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二人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
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★【和音途切れる蕁麻の葉】

台本タイトルは【わおんとぎれるいらくさのは】と読みます。


台本ご利用前は必ず『利用規約』をお読み下さい。

『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。


※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂1:♀1:不問0


 麒麟きりん ♂ セリフ数:14

中堅ちゅうけんの語り部。師匠が死んでから、彼女への用件ようけんは出来る範囲はんいで聞いている、実は優しくて忙しいヤツ〉


 漆煇しっき ♀ セリフ数:14

〈中堅の語り部。あまり会話が成り立たない。頭がおかしいので、見掛けたら即逃げることをオススメする〉


[あらすじ]《3分程度》

 世界各地を語り歩く(かた)()巨万(ごまん)と居るが、その中でも名が売れているのはほんのひと握り。これはそんな語り部達が不慮(ふりょ)の偶然で鉢合(はちあ)わせしてしまった時の物語である―――。












【漆煇】

(見知った背を見つけて、興奮し)


 あっは♪ ぐうぜーん♪ 大剣たいけんくんじゃーん! 変わらず元気やってるー?


【麒麟】

(凄まじく嫌な顔をして)

 ……お前、わざとだろ?


【漆煇】

(分かりやすくとぼけて)

 んっふ♪ 何がー?


【麒麟】

 わざとオレと鉢合わせすっ為に、自分の情報流さなかったな?


【漆煇】

 やだぁ、自意識過剰も行き過ぎると、手ぇ滑っちゃうじゃーん♪ 

 まばたきしてる間に女になってっかもね?


【麒麟】

 相変わらず下品で物騒な奴だな。


【漆煇】

 大剣くんに言われたくなー…い。


 んふふ、まあ良いけどさ。

 大剣くんの事はちゃんと分かるから、殺さないであげるし。


【麒麟】

 お前の認識範囲はせますぎなンだよ。


 それよか、用は何だ。お前と話してると頭が痛くなる。


【漆煇】

 せっかちな子は死ぬのも早いらしいよー? んふふ、まあいいや。


 鬼張おにばりやまふもと。アレ潰しちゃっていーい?


【麒麟】

 あ? なンの事だよ。


【漆煇】

 だぁかぁらぁ、アレ。潰してもいーよねー? ちゃぁんと“オウカガイ”? 立ててるんだから許してくれるよねー?


【麒麟】

 だから何をだよ、主語を話せ。


【漆煇】

 茨屋いばらや~。


【麒麟】

 は…。


【漆煇】

 大剣くんのししょー? の友達んトコでしょー? “スジヲトオス”のって大事だし、関係ないとは思ったんだけど一応ね?


【麒麟】

 ……せよ。


【漆煇】

(心底不思議そうに)

 何で? 大剣くんには関係無いじゃん。

 大剣くんのししょーの友達でしょ?


【麒麟】

 師の最期さいごの場所だからな。

 潰すもけがすも、オレの目が黒いうちは許さねぇよ。


【漆煇】

 ……………………。あー、なるほど…?


【麒麟】

 何だよ。


【漆煇】

 それってつまりー? アタイが大剣くんの事殺しちゃえばいいって事ー?


【麒麟】

 違ぇよ。血で汚せねぇ場所もあるって知っとけ。


【漆煇】

 大剣くんの言う事って、常識ぶっててホント気持ち悪いよね。

 人を殺せる道具を背負ってるクセして、人を殺しちゃ駄目だなんて、身勝手すぎて気持ちわるぅーい。


【麒麟】

 …言ってろ。ともかく、茨屋あそこは駄目だ。


【漆煇】

(観念したように)

 ………………んもぅ、分かったよ。仕方ないなぁ。


【麒麟】

 分かったんならどっか行け。これ以上目の前チラつくなら、叩っ斬るぞ。


【漆煇】

 んふふ、その感触も楽しみたいけどぉ、それは今度にしよっかな。


 じゃあ、また会おうな、大剣くん♡


【麒麟】

 ……………はぁぁ~……。いきなり何だってンだ、気色悪ィ。










STORY END.

一人用声劇台本ページの語り部シリーズより。

それぞれ初登場台本を掲載しておきます。


語り部麒麟〜遭遇編〜

https://ncode.syosetu.com/n0087fo/39/


語り部漆煇~ローラ編~

https://ncode.syosetu.com/n0087fo/96/

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