噛み、呆然と苦しく胸元を鷲掴み、背筋を伸ばす事も、出来ずにいる警備員である彼から、視線を引き、軽く左手をポケットに行き、ごくりと固唾を飲み込み、人々のどうかに利佳を慰めたいのだけれども、このシチュエーションに、出くわした以上、もう誰が何を言おうとも意味ないじゃないかなと、自身の思いに同調され、何よりのは彼ら自身もシルエットに酷い目に、遭わされないのかと考える現在を気にかけ、まったりと悲憤に苛まれるせいで、疼く眼をモニターにあるシルエットに向く花松がいる。

  

  「あ~」ぼんやりと丁寧に嫁さんの首を抱く初老の男性を見下ろし、自身の手にある時計に一瞥するシルエット、「そいえば~」耳障りな声を発するシルエットを睨み、歯ぎしりし、相手の軽く不思議な時計で寝込んだ父親を差す様を恨み、小さな両手を握りしめる利佳。

  

  「植物の星を見えてね~?」軽く右手を額に添え、もうやることは皆済んだよと、消え去る淡い青色の光に目を細め、深い紫色の霧に包まれる初老の男性に、最後にちょっとしたサービスを送り、初老の女性に似た時計により身を守られる様を見据え、小さな両足で白い地面を踏むシルエット、「凄いものなんだよねー」

  

  段々地面に募るピンク色の兎を守れる淡い青色のレインコートを、深い紫色に染め上げる邪念に笑い、軽く顎を上げ、遠くにある星を見据えるシルエットは笑う、「世界はいとも簡単に細工されるものなんだよね、」軽く右手の人差し指を口角に添え、ゆっくりと手にある時計を初老の男性の背に、近づかせるのにつれ、丁寧に彼らを初老の女性の胴体に、引っ張る深い紫色の粒は、大変親切なんだよなと知るシルエット、「しょうがないな~」

  

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