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021・中編─音が鳴って、光る。男の子の夢だよね。

遅くなりました?

  「お?」


 懐中電灯がチカチカしだした。大変な事に、これではライトセイバーごっこができない。

 いや、まあしかし、おかしいな。確かに乾電池で稼働する旧タイプではあるけれどこんなに早く切れる物か?

 他の三人に渡していたものも同様に電池が切れかかってる。


 「替えの電池あったかな」

 「無かったらここで立ち往生よ」


 何も見えないところを無暗に進んだっていいことがないことくらいは俺にだって分かる。

 誰だってそうする。俺もそうする。 

 「……んー、ないな」

 「無いの?」

 「無いね」

 「使えないわね。まともな準備一つできない駄犬に存在価値はないわよ」


 いつもより罵倒に磨きがかかってる。

 それもこれも喧嘩中だからなのだが。


 「………………」

 「………………」

 「………………」

 「………………」


 とうとう、懐中電灯が限界を迎えた。

 四つともすべてが同時に息絶えた。


 「え?」

 「………………」

 「お」


 シャドーボクシングができるタイプの電気が付く音。

 かんっかんかん、っつうあれ。あれが狭い通路に響いたように聞こえた。

 え? なんで?

 音が聞こえたとかそういう事よりもだよ?


 「見える。っていうかなんか明るくないか?」


 明らかに周りに光源が在ったりはしないのだが……。

 どうなってるんだ?

 それになんだかこれは──


 「ふふ、なにそれ鈴人……、ちょ、っと笑わせないで……!」

 「あっはっはっはっは! ホントそれ何回見ても面白いよねー!」

 「不思議」

 「どうでもいいけど、お前らキャラとか設定とかちゃんと一貫しろよ」


 絶賛喧嘩中だったり、そんな明るく大きく笑ったりしないであろう奴だったり、色々無視し過ぎだ。

 青華に関しては今回かなり深刻な仲違いの筈だったのに。なんだこの和みようは。

 いや、そんな事よりも。

 そんな事よりもだ。


 「え、俺って光れたの?」


 そもそも人間が光るってどういう状況だよ。


 「ほんのり、はんなり、雅な光じゃのう」

 「黙ってろ似非エセ日本人」


 絶賛混乱中。

 電池切れて、真っ暗になって、俺が光る。

 一体どういうことだってばよ。

 ルーナスとか唱えた覚えはないんだけれど。


 「もしかしてこれが俺の能力なのか? 俺の能力は光る事だったのか⁈ 遂に覚醒したというのか⁈」

 「だとしたら相当しょぼいわよあんたの能力」


 相当しょぼい能力であることは確かだが、今のテンション爆上がりの俺には効かない。

 何でもできる気がしてきた。光る事しかできないけれど。


 「……出てない」

 「ん? どうした羽重。何が出て無いって?」

 「霊子が出ていない」

 「え?」


 そういえばそうだ。俺は今まで能力なんて持っていなかったから分からなかったが、確かに本来なら発生するらしいそれが出ていないのは事実だ。


 「で、それってどういうこと?」

 「霊子が発生していない以上、それを特異者の能力とは見なされないってことよ。……あんた本当に受験受けて進学したの?」

 「そんな馬鹿な」


 そんな……。

 やっと掴んだと思ったのに……。弓良にすらなんとなく劣等感を抱いていたところなのに。

 すっげえ卑劣な追い打ち喰らった気分だ。


 「良く分からないけど、光源問題は解決」

 「そ、そうね。本当に全く分からないけど明かりが確保できたのなら進めるわね」

 「僕、京都とか一度行ってみたいんだよね」

 「待って。俺がこの状況を受け入れられてない」


 その切り替えの早さは一体どこで売っているのだろうか。他人事だからって興味薄すぎやしないか?


 「うるさいわね。つべこべ言ってないで、アンタはさっさと前歩きなさい!」


 理不尽。


 (ま、僕はどういうことか一から十まで、地球の中心から宇宙の果てまで知ってるんだけどネ)


 「知ってんのかよ!」

 「きゃうっ⁈」


 思わず叫んじゃったじゃねえか。


 「鈴人君のその現象は──放っておくと死に至ることもある」

 「……嘘……だろ?」

 「うん。嘘だよ」

 「ふざけんなお前!」

 「落ち着きなよ。僕なりの冗句さ」

 「黙れこの似非日本人が。ジョークと言え」

 「決して死に至るような現象じゃないよ。光るだけだし。ただ──」

 「ただ?」

 「次の日すっごくお腹壊す」

 「……うーん?」


 反動が微妙過ぎてどう返したらいいか分からない。だってほら、青華と羽重なんて興味なくしちゃってるもん。各々遊び始めちゃってるもん。青華の奴、ハイパーヨーヨーなんて持って来てやがったのか。後で貸してくれないかな。


 「反動が腹壊すだけってんなら……うん、まあいいか──いいのか?」


 いいわけはないのだが、今は納得するしかない。

 この島から一刻も早く脱出することが今の目的なのだから。

 決してヨーヨーで遊んでいていい場面ではないのだから。

はい。遅くなりましたごめんなさい。犯人は数学と英語の課題、それからモンハンとサノバウィッチとサマーポケッツです。もうね、レッスン7から9までとか訳分からないし、レッスン9にいたってはパート4まであるとか気ぃ狂ってるとしか思えないね。

そして、はい。皆さんもそろそろだと思うんですけれど後期期末試験二週間前に突入しそうです。なので頻度がくっと下がります(むしろいつも通り?)。

つまり私が何を言いたいのかと言えば、ブクマとかしていただけると更新した時に直ぐ分かるようになりますので、ぜひぜひよろしくお願いします。ポイント評価とかも大分私の養分になるのでどうか。

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