★【曖に焦がれた姫蕨】
台本タイトルは【あいにこがれたひめわらび】と読みます。
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♂1:♀1:不問0
影函 ♂ セリフ数:11
〈既に途切れた音。魔女の呪いで生涯少年の姿のままだった。未来の事は分からないけれど、平和であって欲しいと願っている〉
梢 ♀ セリフ数:11
〈既に途切れた音。魔物達に育てられた過去があり、丁寧な言葉遣いも、その魔物達に教わった。酒豪〉
[あらすじ]《2分半程度》
世界各地を語り歩く語り部は巨万と居るが、その中でも名が売れているのはほんのひと握り。これはそんな語り部達が不慮の偶然で鉢合わせしてしまった時の物語である―――。
【梢】
隣、座っていいかしら。
【影函】
…珍しい、エダの森で語りをしていたんじゃないの。
【梢】
辰朔が送って下すったの。どうせコチラへ来るのだから、序だとね。
【影函】
辰朔か。あの子も老いたね。
…ああ、ボクらもか。
【梢】
そんな御寂しい事言わないで。語りの音は途切れそうにもないのだから。
【影函】
…そうだね、つい先日も良い目をした新参を見たよ。えっと、何て言ったかな……ろ、…ろ……
【梢】
鹿華、だったかしら。
あの子、妖が混じっているって月久が言っていたわ。もしかしたら、妖そのものかも、とも言っていたけれど…ふふ、あたくしには分からないわ。
【影函】
まあ…ボクらの音を引き継いで、消える事無く生きていってくれたら、それで大満足だよ。
【梢】
そうね。
あら、そうだったわ。用事があってお話したかったの。
栗透の薔薇酒。朧に渡しておいて欲しいわ。
【影函】
(嫌そうな顔をして)
……自分で持っていきなよ。鬼張山付近に居たよ? 語りしてたから放っておいたけど。
【梢】
あたくし、これから反対方向へ向かうの。申し訳ないけれど、お願い出来ないかしら?
【影函】
(拗ねたように)
ボクへの駄賃は無いの? 慈善事業じゃないんだよ。
【梢】
あら、可愛らしい。
【影函】
それ見た目の話だよね? この歳で可愛いはちょっと語弊があるから。
【梢】
ふふ。ええ、そうね。
じゃあ、近いうちにオドリの花街へ、口利きして差し上げるわ。その見た目では入りにくいでしょう?
【影函】
……ま、ちょっと貰い過ぎな気もするけど、来た道をわざわざ戻るって考えたら対等な対価かな。
良いよ、持っていってあげる。
【梢】
ありがとう、助かるわ。
それじゃあ頼み事も出来たし、そろそろ行くわ。また会えるといいんだけれど。
【影函】
うん、また。…今度はもう少しゆっくりお喋りしたいかな。
【梢】
ふふ、意地悪言ったの、まだ怒ってるわね? 今度、月久が宴をしようって言っていたから、また皆で集まりましょう。
【影函】
やだよ、君らと飲むの。いつの間にか自分の杯に、飲めもしない酒が入ってるのは心が休まらないからね。
【梢】
ふふ、拗ねてる影函は、やっぱり可愛らしいわ。それじゃあ、また会いましょう。
【影函】
…はいはい、じゃあまたね。
STORY END.
一人用声劇台本ページの語り部シリーズより。
それぞれ初登場台本を掲載しておきます。
語り部影函〜魔女編〜
https://ncode.syosetu.com/n0087fo/136/
語り部梢〜魔法書編〜
https://ncode.syosetu.com/n0087fo/167/




