【大好きな心】
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♂1︰♀0︰不問1
カエルさん 不問 セリフ数:11
男の子 ♂ セリフ数:11
[あらすじ]《2分程度》
男の子は今日も川のほとりへ遊びに行く。そこには世にも珍しいピンク色のカエルが住んでいるのだ。男の子はずっと気になっていたことをカエルさんに聞いてみる――。
【男の子】
ねえねえ、カエルさん。
【カエルさん】
何だい、坊や。
【男の子】
カエルさんはどうしてピンク色なの?
【カエルさん】
おや、何でだと思う?
【男の子】
ピンク色が好きだから?
【カエルさん】
いいや、特別好きって訳でも無いさね
【男の子】
えっ、じゃあどうしてピンク色なの?
【カエルさん】
このピンクの色はね、生まれつきなんだよ。カエルさんは生まれた時からピンク色なのさ。
【男の子】
ふーん、何だかそんなのって嫌だね?
【カエルさん】
どうしてそう思うんだい?
【男の子】
だってどうせなら好きな色が良かったと思うし、体の色を選べないなんて可哀想だよ。
【カエルさん】
坊やは優しいんだね。
カエルさんはね、最初はこんな派手なピンク色、嫌で嫌で仕方なかったさね。
【男の子】
どうして?
【カエルさん】
他のカエルは緑色なのにカエルさんだけピンク色で仲間外れみたいだったし、それにかくれんぼで水草の中に隠れてもすぐに見つかっちゃうし。
【男の子】
でも生まれつきだから変えられないもんね。
【カエルさん】
そうそう。だから昔はこの体の色が嫌で嫌で仕方なかったのさ。
だけどね、最近はそんなに嫌でもないのさ。
【男の子】
え!? どうして?
【カエルさん】
坊やに出会ってから変わったのさ
【男の子】
僕?
【カエルさん】
坊やが干からびかけていたカエルさんを助けてくれてこうやってお話してくれるようになって変わったのさ。
こんな色でいるのも悪くないかもってね。
だって坊やは、ピンク色が一番好きな色なんだろう?
【男の子】
うん! よく女の子みたいって言われるけど僕は大好きだから気にしてないんだよ。
【カエルさん】
そうそう、大好きなものは何があったって大好きなのさね。
その心、大事にするんだよ。
STORY END.