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004・中編─中編って言うには短いから前の話と統合しようかな

 もう、自分にはどうすることもできないことを察したのか、霧島はがっくりと崩れ落ちた。

 見下しているみたいで気分がいい。

 実際、物理的に見下しているのだけれど。


 「くっ、私は、無力です……!」

 「はっはっは。お前が俺に勝とうなんざ、十年は早い」

 「……ったく、何やってんのよ」

 「あだっ」


 呆れてドン引きして、俯瞰していた青華が俺の頭をはたく。


 「女の子に無理やり謝罪なんてさせて、その上弱みを握って脅すなんて、クズね。クズよ。いやもう、ほんと最低。犬以下の畜生ね」

 「俺、お前に何かしたか……?」


 心無い言葉に俺の心が容赦なく削られていく。

 心が痛い。


 「まあまあ、青華さん。暮木君がどうしようもないクズだという事は、もうどうしようもないことです。これ以上言うのはかわいそうですよ」

 「ダメよ、甘やかしちゃ。鈴人のこれはさっさと直しておかないと飼い主の私まで同類に見られるじゃない」

 「ですが、人間にはできること、とできないことがある、と申しましょうか、暮木さんのこのクズな性格はきっと治らないと思います」

 「なんでさっきからお前は被害者みたいなこと言ってんだ」


 被害者は俺だし、青華に飼われてたりもしない。


 「何を言っているんですか、私は紛うことなき被害者ですっ!」

 「少なくともお前は被害者ではねえ!」

 「鈴人、うるさいわ。お座り」

 「犬じゃあねんだよ!」

 「っもう! うるさい! うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!」


 青華は思いっきり癇癪を起してがなり立ててくる。

 むう、青華が機嫌を損ねてしまった。これはめんどくさい。あと少しすると暴力に訴えだすぞ。

 流石に痛いのは嫌なので引き下がってやることにする。ここは大人の対応だ。

 まったく、俺も甘いな。


 「分かった分かった。俺が悪かった。前言撤回だ。だから落ち着いて、ほら飯でも食いながら話そうぜ」


 そういえばの話だが元々、昼飯を買うのが目的だったのだ。


 「……あんたの奢りよ」

 「え」

 「あによ」

 「な、なんでも……」


 大人の対応だ。

 そう。大人なら昼飯を奢る事くらいはあるだろう。それも学校の購買部だ。おばちゃんも頼み込めば少しくらい安くしてくれるかもしれない。

 財布の中身を思い出す。確か五百円玉が一枚と百円玉が二枚ほど。つまり七百円。

 ……まあ、青華の分くらいなら大丈夫か。


 「暮木君、暮木君」

 「ん?」

 「私はイチゴのジャムパンがいいです」

 「お前はアンパンでも食ってろ!」

 

直近の話のタイトルが完全に愚痴みたいになってますね。良く思うんですが、作家様たちはなんであんなにタイトルとか名前とか詠唱とか思いつくんでしょうね。型月シリーズとかすごいじゃないですか。……それは奈須先生がすごいのかな。

ん、忘れてたけれど、前回で五十部でしたね。

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