神々の血統
スタディン神とクシャトル神は、ムカメイグルと呼ばれるホムンクルス神の実子を見つけ出した。
「おい、そこのお前」
スタディンが、作業している人に聞いた。どうやら、掘削中らしかった。
「なんだよ、貴様らは何者だ?」
「ムカメイグルと言うやつを知らないか?」
「ああ、それなら俺の事だ。何の用なんだ?」
「ホムンクルス神を知っているか?」
「俺の親父だな。それが?」
「自分達は、スタディン神とクシャトル神だ。お前を、宇宙文明との契約事に違反したとして、逮捕する」
「…なるほど。オメトル自体を壊した貴様達には、俺を捕まえる権限があるとでも?いや、それはないね。神の中の神、全ての神の上に存在する神である俺の親父を殺した、そのような事の方が罪はあまりにも大きいと思うがな」
「いや、それはない。契約書を確認した。そこには、「ホムンクルス神と宇宙文明との間に、明らかな本契約及び付随する全ての契約書違反があった場合、その者は、オメトル自身を破壊しても、ホムンクルス神を止めなければならない」逆を言うと、これほど強力な権限を付与されているのは、独立権限を持っていた、全世界正史委員会中央評議会だけだって言う事だ」
「それで、俺を止めにきたか。中央評議会会長の、この俺を?」
ムカメイグルは、高笑いをした。
「それで、俺を止めれると思うのか?たかが、数十世代の宇宙を見てきただけじゃないか。俺は違う。親父が、初めて宇宙を作った時から、全てを見てきた。ここにいるのは、その集大成であるこの宇宙がどのようになるかが楽しみだっただけだ。だが、もうその必要性はなさそうだな」
ムカメイグルは、急に姿を消した。その瞬間、宇宙は、どこかに向かって収斂を始めた。
スタディン神とクシャトル神は、どうしようもなかった。ただ、一言、スタディン神がつぶやいた。
「やれやれ、平穏が得られる事なんて、元々ないんだな」
スタディン神とクシャトル神は、ユキノ神、ヘイスイ神、カガ神、ミヤザキ神に連絡を取り、とある事をしてもらうようにした。同時に、マギウス神にも同様のことを送った。そして、神々の、新しい戦いが始まった。




