6話 みんな知ってて自分が知らない時少しドキッとする
9月23日
今日は必修の基礎魔法学の初の授業だ
「皆さん初めまして。私はこのクラスを担当しますモートリアスです。よろしくお願いします。」
(魔法ってどんなのかな?私使えるかな)
「今日は初日なので知っていると思いますが魔法の基礎の基礎について説明します」
(私にとっては初めてよ)
「まず空気中に含まれる魔素を自分の中で魔力に変えます。蓋の空いた箱を想像してください」
そう言い、黒板に書き出す
「その中に魔素をいれ、その中で魔力を練ります。人によってその箱の大きさが変わるので大きくするために毎日魔力を作りましょう。そうすれば箱は大きくなります。今日はその練習をしましょう。」
「ヒマリ、作った魔力見せてくれない?」
「いいですよ」
そう言いヒマリは手のひらを見せてきた
「何もないけど?」
「魔力は透明ですからね。でもじっくり見れば何となくわかると思いますよ」
よく見ると確かにかげろうみたいになっている
魔力がどんなものか分かったら簡単だ
(まず箱を想像する。次に魔素を取り入れ練り込む。そうしてできたものを取り出す)
(できた!)
「ヒマリ!できたよ」
「やりましたね!じゃあもっと練り込もう」
「はーいみなさん、できた魔力は人に当ててはいけませんよ!洗練された魔力ほど威力が大きいですから今の君たちの魔力でも十分怪我をさせられますからねー」
(へえー)
そんなことを思いながら一つ目の授業は終わった