028・後編─熱線
ほぼ一年開けたくせにクソ短いとかいうバケモン。
「任せろ」
もう怖くなんかない。
今一度、全身の路を励起させる。裂けた身が膨れ上がり血を噴き上げる。
心臓から吹き荒れる熱に突き動かされるように、脚を開いて拳を構える。イメージは大砲を溜めるボクサーのような構え。
狙うは一発K.O.だ。
あの時と同じ鼓動を、同じ熱を感じている。同じ星を見ている。
ちいさな白銀色の光の粒が渦を巻くように腕に収束していく。右腕一本、焼けた鉄のように熱く、赤熱するより青い。
集めて、熱して、弾いて、高める。
そして、今! 脚を引き金に、腕を砲身に。溜めに溜めた大砲をぶっ放す!
「星の行軍!」
号令と共に輝きの軍勢が進軍を始める。
迸る光の奔流が眼前の闇を飲み込んでいく。
「星になれ────!」
熱い、暑い、あつい、アツイ!
視界が黄金色に染まり、思考が赤熱する。ただ得体の知れない力の奔流が影を晴らしていく感触が身を走る事だけは分かる。
熱に浮かされ、うすら寒い感覚に沈むようだ。
気持ち悪い。
そんな弱音が頭を過ったその時だった。
「────」
荒ぶる暴風と光の中で確かに、声を聴いた。
その声が誰の物だったは分からない。
でも──。
嫌なものではなかったと思う。
また感覚開くかもしれないからブクマと星をよろしくお願いします。




