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二人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
74/84

★【曖に焦がれた姫蕨】

台本タイトルは【あいにこがれたひめわらび】と読みます。


台本ご利用前は必ず『利用規約』をお読み下さい。

『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。


※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂1:♀1:不問0


 影函えゐかん ♂ セリフ数:11

すでに途切れた。魔女の呪いで生涯しょうがい少年の姿のままだった。未来の事は分からないけれど、平和であって欲しいと願っている〉


 こずえ ♀ セリフ数:11

〈既に途切れた音。魔物達に育てられた過去があり、丁寧ていねいな言葉遣いも、その魔物達に教わった。酒豪しゅごう


[あらすじ]《2分半程度》

 世界各地を語り歩く(かた)()巨万(ごまん)と居るが、その中でも名が売れているのはほんのひと握り。これはそんな語り部達が不慮(ふりょ)の偶然で鉢合(はちあ)わせしてしまった時の物語である―――。













【梢】

 隣、座っていいかしら。


【影函】

 …珍しい、エダの森で語りをしていたんじゃないの。


【梢】

 辰朔たっさくが送って下すったの。どうせコチラへ来るのだから、ついでだとね。


【影函】

 辰朔たっさくか。あの子も老いたね。


 …ああ、ボクらもか。


【梢】

 そんな御寂おさびしい事言わないで。語りのは途切れそうにもないのだから。


【影函】

 …そうだね、つい先日も良い目をした新参しんざんを見たよ。えっと、何て言ったかな……ろ、…ろ……


【梢】

 鹿華ろくばな、だったかしら。


 あの子、あやかしが混じっているって月久つきひさが言っていたわ。もしかしたら、妖そのものかも、とも言っていたけれど…ふふ、あたくしには分からないわ。


【影函】

 まあ…ボクらのを引き継いで、消える事無く生きていってくれたら、それで大満足だよ。


【梢】

 そうね。


 あら、そうだったわ。用事があってお話したかったの。

 栗透りっとう薔薇ばらざけおぼろに渡しておいて欲しいわ。


【影函】

(嫌そうな顔をして)

 ……自分で持っていきなよ。鬼張おにばりやま付近ふきんに居たよ? 語りしてたから放っておいたけど。


【梢】

 あたくし、これから反対方向へ向かうの。申し訳ないけれど、お願い出来ないかしら?


【影函】

ねたように)

 ボクへの駄賃だちんは無いの? 慈善じぜん事業じぎょうじゃないんだよ。


【梢】

 あら、可愛らしい。


【影函】

 それ見た目の話だよね? この歳で可愛いはちょっと語弊ごへいがあるから。


【梢】

 ふふ。ええ、そうね。

 じゃあ、近いうちにオドリの花街かがいへ、口利くちききして差し上げるわ。その見た目では入りにくいでしょう?


【影函】

 ……ま、ちょっともらい過ぎな気もするけど、来た道をわざわざ戻るって考えたら対等な対価たいかかな。


 良いよ、持っていってあげる。


【梢】

 ありがとう、助かるわ。

 それじゃあたのみ事も出来たし、そろそろ行くわ。また会えるといいんだけれど。


【影函】

 うん、また。…今度はもう少しゆっくりお喋りしたいかな。


【梢】

 ふふ、意地悪言ったの、まだ怒ってるわね? 今度、月久つきひさうたげをしようって言っていたから、またみなで集まりましょう。


【影函】

 やだよ、君らと飲むの。いつの間にか自分のさかずきに、飲めもしない酒が入ってるのは心が休まらないからね。


【梢】

 ふふ、拗ねてる影函えゐかんは、やっぱり可愛らしいわ。それじゃあ、また会いましょう。


【影函】

 …はいはい、じゃあまたね。













STORY END.

一人用声劇台本ページの語り部シリーズより。

それぞれ初登場台本を掲載しておきます。


語り部影函〜魔女編〜

https://ncode.syosetu.com/n0087fo/136/


語り部梢〜魔法書編〜

https://ncode.syosetu.com/n0087fo/167/

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