自分はこれからどうなるのかの困惑。
恐る恐ると右手を上げ、戦慄する右手の人差し指で柱を指差す秘書、「なんで…」初老の女性の死に合わせ、海原にある柱は確実にも、自分らを殺すために下したのだと実感し、衝撃に頭を支配され、上手く言葉を紡げないでいて、漠然と緊張に締め付けられる喉から、声を絞り出す秘書は言う、「こんな…」天を覆うほどのシルエットが、築き上げたゲームに登場するシチュエーションに戸惑い、隣りでぼけっとする初老の男性と共に、自分の眼を固定したがる、真っ白な柱からのショックに疼きすら感じ、星の向こう側にでも、沈めるのではと感じるインパクトを与えた柱に苛まれ、巨大な波を巻き起こし、まったりと陸に向かう波を見下ろす秘書。
”ゴー”猛然と陸にあるベッドをモチーフにしたガードレールに向かう真っ白な波は、凄まじい轟音と共にガードレールに浮かぶ、ピンク色の苺なのか、それとも桃なのかは良く分からないである生物が踊る柄をぶん殴る。
”パーンー”高い波のいとも簡単に、どうしたらいいのやらと、弱る変な生物の柄を守る、星を模った、赤いサングラスをかけたアヒルを刻んだガードレールを、無理矢理飛ばし、地面に叩き込んだお爺さんの顔面を、プリントしたガードレールの根を曲がる姿に、満足し腕を組み頷くシルエット。
”バァン!”抗う術を持たないまま、波に飛ばされるガードレールは、冷たい深い紫色の霧に包まれ、キラキラと輝く波に攫われ、強く自分を受け取る、ピンク色のコスチュームを着た女の子のキャラクターを、示す携帯電話のシールを貼った木にぶつけ、薄っすらとした淡い青色の粒を放つ木々に目を細め、淡い青色の粒に包まれる枝の、小さな蝶々と化す姿に微笑むシルエット、「ふん…」不思議な仲間同士、ガードレールと同じく、強い波に押されるがままに、バイブレーションの如く震える、タブレットの形で造形されてた森の奥に、飛ばされてくのを見下ろすシルエットがいる。
”ギィー”いとも簡単に木々を襲う波の、ペンの如く幹をへし折り、悲鳴を上げる木々を見下ろし、首が勝手に横に振り、自身らを極めて高い波から守るよと、佇む無数の木が張り倒されてくのに弱り、直接人々の内心にも襲い掛かる、キラキラと輝く紫色の波に絶望を強いられ、果たして木々を感謝すべきか、それとも、いっその事このまま溺れた方が、まだ救いとなれるのかなと、妻の屍に内心を囚われ、再びテレビに付けた携帯電話のバッチに目を向き、無言で佇む自分の目線を引っ張る白い柱を、震える視界で見上げる初老の男性。
「この子の名前はハ、シ~ラ~」軽く右手を腰につき、左手を柱にかけ、佇む感覚で足を組み、テレビの中で自慢するシルエットを見上げる秘書、「くぅ…」右手の人差し指を立て、狂う将来に準備をする、魔王に立ち向かう勇者たちに、少しばかり時間稼ぎを備えようかと笑い、説明し始めるシルエットがいる、「分かるかな?」
真っ白な柱の、ほんの少し青色の光を放ち、世界の注目を奪う現在を満喫し、ニヤリと口元を上げ、全てを俯瞰する柱と、柱に威圧感を感じる人々の、地面の強い揺れに、足場が崩され、苦しく胸元を鷲掴み、空を穿つ大きな白い柱を見上げる現在に笑うシルエット、「ドーンっと落ちて、」ぐっと両手を握り、さては、どうするべきなのかなと、苦しまれる爺さんに困らせる、瞼に百足のような跡が残された、舌のない青年を観察してみるシルエットは語る、「そして波のように~」
軽く語尾を引き、起伏させ、少々自身の行為に絶句される、黒髪の女性を見つめ、世界は自身がこの星を狂わせるのを、許容してるのかと思うシルエット、「引っ張る感じなんだぞ、」孫を諭す爺さんの、あからさまに、彼の異変に気付いていない様子に、目を細めるシルエットは語り続ける、「ハシラって~」無言で利佳を見守るお爺さんに、何となく似た雰囲気を、感じさせるステージのもとにいる爺さんに一瞥するシルエット、「まぁ、」両手の人差し指を立て、ただヘンテコなる世界に、翻弄されるがままに、なにも知らされず、生きていく人々を馬鹿にし、強く笑うシルエットは言う、「この子がこれからの短い間できみたちを苦しむのだ~」可愛くアピールし、両手で唇を押さえ、ぼんやりとテレビと携帯電話を交互に見て、果たして妻の首を囲む変な邪念での時計は、いつ消え去るのかなと、せめて、彼女の死体を安静させたいとも、考える初老の男性の憂いに支配され、なにも望めなくなる姿を嬉々として見下ろすシルエット。
「うう…」何度も見せ付けるシルエットの、世界そのものを支配する力に合わせ、妻の惨い姿に、身が砕けるまでに苦しみに叩き潰され、上手く現在を理解できずにいる思考回路とは違い、シルエットがそうしたいのならば、そうなる他ないよなとも考え、世界中の人々が皆亡くなっちゃえば、罪も失うし、苦しみもなければ、愛する人を失ったさっきの痛みまでに、補う死亡に、身を委ねるべきではと、黙々とテレビにあるなにが起きようとも、淡々とするシルエットを見据える初老の男性がいる。
「面白い奴らに力を与えてたりするんだよ?」まったりと人類に向く、どうでも良い話を紡ぎ、ニヤリと口元を上げ、自分らを見下ろす空を見上げるシルエット、「媚びらせるんだよ、」軽く小さな右手を当て、臀部を強調し、左手をお尻にくっつかせるシルエットは話す、「より強い世界の支配者にね。」シルエットが妻を殺したのに、ただ自分らを玩具として扱うのだと語るのに、眉毛を跳ね上げられ、苦しみに喉元を膨らませる初老の男性、「うううああ…!」
そりゃあ、そうなるよなと、とうとう発狂する初老の男性の気持ちを理解し目を細め強く歯を噛む秘書、「だ、」あまりにも不可解過ぎて、どうするもなにも、ただ可笑しく殺されるのを、待つ他ないよと、シルエットに向け、歯を食いしばる初老の男性の、両手で携帯電話を抱え、前のめりになり、気を失う程に、弱り切る声を零す現在に、見開かされ、あんまり過酷なことをすると、すぐに自分がとばっちりを食らっちまうぞと、言いたい秘書がいる、「大丈夫ですか?」急いで右手を、初老の男性の背中に添え、息を切らす彼の苦しむ表情を覗き込む秘書、「うぅ…」
狂気としか思えないルエットは、一体なにが目的として、こうしてじれったい思いを強いるのだろうかなと、恐怖以外の何物でもないシルエットに、最初に話しかけられた自分たちは、いつ初老の男性の妻のように、惨殺されるのかを思うと、涙が自然と滲む秘書、「くぅ…」自分に似て、嘔吐しそうに、喉に力を入れる初老の男性を慰めたいと、震える声を発する秘書がいる、「し、しっかりしてください…!」
「この世界はちょっと趣があるから、」左手を腰に当てるシルエットは笑う、「少し死ねる可能性を試して、」ショックのあまり唾液を零す、呆ける初老の男性を気にする事無く、軽く視線を右手の小指に向き、黒いくらいの深い紫色の小指に浮かぶ紙に描かれた傷だらけの少女に目を細め、親指を口に添え、軽く息を吹くシルエットがいる、「ぶぶぶ~」
いきなり意味不明なことをするシルエットに弱り、常に理解できない真似をして来た相手に、もういい加減大人しく見逃してよと、ドアに佇んで、後ろにヘンテコなる剣でも背負う様子を見せ付けるシルエットの、段々剣と一体化する様に翻弄されてく秘書、「なんなの…」軽く柱に目を向くシルエットは笑う、「終焉の音かな~?」もう嫌だよと、話に刺激され、口元が強く斜め下に引っ張られる初老の男性に笑い、ぐっと両手を握るシルエット、「いや、」楽しく小さな真っ暗闇なる柱の状態を作り上げ、ヘンテコなる剣を持つ青年と、不安に萎縮する彼の妻の様子を、霧で作り出すシルエットは言い直す、「癒しの喇叭さ!」
誰もが癒されていないのだけどなと、ポカンと渇く唇を開ける秘書とは違い、もう何もかもがどうでも良く感じ、放心状態にいる初老の男性に笑うシルエット、「癒してやろう!」もう、うんざりなんだよとも言いたい秘書の、辛く頭を抱える様子に笑うシルエットは話す、「えへへへ!」適当にこれからの世界を転がす伏線を張ったところで、特別に自分に何かしらの合図を、出さずにいる神は嫌だなと、呆れるシルエットは何度も首を横に振らし、右手の人差し指を立てていく、「まぁ。」
どうしようもないよなと、結局のところは人々を面白く、転がしてみないといけないのかなと、未来を企むシルエットは話す、「からかってから次の世界に行くつもりなんだ~」まったりと言葉を紡ぎ、気怠く伸びをし、誰かに自身を止めて貰いたいのになと残念な気持ちを抱えるシルエット、「声も出られない驚愕、」
ゆっくりと右手の小指を立てたままで、自分を見つめ、とっくに言葉を失ってた人々を見渡すシルエットは笑う、「どこに隠れても意味のない危惧、」人々の額から滲み出る汗の粒を、楽しく見下ろすシルエットは、軽く左手が立てた小指に目線を向け、「自分はこれからどうなるのかの困惑。」
自身を困らせたがるシルエットの言葉を耳にし、小さな黒いカラスの髪飾りを付けた、赤い髪の、眉間に黒い毛が生えた少年は目を細める、「う…」ぼんやりと周りで息苦しく、自分と一緒に、ぺんぺんちゃんの図案を塗った巨大なビルにあるモニターの中で、喋るシルエットの、ぺんぺんちゃんに意地悪し、大粒の汗を深い紫色の霧で作り出し、わざわざ浮かばせるのに悔やみ、シルエットの確実にも、自分らを監視しているのに弱り、ごくりと固唾を飲み込み、周りにいるシルエットを見つめる人々の状態に気に掛け、どうしちまったのかなと歯を噛み、自分には、決して総統の夫人みたいに、悍ましく舞い散ような死に様に、なりたくはないのだぞと、懸命に叫びたい思いを押し殺す彼は、強く歯を食いしばる。




