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019・前編─ジャイアンはジャイアンだし、ブタゴリラはブタゴリラ。そんな私は今日も睡眠不足

 「ぐぁっふ……眩し……!」


 夜の闇を搔き消して、朝の到来を告げる光が瞳を刺すように注ぐ。

 同時、体を覆っていた氷が青い粒子となって消えていく……。消えゆく氷の粒子に向かって手を伸ばす羽重の姿に可哀そうだと俺は思った。


 「これから数時間は影の脅威も大分小さくなるはずだよ」


 影。

 そうだった。俺たちは突如現れた影の脅威を避けるために水のドームに立て籠り、その中心に俺は固定されていたのだった。


 「影は明るい所じゃ活動できない……ってだから、何食ってんだよ」

 「たくあん」

 「漫画肉」

 「エクレア」

 「俺の耳が正常なら、なんか一つ存在しないはずの食べ物なかったか?」


 お腹も減る時間なのだろうか。

 この電子が主流になった時代にも逞しく生き残っているアナログ時計に目を向ける。

 目を向けた。

 動いていなかった。三時間くらい前から動いていなかった。


 「………………」


 壊された!

 そりゃそうだ。何時間も冷たい氷の中にあったんだ。アナログでアナクロな時計(しかもかなり古いものだ)なら電池が切れたりしてもおかしくない。

 貰いもんで気に入ってたんだけどなあ……。

 これは後で電池を変えるとして。諦めて端末で確認する。こっちは近未来的(現代)の技術で作られた最先端携帯端末だから謎も科学力によって電池切れの心配はない。故障もほとんどないとか。科学の力ってスゲー。


 「午後五時四十三分か。よしメデス俺にも漫画肉を」

 「悪いな鈴人。コレは一人用なんだ」

 「性格悪っ!」


 そんな。せっかく幻の漫画肉がそこに在るというのに、手を伸ばせば届くのに。そこに至るまでの一歩が、ひたすらに遠い……!


 「骨川君並の性格の悪さだぜ」

 「スネ夫を骨川君って呼んでるの?」

 「で、俺が飯食った後はどう動く? 青華」

 「スネ夫を骨川君って呼んでるの?」

 「お前はちょっと黙ってろ」

 「聞いた? 骨川君ですって」

 「スネ夫って苗字骨川だったのね」

 「聞けよトンチンカン」


 そこまで突っ込むとこでもないだろ骨川君。

 何かダメだってのかよ。それでもトンガリはトンガリだ。


 「そんなトンガリだか骨川君かは置いておいてだ。正直俺としてはもう逃げ出したいぜ?」

 「情けないことを堂々と言うね」

 「私たちを送ってきた船はもう離れちゃってるし、連絡もつかない。これじゃ無様に情けなく逃走、なんてできないわね」


 なんだかやたらと言葉に棘があるな……。いや、もともとこんな感じだっただろうか。そう思ったらそんな気がしてきた。うん。こんな感じだったな。なんだか懐かしい。


 「泳げば?」

 「……おお。たくあんポリポリし終わったのか」

 「泳げば?」


 まさかたくあん一本持って来ているとは思わなかったぜ。


 「泳げば?」

 「泳ぐって、ここから本島までか? いや、そうでなくとも直近の島までだって大分距離あるはずだ」

 「うん。僕もおすすめはできないかな。──正直どの範囲までこの世界が展開されているか分からない。それにあの影とは別に危険な生き物がいる可能性だってある。鮫くらいならどうにでもできるけれど、幻想生物なんて出てきたらちょっと厳しい」

 「ほら、メデスもこう言ってるし」


 色々と知らない言葉も混ざっていたが、なに、メデスの話が分からない事ばかりだなんていつもの事。慣れっこだ。

 慣れっ子。


 「少なくとも明日の朝には迎えが来ることにはなっているわ。それまで大人しくしてるのが案その一。そして──」


 ピッとメデスを指さし。


 「そこの怪しいのが言う限りじゃ、この異質な島を造った人間が存在しているという事になる。だからその存在を見つけてとっ捕まえるのが案その二。鈴人を人柱にして引きこもるのが案その三。三つめが一番現実的かしら」

 「人柱って何のことか知ってるか?」

 「人身御供ひとみごくう

 「羽重、お前が言うと本気にしか聞こえないから、もうちょっと抑揚をつけような?」


 本当に埋められるかと思っちゃう。クエスチョンマークくら付けて欲しいものだ。


 「つーか一と三は同じだろうが」


 引きこもるには俺を人柱にしなきゃいけないし、俺は人柱になりたくないし。

 人を犠牲にすることに躊躇がないとか、それでも特警か。


 「必要な事を迅速に為せるのが優秀な特警よ」

 「チクショウ。そういうのって後から何かしらの教訓によって改心するんだぞ!」

 「うるさい。黙って息をするな、この駄犬」


 人権まで否定されている⁈ と、律儀にも心の中で突っ込んだ。

 閑話休題。

投稿、遅れました。しかしこれは仕方のない事なのです。なぜだかわかりますか? 全国津々浦々の学生の方々(特に高校生)なら良く分かってくださるでしょう。そう──テストです。そしてまだ終わってません。というのも、今回の投稿部分をテスト前に勉強以外の何かをするという一種の罪悪感と戦いながら原神やったりFGOのイベントを完走したり落書きをするなどなどetc,etc……。

来週の日曜に次回分上がります。多分上がると思う。上がるんじゃないかな……?

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