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003・前編─回想・事件の後のお呼び出し

投稿遅くなりました。定期考査があったもんで、流石に勉強しないわけにはいかんのですわ。

 こうやって走ってるのも、まだ巻数に換算すれば二巻で、さらには序盤くらいなのに学校に走って行く事がお約束、あるいは定番になりつつある。

 今日も今日とて俺はアスファルトを蹴って、大地蹴り上げて走っていますよ。

 そして学校に着いたら着いたで職員室に呼び出されたりするわけですよ。そしてコーヒーいただくわけですよ。

 まあいつも通りだ。

 何もかもがいつも通り。

 別段何かが変わったりしていない。

 ただ、ただね? 俺だって好きで遅刻している訳じゃないんですよ。今日だってメデスや妹弟したのせいで遅刻しているわけだから。

 しかも今の俺は霊力による加速を使えない。

 実はこの間の事件の後から、俺は学校から郊外での無断での霊力の使用を禁止されている。

 今俺の腕には、霊力を封じるための腕輪が付けられている。

 例の襲撃事件の後、校長室へと呼びだされた俺は、恐る恐るのぞき込んだ。その中の光景に驚いた俺は、後ろからのもう一人の男の存在に気づかなかった。

 ガチムチのおっさんに急に組み伏せられ、次に立ち上がった時には──腕輪が付けられていた。

 ここから回想。


 〚えーと、一年二組、く、くれ、暮木くれき鈴人すずと君。一年二組、暮木鈴人君。至急校長室までくるように! 来ない場合は成績をテストの結果とか全部無視して最低にしますからねー!〛


 事件が終わって三日後。校舎の修復が終わり臨時の休校が終わってしまった日の昼休み。

 大音量の校内放送で呼び出しをくらった。

 大音量で、小学校低学年の少女のような声で呼び出されてしまった。

 つーかなんでそんな女の子が放送やってんだよ。なんで学校にいるんだよ。


 「あんた、またなにやったのよ」

 「なにもやってねえと思うけど……てか俺がいつも何かやらかしてるみたいな事言うな」


 やらかしてんのはお前だ、と俺は何度目かとも分からない文言を言い放つ。

 まったく、そのエクレアで膨らんだ頬を突いてやろうか。


 「でも何をやらかしたってあんな高校生にもなって、女子小学生に校内放送で呼び出されるなんてあんたしかできないわ。ほんと、その子になにしたの?」

 「確かに学校始まって以来の事だろうけどそんな悪意の籠った言い方すんなや! 俺の知り合いに女子小学生なんていねえよ!」


 だから女子小学生になにかしらをやらかすような機会ない……はずだ。

 まあ、女子小学生の知り合いはいないけど、身近に女子小学生みたいな体してる奴はいるけど。


 「……なによ。そんなにジロジロ見て」

 「いやあ?」


 そんな事を本人に、それも青華の前で言うような奴はいない。

 そもそも話しかける奴がいないが。


 「ふんっ!」

 「何でえ⁈」


 理不尽にも青華の拳が俺の顔面にクリーンヒット。

 椅子ごと軽く吹っ飛ばされる。


 「何すんだお前!」

 「何か文句でもあるの?」

 「ないですなまいき言ってごめんなさい」


 文句を言った時にはもう青華の足元には氷が発生していた。

 これ以上何か余計なこと言うと本当に氷漬けにされてしまう。


 「いや、でも本当に女子小学生の知り合いなんて心当たりないだよなあ。呼び出される心当たりはいくつかあるんだけど」

 「やっぱりあるんじゃない。なにかやらかしてるんじゃない」

 「ほんとだ」


 だがそれでも俺は青華の方が多くやらかしていると声を大にして言い続ける。

 そのやらかしたことの被害はほとんど俺にくるわけだしな。俺がやらかしたと言われてることの少なくとも半分以上は青華がやらかした事だと言っておこう。


 「ほっ、と」


 床にひれ伏した状態から体を起こす(ちなみにこの位置からだとパンツは見えなかった)。


 「んじゃあちょっくら行って来るか」

 「んー、いってらしゃーい」


 と、三つ目のエクレアを頬張りながら見送る青華の言葉を受けながら廊下に出た。

来週も投稿できるかは怪しいですわ。若干スランプ気味ですので。


ブックマーク、ポイント評価、感想、よろしくお願いしますですわ。

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