27、朝のひととき
穏やかです!
コンコン
「エミリア様、朝でございます」
「起きてるわ!」
「!失礼します」
入ってきたドロシーの顔を見て思わず笑ってしまった。
「なんでそんなに驚いてるの?」
「エミリア様が朝から起きてるのなんて旦那様のこと以外なかったじゃないですか!
しかもご自分で着替えまでして!」
今日は、剣を習いに行くのであのフリルがたくさんついたドレスを侍女達に着せてもらわなくていい。
早く目が覚めたこともあって、自分で着替えてしまったのだ。
「そんなに剣を習いたいんですか?」
「ドロシーだって知ってるでしょ?私がお父様の様になりたいって」
昔から私の世話をしてくれる者達には耳にタコができるほど聞いた言葉だろう。
「もちろん、存じ上げておりますよ」
と少々呆れた様に言いながら私は鏡の前に座ってドロシーに髪を結ってもらい、お父様のもとへ向かった。
「朝食の時間よりも早い時間ってお父様起きているの?」
「朝食の時間ギリギリまで寝ているのはエミリア様だけですよ」
またしても呆れた様にい我うぅッとなると
「旦那様でしたらこの時間は執務室にいらっしゃいますよ」
「お父様は、家でもお仕事なさっていの!?」
「知らなかったんですか?
領地の仕事は、旦那様の判子がないと出来ないところが多いにありますからね」
「休日にやっている分だけかと思ってた」
「休日ももちろんやられていますが、エイリア様が起きる前や寝た後にも旦那様は、執務をなさっています」
「お父様って人間で合ってるよね」
「大変失礼に当たるかもしれませんけれど…私も最近疑っています」
最後の方の言葉を小さな声にしながら言ったドロシーと笑いあいながらお父様の執務室まで歩いた。
ーーーーーーーー
「お父様、おはよう!」
お父様の執務室に着くと小さな声でお父様に言った。
「エリー、今日は早いね」
小さな声にも反応してお父様が言った。
「ちょっとだけ早く起きたの!」
「ちゃんと寝たのか?」
「えへへ!最初は、寝れないかもって思ってたんだけどいつの間にか寝ちゃってたからしっかり寝てるよ!!」
そうかと言ってお父様は、私の頭を撫でた。
そうして朝食の時間になるまでいつもの様にお父様に抱き抱えられたまま過ごした。




