いま、食べたいもの
私が食べたいものは悪魔である、そうだ。悪鬼と、悪魔と呼ばれるものだ!
今宵、宴は始まる。主催者は我ら、天使と悪魔、五感の一つを潰すものたち。
そして、漆黒のトラ、静止することなき大魚、船を沈めし烏ノ賊、海の悪魔、天飛ぶ大鳥の湯熱卵。
云う。
彼らは高みにある、と。
放つ。
彼らは一時の祝福である、と。
頼む。
彼らには「茶」と伝えられる伝説の緑飲水があう、と。
私は思う「こいつら全員さいふをねらっていやがらあ!」、と。
時に「財布の悪鬼」と、時に「日曜の夜に食べよう」と、何度考えることか。
私は畏怖を持って彼らをこう呼ぼう。
そう、彼らは大宴の主よ!
反省はしている、後悔はしていない。