嫌ならばQ
嫌ならば
きっと
現実を思い知る
もっと
真実は残酷だ
なぜなぜなぜなぜ
すべからく何をも守ることがないから
ずっと
精神をすり減らしてゆくだろう
ぐっと
生まれを落ちたことを呪うだろう
存在するすべての中で
認識できるものしか知覚できない不完全さを
想像と感情でごまかして
僕らは生きてゆかざるを得ない
理由なき支配
結果をもとにした理屈
勝者が寄ってたかって明日のわが身を守るルール
それが疑うべくもない真理
それが反論の余地もない現実
それでも力を持たない僕が生きているということ
未遂に終わった数々の自殺と
未遂に終わった数々の殺人と
殺意すらなくした敗北の和平と
それでも
感覚のなくなった牙で自傷し続けたプライドと
そっと
誰かに優しくされた時
きっと
あなたのやさしさは誰かを守るから