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ありえない…

  「安心してくれよ、」横目で初老の男性の怒る姿を眺め、誰しもが死ぬものだと言うのに、不安になるのも、ただの一時の感情に、惑わされるだけに過ぎやしないのだと、考えるシルエット、「あっと言わせるまでのサプライズは止んだりはしないしさ。」軽く立てる右手の人差し指を、懸命に見ようとする初老の女性に笑い、軽く人差し指を左右に揺らすシルエットは言う、「生命とは一体何なのか、」まったりと両足で携帯画面を踏み、小さな胸を張るシルエット、「直接世界に教えて貰ってやりなよ、」軽く顎を上げ、妻以外のものなんてのは、考えられないよと、頭を抱えたくなる哀れなる初老の男性を、じっくりと眺めるシルエットは威張る、「そのため、」一体、なにをどうしたらいいのよと、苦しまれる人々を気にせずにいる初老の男性に似て、ただ利佳をどうやったら、上手く守れるのかを考える花松に一瞥するシルエットはニヤリと口角を上げてく、「体は不必要なもんでね~」

  

  とことん内心を強打する台詞の連続を、投げつけるシルエットは、一体初老の女性に、何をするのかが、分からずにいてただ、恐怖に翻弄されるがままに、大人しく受け入れずにいる秘書、「う…」「だから~」楽しく両手を自身の顔につき、段々小さな深い紫色の霧が立ててくるのを感じてくシルエットは言う、「まとめて潰してやるよ。」

  

  シルエットのクレイジーなる発言をぼんやりと聞き、初老の男性に一瞥し、眉毛をひそめ、ごくりと固唾を飲み込み、少しくらいは人類の長である相手のもとから、体を引いた方が、身のためなんじゃないのかなと、目一杯荒れる息遣いを、如何にか整えて、歯を食いしばる秘書。

  

  「じゃ、」まるで紫色の髪をした少女に踏み付けられるみたいに、敏感にもなる秘書の過剰なる反応を、猛然と自分に向くのを気にせず、とっくに青ざめた初老の女性に目を向くシルエット、「は~じまるよ~」軽く両手の人差し指を立て、世界中に注目される初老の女性の苦しまれ、気を失う現在に、首を左右に振るシルエット、「瞬きしないでね?」小刻みに首を横に振らし、頼むから、止めてくれよと、なにをするつもりでいるのかも、分からないでいると言うのに、パフォーマンスを止めたがる、失礼なる初老の男性に頬を膨らませ、自分の状態につれ、女性の微かに膨らむ頬を気にせずにいるシルエットは笑う、「一瞬で終わるからね。」

  

  軽く顎を引き、ニヤリと口元を上げ、初老の男性の睨むシルエット、「見るといいよ、」耳障りな声のトーンが、一気に下がった事に、心臓が強く跳ね、相手に止めて貰うべきなのに、何も出来ずにいる今に悔やみ、悔恨の涙が目の下を撫で、どうして自分には、総統となるのだろうかと、総統にさえなていっなかったら、妻は大変苦しめられる場面にも、遭わなかったと、そうとは限らないのだと知れても、あまりにものやるせなさに、自責する他なくなり、辛く俯き歯を食いしばる初老の男性、「うっ…!」

  

  苦しみのあまり、虚しい唸り声を漏らす初老の男性を、ゆっくりと浮かべる深紅の瞳で見つめるルエットは言い放つ、「末日の開幕さ。」刹那、深い紫色の粒と化し、初老の女性の隣りから消え去るシルエットに、眉毛を強く跳ね上げられ、不安に脳内を抱かれ、暴れ回る胸の行動に合わせ、背中が強く焦燥感に焦がれ、前のめりとなる利佳。

  

  「ううう…!」突然、苦しい唸り声を零し、震える眉毛を上げる妻に見開かされ、猛然と両手で携帯電話を掴み取る初老の男性、「なっ!」彼女に呼びかけたいけど、如何にか声を発したいけど、ショックに遮られる喉元に苦しめられ、もうなにもしないでよと、神様に切実に祈りを捧げる彼、「やめろ…」妻のこちらを見る今に苛まれ、儚さに満たされる瞳に、口元が斜め下に固定され、苦しく歯を食いしばり、両手にある携帯電話を、握り潰す勢いで掴む初老の男性は、内心を冷やする空気を吸い込み、震える声を漏らす、「くっ…!」

  

  戦慄する視線の中で、初老の女性の苦しみの限界に段々達し、無理矢理にもこじ開けられる瞼に、心臓をつられ、痙攣する自分に苛まれ、ぽつりと胸に募る不安を零す初老の男性、「ど、どうするんだ…!」目の前にいる妻が苦しめられてるのに、自分じゃどうすることも出来ない現在に悔やみ、歯を噛む、地団駄を踏む気力すら失い、ただ疼く視野の中で如何にかシルエットの様子を確認したいと、猛然とテレビにいるシルエットに目を向き、相手に叫ぶ彼、「お前は俺の嫁をー!」

  

  ”フーッ”突然、いとも簡単に身を冷やし、旦那の強く自分を求める声色を耳にし、白い目を世界に向き、苦しみを味わい、霞む視界で何かしらの物に、抗うのを諦め、勝手に俯き、ぼんやりと、棘だらけにされた自分の肉体を、見下ろす初老の女性。

  

  ”とんー”「え…?」初老の女性の全身の画像が、テレビを占拠する今に、心臓が一瞬で、強く止められ、漠然と震える両足に、身を委ね、後ろに倒れ込み、急いで携帯にもいるはずの妻の姿を確認したいけど、テレビに確実に映し出す、頭の撥ねた相手は、正真正銘、自分の妻であるんだよなと弱り、結局のところ、何にも出来やしないのだと、悔やむ力すら無くした彼、「う…」

  

  ”ドー”体に力が入れなくなり、漠然と床に座り、無気力なる背中につれ、後頭部が椅子の銀色のハートの取っ手につき、椅子を後ろに少し退かし、まるで自分の支えを容易く奪ったような感覚に、放心状態にもなり、ぼんやりと両手にある携帯画面を見下ろし、「くぅ…」隣りでそわそわする秘書に、気をかける余裕などなく、世界は残酷な存在であるのを、知れたはずなのに、どうしてここまでの無様なる姿を、妻にさらけ出して貰うのだよと、何度も強めに首を横に振らし、己の人生は、どうしてこの訳のわからない状態で、潰されちゃうのかなと、悔やむ心境に、脳内を支配され、漠然と己の鼻梁に沿う液体の粒を感じてく初老の男性。

  

  ”ピチャー”あんぐり口を開け、上手く空気を吸い込めない初老の男性と同じく、タブレットの中にいる初老の女性を見つめ、タブレットから伝わる、赤い水滴が、地面にぶつけた音に、神経が逆撫でられてく秘書、「う…」

  

  脳天が衝撃にぶん殴られ、視野が真っ暗闇に染め上げられ、胸の奥からの痛みに、歯を食いしばり、視界に連れ眩暈を感じ、ぽつりととっくに渇いた唇を開けてく初老の男性、「そんな…」徐々に回復する視界で、真っ赤な画面に浮かぶ妻の、慣れ親しんだ顔に一瞥し、霞む視界が自分に、ちゃんと現実を確かめさせてくれないのに感謝し、歯を噛みしめる気力すら失い、呆然と項垂れる彼、「う…」

  

  ”ドンドンドンー”心の底からこみ上げる恐怖に打ちひしがれ、立ち眩みにやられ、タブレットに合わせ、テレビにある初老の女性の惨い様に絶句し、体の力が彼女の猟奇的な姿に、抜かれる秘書、「うっ…!」

  

  ”ドンー”臀部が強く深い紫色の霧に包まれる猿ぐつわが、刺繍した絨毯にぶつけ、左手にあったタブレットが自身を見限り、もとから離れる今を、気にする余裕なんて失い、戦慄する右手の人差し指で、テレビに映し出した、初老の女性の体を指差す秘書、「なん…」凄まじい衝撃に、喉元を締め付けられ、気を失うビジョンに、如何にか耐えてく秘書は呟いた、「ってことだ…!」

  

  項垂れ、恐る恐ると戦略する両手で握る携帯画面に示す、妻の肉体に、何度も額を強打され、きっととんでもない悪い夢を見てるだけなのだと、渇く喉元から微かに悲しみと苦しみに、嗄れる声を絞り出す初老の男性、「ありえない…」光を失う自身の眼を、映し出す画面の、深紅の臓器と生き血に連れ、巨大なる棘が暴れ回り、彼女の華奢な体を突き破り、彼女が着た、彼女と娘が仲良く手を繋ぐ形をした人形をぶら下げる、深い紫色のオーバーコートを、真っ赤に染め上げる現在に、淡い絶望に身を包まれてくのを実感する初老の男性。

  

  ”ピチャー”体中が小さな棘に突き破られ、夥しい生き血が、初老の女性の体から、滴り落ちる場面に、心臓を揺さぶられ、人類にはその兵器を持つはずもなかろうよと、本当に世界の神様は自分らを罰するのだなと思う秘書、「うう…」震える唇を如何にか噤んで、ごくりと喉元に引っ掛かる唾液を飲み込み、彼女の背景となる深い紫色の霧と、シルエットのお尻をペンペンする様に一瞥し、絶望だとしか、言いようのない光景に、全人類が見せ付けられてると言うのかよと、苦しむ秘書。

  

  ”ピチャー”軽く自身の顔面から離れ、見っともなく、漠然とする自分に飽きれる涙を、嫌う資格もなくただぼけっとする初老の男性、「あ…」妻の体から滲み出る生き血を、止めたがる透明な雫が、強く彼女の体にぶつけ、透明な雫と赤い生き血が触れ合うのを邪魔する、携帯画面は残酷で、ぽつりと自身の目元を越え、滴り落ちる涙を受け取るけど、妻と隔たりを作り上げ続けたのを、恨む彼、妻には何をしたと言うのだよと、愛する人に抱擁して貰いたがる、両手を広げた彼女の現在と、死体を展示する、猟奇な芸術が、世界中のデバイスに、表示されていないのかなと、不安と妻を殺した訳のわからない相手を、必ずしも確実に仕留めるのだと、衝撃に握り潰されそうな心臓で強く誓う総統、「う…」

  

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