表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月と海のリザレクション〜海神ポセイドンの幼女転生〜  作者: 幸田遥
第3章 南極大陸編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/93

ジャスティン・ブロー


 この建物の最上階にボスの部屋があった。


 『Justin Blau』と書かれた部屋に、博士たちは入る。



 真っ赤な絨毯がひかれた豪華な部屋である。

 室内は、空調もしっかりととのっており、南極とは思えないほど快適だ。



「You are Justin Blau, aren’t you? (ジャスティン・ブローさんですね?)」

 博士が、言う。



「Yes, exactly. (あぁ、そうだ)」


 そこには、1人の女性、ジャスティンが座っていた。

 大きな机の後ろの豪華な椅子に腰掛けている。


 部屋の本棚には専門書が並んでいた。

 物理学、化学、生物学から医学関連の本まで幅広く並んでいる。


 その本たちは彼女の博学を物語っていた。



「That’s incredible. We attacked you guys by soldiers, missiles and battle ships as well as hydrogen bomb. They had never beat you. You guys are really great. (さすがだなぁ。艦隊に、兵士にミサイルに、色々と備えておいたのだがなぁ。相手では無いといったところか。素晴らしい……。)」

 ジャスティンは言った。


 彼女は、椅子に堂々と腰掛け、博士たちを見渡す。



「What is your aim? I do not understand why you attacked us again and again? (あなたの目的は何だったのですか? どうして執拗に我々の船を襲ったのですか?)」

 博士が一歩前にでる。



「At the beginning, that was just a coincidence. I needed good researchers, so we attacked that ship to get them. Then, the ship had miracle power. I was surprised at that, and I wanted to get that. I think that is you. Haha. Do you have the god power? (最初は偶然さ……。使える研究者が欲しかったからあの船を襲ったのさ。そしたら、面白い力を持っている奴がそれに乗っていたようでね。その力を、どうしても手に入れたくてな。貴様は、持っているんだろ? 神の力を?)」


「Yes, we have. However, we will never give it to you! (あぁ、持っている。だが、貴様なんぞには渡すつもりはないがな……。)」

 博士は大きく首を振り、叫んだ。



「I see. Then, you have no choice. (そうか、じゃあ、力ずくで……。)」


 ジャスティンは、机の上のボタンを押した。



 ゴゴゴ


 と、音を立てて本棚が動く。


「He is my bodyguard, Andreas Bergan. (私のボディガードのアンドレア・ベーガンだ!)」

 ジャスティンが椅子にもたれながら言う。

 口元には不敵な笑みを浮かべていた。



 動いた本棚の奥から出てきたのは、身長が2メートルを超える巨大な男だ。

 先ほどの実験室にいた大きな黒い熊と同じくらいの大きさだ。



「おい、あの顔、どこかで見たことがあるぞ。プロレスの元世界チャンピオンじゃないか……。こんなところにいたとはなぁ……。」


 博士はゴクリと唾を飲む。


 その男は、かつて世界チャンピオンとなったアンドレア・ベーガンだった。

 数年前に引退を宣言していた。



 彼の腕と脚は、博士よりも一回り大きかった。


 いくら筋トレで鍛えたとはいえ、世界チャンピオンの腕に比べれば、博士の腕など、爪楊枝のように細いものだ。



「パパ、大丈夫だよ。私がやるよ!」


 シンシアは、博士の前に出る。


 神具トライデントを構え、後ろに浮かせた2つの大きな氷の塊を、目の前に出す。


「Are you serious? Hi, Kids, you are just an infant for me. (こんなちっこい幼児が相手かよ、バカにされたもんだぜ)」

 アンドレアは、前に出てきたシンシアを見下す。



「It’s you for me, too. (私にとってはお前が幼児みたいなもんだけどな……。)」

 シンシアは、アンドレアに負けじと、口元に大きな笑みを浮かべた。



「Andreas! Stay alert! She should be a god! (アンドレア!油断をするな! そいつがおそらく、神だ!)」

 ジャスティンが彼の後ろから、叫ぶ。



 ジャスティンは神の力がどれほどのものか理解はしていた。


 研究船パーズへの襲撃によって情報を得ていたのだ。艦隊を沈め、水爆に耐えられるほどの力があることも、もちろん知っている。



「Oki doki,girl! I will do my best to beat you from the beginning. (じゃあ、最初から本気でいかしてもらうぜ)」

 アンドレアは構える。


「Come on, baby! (来いよ!)」

 シンシアも、神具トライデントを構えた。


 そして、先手必勝とばかりに、氷の塊をアンドレアめがけて撃つ。



 ドゴッ


 氷の塊はアンドレアに当たる。

 しかし、その氷の塊は、アンドレアに当たって動かなくなった。


「Ohhh, it’s not easy way! (おっと、簡単にはいかんぜ!)」


 アンドレアは、高速で飛んできた氷の塊を、見事に両手で防御していたのだ。


「You can do it a bit. (へぇ、少しはやるみたいだね)」

 シンシアは、ヒューっと息を吐く。


 そして、アンドレアをぎゅっと睨んだ。


「でも、めんどくさいから、終わらせるよ」

 シンシアは、神具トライデントに力を入れた。


「Oh, what’s up? (うっ、何をした?)」

 アンドレアは、膝をつき、そのまま、前に倒れた。


 シンシアは、アンドレアの血を操ったのだ。大きな黒い熊に使ったのと同様の方法である。


 元世界チャンピオンといえども、体の組成は水であり、血も流れている生物だ。

 血が流れなくなれば、生きられない。



「ほぉ、神の力の前では、人間では相手にならないというわけか……。」

 ジャスティンは口元に不敵な笑みを浮かべた。



「次は、あんただよっ!」


 シンシアは、氷の塊を動かし、ジャスティンを狙った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i488219
秋の桜子さまよりいただきました。
好評連載中です!

i493381
砂臥 環さまからいただきました。
リンク先は、『『月』を照らす光〜月と海のリザレクション〜』です。
テーマソングです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ