025・前編─突撃! 隣の情事!
「よっしゃ、じゃ万歳の準備はいいか? 腕と肩と肘の貯蔵は十分か? 俺の足は壊れないか? 大丈夫か?」
「うだうだ言ってないでさっさとやりなよ。今更攻撃した時の痛みなんて気にするものでもないでしょ」
「お前知らねえだろ。ありえない勢いで攻撃するから俺の体の至る所が悲鳴をあげて、俺は毎日筋肉痛だよ。その上硬いもの攻撃すると手やら足やら割れるかと思う痛みが……」
「いや、別にいいんだよ? 僕は。助けたいのは君で会って僕じゃない」
分かってるさ。
出来ればやりたくないけれど、そんな事気にはしない。
軽い冗談だ。
その証拠に俺はしっかりと助走をつけるために少し壁から離れてるし、歩数を調整してるし、両手片膝を付けてる。
「よし、んじゃ壊すからちょっと離れてろ」
「りょーかい」
三拍置いて。
クラウチングスタートで飛び出した俺は一歩目で髪が後ろに掻きあげられ。
二歩目で膝と股関節が悲鳴を上げ始め。
三歩目で歩数の調整が間違っていたことに気づいて。
四歩目に至る前に壁に突っ込んでいた。
咄嗟に腕を交差して顔面直撃を避けたこの体勢は、図らずとも高層ビルのガラス窓に外から飛び込むトム・クルーズさながらだった。
もうやだおうちかえる。
「うぎゃぁーー!」
………………。
死 ぬ か と 思 っ た。
もし壁の向こうに空間が存在してなければ確実に死んでたんだぜ。
命が幾つあっても足りないんだぜ。
おいそこ、笑うんじゃないぜ。
なんだぜ。
へらへらしやがって。
「っつう……」
いてえよ……(錯乱)。
瓦礫がケツに刺さって痛い。
あれ、けらけら笑ってたメデスが黙ってしまった。効果音にしてスンッて感じに。
一体なにを見ているんだ?
「ふぉ⁈」
なんてこった!
なんてこっただよ!
この光景は!
絶句、茫然、開いた口が塞がらない、息を呑む、驚愕、びっくり仰天。
そんな馬鹿な……。
現存していたというのか……?
半分命を賭したと言っても過言じゃない決死行の末、果たしてその破壊した壁の向こうに、青華と羽重はいた。
「スクール水着……まさか、旧式……⁈」
俺でも終ぞ手に入れられなかった聖遺物を、まさかこんなところで見られるなんて!
しかし、今年でもう十六歳にもなろうという現役の女子高生のくせして小学生並みのスタイルの青華が着ると(それも室内)どうにも犯罪感が否めない。
羽重は青華よりも身長がある分、まだましだが。
極めつけには天井からつるされたロープに両腕縛られているから始末に負えない。
だがこの非現実的な状況に僅かながら興奮を覚えている俺がいる!
悔しい! でも(劣情)感じちゃう!
「……ここまで無視されるとなると、私も脱いだりしたほうがいいのかしら」
「いや、別に無視してるわけじゃないんですけれど……。どう反応すればいいか分からなかっただけで」
だってそうだろう?
女子高生の両腕に縄括りつけて、スクール水着を着せて、その上猫耳のカチューシャを付けようとしている男装の女性を見て一体どう反応すればいいんだ。
叫ぶか。
跳び上がるか。
殴りかかるか。
混ざるか。
片方は犬耳にして、それぞれ尻尾を付けるべきだと助言すべきか。
他にも衣装をリクエストすべきか。
そうするべきか。
(いや、そうじゃねえ。そうじゃあねえだろ!)
なんだ混ざるかって。
なんだ犬耳に尻尾って。
なんだ衣装をリクエストって。
そんなことをこんな状況で言った暁には一生変態の汚名で罵られて生きて行く事になってしまう。
「あの、質問なんですけど」
「なにかしら」
「そのスク水はどこで買ったんですか」
ブックマークや星評価、いいね全部よろしくお願いしまあーす!
レポートの再提出は当たり前。やあ皆! 俺だ! 美味いもん売って客を満足させてくれるのが売店。点数が低くて教師を満足させられない俺は赤点。それじゃ!
クラスで唯一英語で赤点取ってやりましたよ。56で赤点とかこの学校終わってる。もっと余裕が出来たらあとがきラジオもまたやりてえなあ。でもやったらもっと投稿頻度は下がる……やめとこかな。




