30、ジュスタンの英雄伝説(前)
今回も短い…です。
月曜日は、すこし長くできるかも!
「教えてもらっているのにそんなことも知らないんですか?」
「いや、ジュスタンが何をしたかについては知っているんだが、エミリア嬢からみてジュスタンのすごいところを教えて欲しいんだ」
私の声に怒気が含んでいることに気づいたのか、殿下は慌てて言った。
「そうですね、殿下もジュスタン様がコントネア戦争で活躍したことをご存知ですよね」
「あぁ」
王太子殿下の反応からするに具体的な活躍を知らないのだろうと思い丁寧に教えることにした。
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今から10年前、殿下が生まれた時ぐらいに戦争が起こりました。
我が王国の北に位置するゴスラビ帝国は、決して豊かな土地ではありません。
一年のうち4分の3雪が積もります。
そのためちょっと雪の降る期間が長引いたりすると飢饉がすぐに起こってしまいます。
ですのでゴスラビ帝国は常に周辺の国に侵攻してくるのです。
通常だとバカじゃありませんからいくら豊かでも国力が圧倒的に違う我が王国にに仕掛けてくるなんて一度もありませんでしたが、状況が変わりました。
西の方で雨が降らないことによって作物が育たず、大飢饉が発生しました。
それにより、我が王国にも被害はありましたが、甚大な被害に遭ったのはユールス連邦です。
あそこは、まさに雨が降らない地域になってしまい大飢饉で人々は食べるものすらなくなりました。
我が王国でもすこし食べ物の支援をしていたがこちらも西側の植物が育っていない分分け与えられる分は非常に少なかった。
それを何を思ったかユールス連邦は我が王国がわざと支援の量を少なくしているなどと言い宣戦布告をゴスラビ帝国とともにした。
急に戦争状態になったということで王国は、慌てて戦争の準備をすることとなった。
大陸一大きな王国は、普通であれば負けることはないのだが、今は、西側の作物が少なく王国が混乱している中でのいきなりの戦争。これはいくら王国でも分が悪かった。




