表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

227/241

後世から見た第二王妃エヴリン

 第二王妃エヴリン


 ジェイク・サンストーンの第二王妃。

 はっきり登場したのは、レイラと同じくジェイクがアゲートを治めていた時期だが、それ以前の記録が全く存在しない第一王妃と違い、エヴリンと思わしき存在が活動していた形跡があるという意見も存在する。


 ただし、それはサンストーン王国のみならず周辺各国の市場を荒らして、戦争商人、血と涙を金に換える女、戦争経済、などと呼ばれたエヴリン商会の会長、エヴリンと同一人物だという説だ。


 この人物は、同時期にサンストーン王国で活動していた商人や、製造に携わる者達の日記で必ず名前が出てくるが、困惑と称賛で埋め尽くされていた。


 それらの日記によると、最初は理解できない取引を持ち掛けられ、後にエヴリン商会が得をしたという事例が頻発したようだ。

 特に武具、医療品、食料を戦争に結びつけるのが抜群に上手だったらしく、世界各地で起こるようになった争いに手を出し、特にエメラルド王国とサンストーン王国で、大きな利益を生み出したに違いないと、当時の商人たちは評価していた。


 そして彼女の子供達は多くが金融に適性を見せ、長男は大商業圏に成長したアゲートの責任者になっている。


 しかしながら、エヴリン商会会長と、第二王妃エヴリンを結びつける直接の証拠はなく、あくまで説の一つに過ぎない。


 王妃時代においては、レイラやリリーを揶揄いつつも彼女達からの反撃を受けたり、イザベラ、アマラ、ソフィーと世間話をしたりなどの記録が残っており、他の王妃たちとの関係は良好だったようだ。


 そして子供達との関係も良く、気のいい陽気なお母さんとして扱われていたらしい。

 ただ、レイラの息子であるクラウスは、多分身内で一番凄い。と評していたらしいが、この意味は諸説が多い。


 ◆


 ☆第二王妃エヴリン☆


 最初に述べるが、公務で表に出るレイラ。それまでの経歴がド派手すぎるイザベラ、アマラ、ソフィーと違い、第二王妃エヴリンと第三王妃リリーは全くと言っていい程表に出なかったため、色々理由を付けて脚色されている傾向がある。(つまり陰謀論者のフリー素材)


 今現在のトレンドは、一時期活躍していた女商人エヴリンと同一人物なんじゃね? 説だ。


 この陰謀論者の説だが、実はかなりいい線をいってるのかもしれない。

 というのもアゲートで活躍した宰相商人、フェリクス・ファブレガス(←間違えられてブレガスと伝わっている)の若い頃の修行先が、どうもエヴリン商会だったんじゃね? という疑いがあるのだ。


 明確な一次資料がない疑いではあるが、もしこの説が正しい場合、フェリクスが抜擢されたのは、エヴリンとの関わりが関係しているのかもしれない。


 以上。


 というのは冗談じゃないんだな。なにせ女商人エヴリン説なら話を膨らませられるが、明確に第二王妃エヴリンに限定すると書くことがない。


 前述したとおり、公的な活動は一切していない王妃で、よくありがちな後宮ドロドロ物語も繰り広げておらず、彼女の子供達も王なんてブラック職業してるクラウス兄ちゃんは凄いわ。どんだけ給料もらっても割に合わねえ。と意見を一致させていた。


 ついでにド派手なイザベラ、アマラ、ソフィーが特別なだけで、第二という微妙な立場の王妃の研究をする者もあまりいない。

 ぶっちゃけ言うとアゲートの責任者になった長男の方がよっぽど研究されている。


 余談だがこの長男、苦労人として名高いチャーリー卿の長女と結婚しており、元々二百年あったチャーリー卿の寿命は、ジェイク一家と関わったことで百と少しまで減ってしまったと言われている。


 後年はジェイク達と共に隠居地に引っ込み、果物に趣味を見出すとあれこれ栽培したらしい。

 どうも味覚に関しては一家言あったらしく、彼女が美味いと評価したものは特産品となり、今現在でもエヴリンの果樹園としてその名が残っている。


 このため元は農家の娘ではないかという意見もあるが、金になることなら何でもできるスーパーウーマンだった可能性もある。


 そんでもって、一番目立ってないのが一番ヤバい説、あると思います。


 ◆



 作者的独り言。


 バグ中のバグ娘。


 世界を牛耳れる女。

 金に関してのみ【全能】フル稼働中のレイラすらギリギリ出し抜けるため、人類社会の物差しから完全にはみ出してる。張り合える存在がいるのは、レイラにとっても幸運だっただろう。

 インターネット取引なんてものが存在していた日には、マジで黙示録をその日に引き起こせる傾国的存在。

 まあヒロイン全員、好き放題したら世界が詰むので、バランスが取れてる困った後宮である。


 母を失い明らかに壊れていた父の最後に立ち会ったが、ジェイクが非業の死を遂げた場合は、自分がどうなるか分からない自覚があるため、許して見送っている。

 ちなみに自身の晩年では子供や孫から、頼むから隠し財産があれば死ぬ前に全部整理し切ってくれ。世界を破壊できる金融兵器とか眠らせてないよな? その処理とか絶対に嫌だから! と念を押されている。

 なお金融戦略兵器はなかったが、本人が緊急時のへそくりと称した爆弾なら幾つかあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
まあ、そもそもとしてスキル全力稼働してるときは、山師も真っ青レベルの鉱山青田買いとかいう意味不明な行動してたわけだし、金の味がするかどうかを「美味い」と表現するならばそりゃ特産品になるものよね…… 国…
味覚という意味不明な金銭感覚が強すぎる 人が金という取引道具を使う限り無敵の女だからなぁ……
無理矢理整合性をつけるとすれば、エブリンは一人ではなく複数の女性がそれぞれエブリンを名乗っていたとかw (まあこれだと王妃エブリンが「今、私は三人目やから……」とかなっちゃうけどw) 1千年位後でも…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ