泣いてるよ?
「いつ襲うのかも分からない呪い。」ぼんやりと自身の胴体に目線を向き、自嘲気味に軽く口元を上げ、死ねることこそが、人々にとっての最大の幸なのになと思うシルエット、「恨むよな、」漠然と自身の胸に触れてくシルエットは言う、「でも意味もなく、」人々の死の先にある道に、不安を強いられる現在に微笑むシルエットは苦笑いする、「それが存在意義ってもんさ。」
自分に歯がゆい感情を強いるシルエットの、独り言を呟き現在を睨み付け、不満に何度も強く鼻翼に力を入れる花松は呟く、「ふざけんなよぉこの野郎…」自身に虚しい感情を強いる花松の声に、悲しみを感じ、自分らには、一体どうすればこのピンチを、ちゃんと乗り越えるのかなと、困惑気味となる、坊主頭に乗っかる黒い鷹の飾りをつけたサングラスをかけた巨漢、「う…」悔やみ、軽く唇を噛み、ステージのもとで花松の苦しみに、支配され、あまりにもの現実に、脳天をぶん殴られ、どうしたらいいのだろうかと、分からなくなる利佳を見守る花松に、歯がゆい気分を強いられ、項垂れる花松に目を細める巨漢は呟いた、「若…」
「なぁに~」軽く鼻を啜り、自身の話を真面目に聞ける存在なんてのは、それこそこの世の支配者しか、しないのではと考えるシルエット、「慌てる必要はないさ、」ニヤリと口元を上げ、軽く左手で胸元を叩くシルエットは言う、「この親切な神様は一からステップを刻み、」楽しく笑い、右手の人差し指を立て、頬に添え、横目で人々を見るシルエットは笑う、「説明してやるよ。」
シルエットの紡ぐふざけた話に、眉間に皺寄せる、ぼんやりと自身の体を観察し、周りの大変苦しめられる人々とは違う自身の身には、なんの苦痛も、感じないであるのに戸惑い、もしかしたら自分は神に、選ばれた存在なのかもしれないなと、漠然とした思いを抱き始め、口元が思いにくすぐられる赤い髪の少年、「ふひ…」
「ほら、」勝手に自分こそが選ばれし者であるのを、勘違いしない方がいいのではないのかなと、人々に言いたいけど、自分にもまた、果たして誰が本物であるのかを、特定し兼ねないなと知るシルエットは言う、「複雑な話をしても?」左手を腰に当てるシルエットは、前のめりとなり、右手の人差し指を立ててる、「殆どの死んじまう奴には、」ニヤリと口元を上げ、横目でとっくに青ざめた秘書の、強張る顔を見るシルエットは笑う、「大して意味ないしさ。」
刹那、否応なしに口元を、強く斜め下に固定するシルエットの、やはり多くの人々を、惨殺するつもりで、物事を運ぶのだなと、宣言する相手を恨み嫌う赤い髪の少年、「くぅ…」緊張と畏怖に、身を挟まられ、上手く体を動かせずにいる彼は恐る恐ると、人々の中に混じる、赤いナミガイをモチーフにしたネクタイを付けた紫色の髪の青年の、きょとんとする様子に一瞥し、不思議と、体内を抉る気分を与える相手を恨む赤い髪の少年がいる、「うっ…」
「時間なんてのを、」まったりと左手を胸元に引き、世界に終焉を告げるぞと、右手の人差し指を立てるシルエットは、ニヤリと口元を上げてく、「無駄にして行こうよ。」自分に支配される深い紫色の空の、黙々と夕陽を遮る今に、虚しくなり、結局は自分には本物の神とは、コミュニケーションを取れないのかもしれないなと、漠然と自嘲気味に笑うシルエットは言う、「これも人生ってもんの醍醐味の一つじゃないの?」
「く…そ…!」ぼんやりとぺんぺんちゃんのシールを張ったパイプの上に座り、シルエットの言葉を聞き、いつまで呆けて、とんでもない出来事を、巻き起こす相手に、世界の流れを委ねわけにはいかないよと、母さんが本当にシルエットに、殺されたのかどうかを、確認したい思いに、目線をシルエットから逸らす利佳、「は、花松…!」力に強張る喉元が戦慄し、苦しく焦燥感に苛まれるがままに、声を絞り出す彼女、「か、母さんは…」苦しみと絶望を素直に受け入れ、眉をひそめ、自身の表情に悲しまれ、眉間に皺寄せる花松を見上げ、ぽつりと不安に嬲られる話を漏らす利佳、「母さんとの連絡は…!?」
利佳が胸にぶつける、助けを求める様子に、心が苦しめられ、恐る恐ると自身の右手にある携帯画面を見下ろし、シルエットはそんな簡単に自分らを、見逃すはずもないのだよと、予想は間違わなかったのだよと、知らせる右腕に触れる小さな深い紫色の腕に弱り、まるで内心を支配するシルエットに、喉元を強く突かれ、話を紡げなくなり、辛く歯を食いしばる花松。
「ちゃんと人の説明を聞かないと、」ニヤリと口元を上げ、お爺さんに合わせ、黒い髪の青年が会場の後ろにいるパーカーの青年を、観察する様子を満喫するシルエット、「あとで酷い目にあうんだぞ!」滅茶苦茶大事で、彼らの人生すら左右する話を聞かない花松に、少々文句交じりの台詞をぶつけ、唇を尖らせ、耳障りな声を上げてくシルエット、「意味のないことをしないでよ、」なにが意味のないことだよと、文句を強くぶつけたい花松の、歯ぎしりする様を見上げるシルエットは笑う、「右手の百足君。」
シルエットの自分の聴覚を潰したがる声色を聞き、右手にある携帯電話を掴み、会場にいる人々の利佳と同じく、携帯画面に期待する眼差しを向かう事に、凄まじいプレッシャーを感じ、もし携帯電話をポケットに、仕舞い込んでたら、きっと利佳の微かな希望を、消するのだろうと思い、こめかみから滴り落ちる汗に、緊張と圧力が募り、顎を添い、シルエットの小さな腕に向かうのを感じ、ごくりと喉元に引っ掛かる唾液を、飲み込む花松。
「いくつかのゲームを適当に用意するけれども~?」ニヤリと口元を上げ、人々の神経をより刺激していくシルエット、「最初のステージは長めにする予定なんだ~」シルエットの雑な話を聞き、チラッと横目で手にあるマーカーを握り締め、祈るように両手を握りしめる利佳を見て、軽く歯を噛み、いつまでも、反応をくれない携帯画面の、シルエットに支配される様に苛立ちを感じる花松。
「世界とぼくの相性の観察も兼ねてね?」軽く両手を上げ、人々の焦る姿を楽しんで、肩をすくめ、嬉々とした口調で言葉を紡ぐシルエット、「まぁ、」今んとこ、自分との相性は良くも悪くもないといった感じかなと、目を細めるシルエットがいる、「それでも殆どのモブちゃんには、」ぼんやりと、遠くで柱により支配されたもう一つの、神の気まぐれとしか思えない緑色の星を観察するシルエットは言う、「関係しないのだけれども~?」真剣な表情をシルエットに向く赤い髪の少年の、息を吸い込み、強く両手を握る姿に不安を強いられ、何となく、彼が自分を狙ってる可能性を微かに感じ、不安に喉元を押さえつけられる紫色の髪の青年。
「ふ…」軽く息を吐き出し、自分は間違いなく神に選ばれし存在だと、周りで苦しく息を吸う人々に一瞥し、一瞬、自分に目を合わせたけれども、どこか、内心を地味に刺激する紫色の髪の青年が、滅茶苦茶緩やかに視線をモニターに向き、眼が確実に自分に向けてるのに、違和感を強いられ、世界が、どこか、遅くなっていないのかなと、地味なる疑問を強いられる赤い髪の少年。
「いいかな?」話に反論を述べたいと、全然、良くないのだよと、小刻みに首を横に振らす、雑な髪形をした少年に連れ、彼の周りの人々が皆そう思う様子に強く笑うシルエット、「ハシラ~は少しずつ紫色に染まるんだ、」軽く右手を上げ、後ろにある白い空間を、軽く叩くシルエットは語る、「最終的には、」自由自在に、この星の各地に移動できるのに、更なる不安を強いられる秘書を見据えるシルエットは言う、「選ばれてたかもしれない誰かをリスペクトして、」
狂う地震を巻き起こした、クレイジーなシルエットの、自分らを見据える今に、歯ぎしりするポニーテールを付けてた女性、「う…」ハンバーガーに座るラズベリーに触れたがる、深い紫色の糸に隔てるハンバーガの隣りにいる、ブルーベリーの柄を、刺繍したエプロンを付けたままで、不安に眉毛を顰めて、後頭部にある大きなポニーテールに合わせ、頭の右側に小さなポニーテールを付けた男性の横顔を見つめる彼女、「威瀬…」
恐る恐ると喉元に、引っ掛かる唾液を強めに飲み込み、街灯の隣りにあるベンチに座り、落ち込む少女の図案をしたカバーに、守られる携帯電話に浮かぶシルエットを、睨み付ける義威瀬は、歯を噛み締め、丁寧に頷く、「うん…」
大変凄まじくにも、自分らに襲い掛かる波の音を、ぼんやりと耳にし、小奇麗な紫色の雲を見上げ、何となくハンバーガに見えるなと、ぼんやりとした思いを抱き、琥珀色の瞳で幻の景色を映し出す小さな女の子、「パパ、」ぼんやりと右手を上げ、声に興味を惹かれる義威瀬を気にせずに、ひらひらと揺らぐカーテンにある、巷でうろうろする、使い古されたピンク色の腕時計を、付けた黒き鷹に、狙われる兎を守ろうと、必死になるリスを気にすることなく、カーテンに飾り付けられた、大きな熊にも見える森と、熊の足元にも思える茂みを見つめ、酷いことをしないでよと、世界に切に祈りを捧げ、軽く願いに反応し、地面を揺さぶり、襲い掛かる波を止む世界を感じ、妄想なのかもしれないなと、森を微かに照らす淡い青色の粒に目を細め、大事な両親を無くしたくはないのだよと思う女の子、「木は、」切なげに眉毛を顰め、話を待ち受ける父親に、目線を向く女の子は言う、「泣いてるよ?」




