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どうなってるんだ…?

  「え…」初老の男性の充血する眼に見開かされ、常識を覆するシルエットの、今を平坦にも監視する現在に、心臓を射抜かれ、このような出来事なんて、あるはずないんだよと思い、それでも、シルエットには、きっと何かしら他の手段で、自分らをすぐに殺しに来ないのだと願い、シルエットを否定し、何度も首を横に振らす秘書、「う…」歯が痙攣し、小刻みにぶつかり合い、自身に上手く下した判断を、語らせくれやしない現在を恨み、柱を下したのは、事実なんだよなと、空から信じられないくらいの、巨大なものを振り下ろすのと比べると、たったの一人を殺めるのは、容易なことだよなとも知る秘書は呟いてく、「じゃ…」

  

  ごくりと固唾を飲み込み、初老の男性が持つ携帯画面を見つめ、シルエットの可愛くアピールし、小さな両手を顎に添え、自身の顔を見上げる現在を、睨む勇気すら確実にも、剥奪される秘書、「この人は…」

  

  「えへへひっ~」ぼんやりと携帯画面で佇んで、楽しく二人のリアクションを観察し、極めてふざける笑い声を零す自身に、歯がゆい感情を、剥き出すことすら、出来なくされる初老の男性に微笑んで、命はあっという間に、消え去るものだと、二人に連れ、世界中にいる人々に話すシルエット、「どうやら大統領殿は既に衝撃的な展開に、」ゆっくりと彼の妻にじゃれ合い、世界への認識を完全に狂わすカウントダウンを、し続けるシルエットは語る、「打ちひしがれたようだね~」嬉々と腹部をフレームに付き、宛ら何事もなかったかのように、ゆっくりと宙を舞うシルエットのニヤリと口元を上げてく様を睨み、歯ぎしりする利佳、「このぉ…」

  

  自身には一体何を目にしたかなと、困惑気味となり、何度も強く首を横に振らし、再びシルエットの、淡々と深い紫色の時計として、母親に添える姿を示すテレビを見上げ、漠然と唇を開けてく利佳がいる、「う…」世界がどうしてこうなっちゃうんだよと、訳のわからない今にこめかみを貫かされ、胸にある衝撃に苛まれ、苦しみを如何にか噛み締めてく利佳、「そんな…」あまりにも急すぎる、神様の悪ふざけだとしか思えないで、突拍子のない今の出来事に、無力なる人類に過ぎない自分らには、ただ弱る他に、シルエットに向ける出来事など、ないよなと、切なく利佳の、どこか深い紫色に包まれるオーラを醸し出し、血走る瞳に一瞥する花松は呟き、「利佳…」

  

  「ダメだぞ、」やけに鈍い人々に、首を横に振らし、切羽詰まった思いに、苦しめられるからこそ、上手く返事を紡げない人類は、やはり非常に、哀れなものなんだと、右手の人差しを立て、軽く黒い程の深い紫色の頬を、指差す指すシルエット、「これはまだ序の口さ。」

  

  シルエットの妻を残酷なる手段で、殺めたのにもかかわらず、平坦な口調でこれ以上に、自分らを苦しむ話を、投げつける現在に、歯ぎしりし、確実にも、自分の鼓動を支配するくらいの、妻の首を中心にする時計のカウントダウンは一体なんなのよと、目一杯鼻翼に力を入れ、自身には一体どうそりゃあいいのかなと、困惑気味になる前に、見えてる物は、果たして本当にリアルなのだろうかなと、似たような思いを何度も抱き、それでも、分からずにいる初老の男性。

  

  初老の男性の苦しみのあまり、シルエットに目を向く気力すら失う姿に、歯を食いしばり、このまま惚けて、自分らを殺す相手とちゃんと、交渉して行けるタイミングを、見逃してはならないのだよと、怒りに翻弄されるがままに、強く右手を握り、テレビにあるシルエットを睨む振りをし、自身以外の人類を根絶やしにしても、構わないと、自分だけが如何にか生き残れる道を願う秘書、「お前はー!」

  

  「時には、」秘書の憤怒に、翻弄された唇を、無理矢理閉ざし、右手をテレビから伸ばし、右手を少し大きめにさせ、秘書の唇を軽く握り、左手を自分の口に添えてく自分により、見開かされる彼に、目を向く事無く、軽く顎を上げ、自分を制限するテレビのフレームを、深い紫色の霧でドーナツの形にしていくシルエット、「鈍いのは罪だと思うんだよね、」軽く左手の人差し指を頬に当て、まったりと流し目で秘書を見て、右腕を引くシルエット、「目一杯痛い目に遭わせてから死ねと、」

  

  決してわざわざ二人どころか、人類そのものを嘲る為だけに、ここまで話をしたりや、適当に人生の最後を、どうやって過ごすのかを考える時間を、与えたのではないんだよと、少々淡い青色の粒に飾られる眼を空に向き、瞳が怒りに占拠される初老の男性の状態に笑い、人類の意義をネタバレしてやろうと考えるシルエットは言う、「そう語る神様の声は聞こえないのかえ?」シルエットのごく当たり前に語る意味不明の話に、眉毛を顰め、ぼんやりと疑問の声を上げてく秘書、「はい…?」

  

  「常に死に迫る危機に襲われてるんだよな、」漠然とシルエットの声を聞き、なにか、ヒントとか、生き残れるきっかけとかを、その台詞の数々にあるのではと、今の自分らにやれることはせいぜい相手の意のままに従い、生き残れる可能性に縋るしかないのだと知る秘書は歯を噛む。

  

  「人体ってのは。」まったりと腕を組み、視線を奪われ、眉間に皺寄せる人々に、ゆっくりと軽く右手の人差し指を立ててくシルエットは話す、「まぁ、」自身が、本来ならば、きっと、彼女の立ち位置であろう役割を奪ったのに悔やみ、不思議なる黒髪の女性の歯ぎしりする現在を観察し、話を紡ぐシルエット、「体が気だるい感じにも少し慣れて来たところで?」

  

  ビルにある大きなモニターを占拠し、絶望に翻弄される彼らに、やっと説明をし始める自分に弱り、一体どうしたらいいのだろうかと、綺麗さっぱりに、理解不可能となる、赤い髪の少年が、周りの人々と同じく、強く鼓動を刻み、歯ぎしりする様を見下ろし、軽く左手を額に添えて、遠くにある柱に目を向くシルエット、「第二回の衝撃を行っとくかな~?」

  

  シルエットが妻を殺しただけではなく、まだ何かしらの真似を、しようとするのに、絶望を覚え、歯を噛み、自分を苦しめる相手に、もう何もしないでよと、強く懇願したいけど、世界につられ、自分も可笑しなっていくのも悪くないのではと、ぼんやりと考える初老の男性、「うう…」

  

  「よいか~?」軽く左手を胸元に当て、威張る感覚で顎を上げるシルエット、「このかみさまがわざわざ原始的なきみたちの為に、」ニヤリと口元を上げ、しっかりと神に見せつけていくぞと、内心で叫ぶ深い紫色の髪の男の子はシルエットを操る、「もう一度衝撃をぶっ放すぞ?」シルエットが自分たちとは、違う存在だと語るニュアンスに苛立ちを覚え、こんなの現実な訳ないのだよと、己が培って来た努力を、漏れなく否定する相手を恨み、強く右手を握りしめ、悲憤のせいで眩暈を感じるけど、大きな声を発する秘書、「だからお前はなにをー」

  

  ”ドンー”刹那、またしても強く世界を揺さぶるのにつれ、足元がふらつく今に見開かされる秘書、「う…」やはり、神様が直々に愚かな人間に罰を下しに来たよなと、ぼんやりと震える目線を揺れるカーテンに向き、漠然と泣き出す思いを必死に堪える秘書がいる、「くぅ…」

  

  ”フー”漠然と、一瞬酷く禍々しい様子を見せる巨大なる柱の、緑色の植物を浮かばせ、眩いくらいの光を放つのに連れ、海原を吹き飛ばす現在に、口角を斜め下に引っ張られる利佳、「う…」

  

  “ゴロンー”聴覚を突き破るほどの轟音と共に、酷く揺れる視野に鳩尾を抉られ、また、なにが起きたのよと、悲しみに撃退されてると言うのに、まだ、頑張って、如何にか今を理解せねばならない今に苦しめられ、必死に右手にある携帯電話を握り、震える両足で、如何にか立ち上がり、チラチラとしか、外にある景色を見せずにいるカーテンに、ほんの少し救われる気分にもなり、大人しく、未知なる世界に向かう初老の男性、「ああ…」

  

  視界を占拠するほどの、莫大なる深い紫色の霧を醸し出す、空を占拠するほどの円やかなシルエットに、絶望を一層強化されるけれども、もう、大して反応する余裕もなくなり、海原のど真ん中に突っ込んだカラスの嘴を浮かべた柱の、徐々に真っ白な状態に戻るのに、不思議と、どこか納得し始める自分がいるのに、驚く初老の男性、「世は一体…」

  

  「うう…」隣りにいる秘書が零す途方に暮れる声を気にせずに、再び海の中心から、外側にいる自分らにぶつける高い波に、ポカンと唇を開け、視界が再び霞み、恐る恐ると引き攣る口元を上げ、可笑しく笑い、ぼんやりと目の下を越える涙を感じてく初老の男性がいる、「どうなってるんだ…?」

  

  天変地異の衝撃に絶句される初老の男性の隣りから、如何にか離れたいけど、呆然とシルエットの背景となる夕焼けに、紫色に染められる海原が、キラキラと黒い粒が混じる波を放つ今に、妙にも、世界は完全にお終いになってるのだと言うのを、実感させる今に、目を疑う秘書、「う…」

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