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いつも隣の幼馴染み2

モチベ上がったのでまさかの続きです

前作は読まなくても多分大丈夫かと

森下陸、高3。

特にこれといった特徴を持たない普通の高校生。自分で言うのもアレだが。

強いて違う点を挙げるならばえらく美少女の幼馴染みにして彼女がいる事だな。

ただ告白に至る経緯は今思い出しても大分恥ずかしいし時折夢にも見るくらいには派手にやった。

今もちょくちょく空のやつにそのネタでからかわれる。

その騒動は今から大体半年前の事だった…。


そん時は丁度文化祭の真っ最中。

生徒会長とかいうクソがミスコンを企画し様々な連中に声を掛け、陸が自慢出来る女になる!と幼馴染みはそれを二つ返事で承諾。

特に面白味もなくストレートで優勝した幼馴染みだったが問題はここからだった。


「それではここでスペシャルイベント!クイーンに告白チャレンジのコーナー!」

\\\うおおおおおおお!!!///

(は?何だそれ聞いてねぇぞ!?)

「見事頂点に輝いた青上空さんに告白出来る権利を手に入れたラッキーボーイは…彼だァ!」

 

何かTheイケメンって感じのが出てきおったわい。いやそれどころじゃねぇ!

何とか人波抜けてステージ下まで進む。たどり着いた時にはめっちゃ近付いてやがったあの野郎。


「君を本当に想っているのはこの僕だ!どうかこの愛を!」

「ふざけるな、と言っている。見ず知らずの大馬鹿野郎を幼馴染みより優先する女がいるのさ。ハッキリ言ってあまりにも気持ち悪い。早々に死にたまえよ」

「一緒に過ごせば分かる事だってある!さぁ僕の手をとってくれ!」

「ああもう話が通じない面倒くさい鬱陶しい!陸!」


お呼ばれしたなら飛び出しましょうと高笑いと共にステージに上がる。思えばこの辺から熱気やら何やらに当てられて暴走してた気がする。


「誰だお前は」

「地獄からの使者…と言いたいが今回は」


幼馴染みを背に庇い相対する。一歩も引かぬと覚悟を決めて。


「大切な幼馴染みの為に立つ男、モリシターマッ!」

「…ハァ。悪ふざけなら他所でやってくれ。僕はとても真剣な」

「寝言は寝ていえスカし野郎。味方のいない所に引き摺りこんで無理矢理自分の希望を押し付けて。なぁーにが真面目だ馬鹿馬鹿しい。そんな事しなきゃ告白一つ満足に出来ない臆病者に、大切な幼馴染みを渡せるかってーの。御呼びじゃねぇんだ引っ込んでろバーカ」

「乱入してきたのは君だろうが!第一、ただの幼馴染みだろう?どこに口を挟む権利が有ると言うんだ!」

「んなモン…空、ちょいとじっとしててくれや」

「ふむ、わか」


振り向き様にキスをかます。唇は柔らかかったし凄い良い香りした。

そしてまた敵と相対し煽るように言い放つ。


「まぁこういうこった。諦めな、お前に勝ち目は最初からない」

「な…おま…ぬ……」

「カカカ、言葉になってねーぞー?」


馬鹿にして鼻で笑う。構えから、態度から。徹底的に煽り散らかす。

と、ふと気付く。さっきから後ろはえらく静かだと。もう一度振り向けば女の子座りでへたりこんだ顔真っ赤な幼馴染みがいた。え、何大丈夫か?


「あー、えっとそのすまない陸。ゴメン腰抜けたって言うか脚に力入らないって言うか……助けて」

「任された。取り敢えずここから離れるぞい」


そのままお姫様抱っこ。人一人抱えて動く事くらい出来らぁ!それが幼馴染みなら尚更にな!

と腕の中の幼馴染みは…うおすっげ、耳まで真っ赤だ。俺よりタッパあんのにだいぶ小さく感じるぞ。

だがここでケチ付けてくるのがそこのアホ。


「ま、待て!」

「待つ訳ねーだろ。お前は悪役にして端役。見せ場なんてものはない。んで、このお姫様はヒロインで、俺が主人公。ハナから決まりきった結末ってヤツよ。無駄な努力ごくろーさーん。オラどけお前ら!ヒロインのお通りじゃい!」


モーゼの如く割れてく群衆。その真ん中を堂々と通り、俺と幼馴染みは撤退に成功したのであった。



その後屋上近くの階段まて避難した俺らは、束の間の休息をとっていた。


「あー、その。スマンだいぶいきなりだった。何で俺はあんな事を…」

「ま、まぁそれであの馬鹿を牽制出来たし結果オーライってことで…私も嫌というわけではないというかやぶさかではないと言うべきか…」

「んぬ……ッスゥー……改めて口にすると色々こっぱずかしいけど…まぁこれも礼儀だ!空!」

「ひゃい!?」

「俺達は幼馴染みだ!これからもそれは変わらない。だが…その……これからもずっと傍にいてくれ!幼馴染みってだけじゃなくその…彼女として!ゆくゆくは籍も入れて欲しい!」

「せき…籍!?」

「あ…」


ここでようやくまだ暴走が治まってなかった事に気付く俺氏、無事発狂。


「いやそれは思わず口から飛び出た欲というか未来への布石というか何というか自分でも何言ってんのか分からん!」

「……。ふふっ、うん分かった。君がどれだけ私の事を大好きなのか。良かった良かった、私の一方通行じゃなくて。だったら」


ふわりと香りが広がり、顔いっぱいに迫る幼馴染み。


「これからはもっとよろしく頼むよ?陸。それこそ、死が互いを別つその日まで、ね?」


声は、二度目は。とてもとても甘かったとだけ言っておこう。

ここまで妄想にお付き合い頂き感謝です

お粗末様でした

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