イギリス観光
シンシアとアムルはレイアの父のリチャード・スミスと母のアメリア・スミスとキングスクロス駅に来ていた。
博士とレイアが大学の研究室に行っている間に、リチャードとアメリアが2人のお守りをしている。
孫と遊びに出かけることを夢見ていた彼らは、ここぞとばかりに外出しているのだ。
この駅は、博士たちがリバプールから鉄道に乗ってやって来たロンドンユーストン駅とは別の駅だ。
映画ハリー○ッターの撮影で使われたこともあり、有名な観光スポットとなっている。
「This platform is THE 9 ¾, that is famous in the movie ‘Harry Potter’. The Hogwarts Express departs to the Hogwarts school of Witchcraft and Wizardry from the platform. (ここの『9と3/4番線』には魔法学校への列車が停まるんだよ)」
アメリアは嬉しそうにシンシアに言う。
彼女もまた、他の多くのイギリス人と同様にハリー○ッターのファンなのである。
アメリアが指差した先には、壁に半分埋め込まれたカートがあった。
映画ハリーポッターのワンシーンを再現しているのだ。
「I know this is ‘Harry Potter’. (これ、知っている! ハリー○ッターだ!)」
シンシアは、映画のハリー○ッターを見たことがある。
もちろん、映画館ではなく、テレビで見たのだ。
「Okay, Cynthia. I will take a picture for you. Don’t fidget! (じゃあ、シンシアちゃん、記念写真撮ってあげるよ。はい、チーズ!)」
シンシアはカートの持ち手に手を伸ばし、ポーズをとる。
シンシアの後ろには、アムルをおんぶしたリチャードも立っている。
アメリアが写真を撮る。
その後、アメリアも含めて、係員の人にもう一枚写真を撮ってもらった。
『9と3/4番線』の横にはグッズショップ『ハリー○ッター・ショップ・アット・プラットフォーム9と3/4 (The Harry Potter shop at platform 9 3/4)』もある。
「Oh, great! (わぁ、すごい〜)」
シンシアは、店の中をキョロキョロと見渡す。
店の中には、ハリー○ッターグッズが並べられている。
ハリー○ッターファンなら、どのグッズにも心が踊る。ファンにとっても十分な品揃えだ。
「Oh, I found nice wands. Shall we buy any wands for Cynthia? (じゃあ、シンシアちゃんには、この魔法の杖でも買ってあげようかね?)」
「Sound good! (おう、いいねぇ)」
アメリアの提案に、リチャードが頷いた。
「Cynthia, which wands do you prefer? I can buy one. (シンシアちゃん、この中だったら、誰の杖が欲しい?)」
「Ummm, I like this wand of the professor Dumbledore. (う〜んとねぇ、このおじいちゃんの杖がいい)」
「Oh, you like ‘Elder Wand’! You chose the nice one indeed. (あら、ニワトコの杖ね。いいものを選ぶわねぇ〜。さすがシンシアちゃん、わかっているわねぇ〜)」
アメリアは、ダンブルドアのニワトコの杖を手に取りながら満面の笑みを浮かべた。
「Hi, Amelia. You need to buy something for Amurru. (ねぇ、アメリア。アムルちゃんにも何か買ってあげないと)」
アムルは、リチャードの背中におんぶされている。
「Let me see. (そうだね、じゃあ……。)」
アメリアは、周りを見渡す。
(俺は食べ物がいいんだぁ〜)
アムルはシンシアに脳波を送った。
「Mom, Amurru says he prefers something to eat. (あ、おばあちゃん! アムルは食べ物がいいって言っているよ)」
シンシアは、アメリアの服をぐいぐいと引っ張る。
「Okay then, how about ‘Vertie Vott's All Flavour Beans’? (あら、そうかい。じゃあ、『全味ビーンズ』はどうかね?)」
アメリアが見つけたのは、『全味ビーンズ』だった。
色々な味が楽しめるゼリービーンズである。
「Oh, I know this! This has funny taste. (あっ、それ、知っている! 色々な味がするんだ)」
シンシアは、アメリアの手に握られた箱を見て、目を輝かせた。
「Yeah, hahaha. Anyway, let’s buy this for Amurru. (そうよ、ふふふ。じゃあ、これをアムルちゃんに買ってあげよう)」
アメリアは、いたずらっ子のように目を見開き、手で口を押さえ、わざとらしく笑った。
「だって。良かったな、アムル」
シンシアの言葉に、アムルは、リチャードの背中の上で喜び、手足をバタバタさせた。
キングスクロス駅には他にも色々と食べる場所や観る場所もある。
4人は、キングスクロス駅でしばしの家族団欒を楽しんだ。
そして、アムルが『全味ビーンズ』を食べて、嘆いたのは、この日の夜のことであった……。
お菓子の名前は念のため変えています。
地名と作品名は大丈夫だと思っています。
問題ありそうでしたら教えていただけると幸いです。




