【プラディティは笑う】
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♂1:♀1:不問0
ヒミリ ♀ セリフ数:15
〈世界の軸の真横で生きるプラディティの一人。和装が好きでパイン味のアメも好き〉
謎の男 ♂ セリフ数:14
〈【嘆きは力なり】の軸に生きるキャラクター〉
[縺ゅi縺吶§]《4分程度》
矛盾を見つけてしまいました。綻びが生まれてしまいました。歪みが出来てしまいました。さあ、どうしましょう。まだ世界は気付いていません。私達が直して差し上げましょう―――。
【ヒミリ】
初めまして、〈謎の男〉さん。ワタクシ、ヒミリと申します。
【謎の男】
ああ、そうだね。きっと初めましてだ。握手でもしてみるかい?
【ヒミリ】
そうですね。スキンシップはコミュニケーションの一環ですから。
【謎の男】
所でここは何処かな。何も無い、って訳でもないけれど。家具はあっても意味が無さそうだね。
【ヒミリ】
ここは調律の間。ユキちゃん…世界の粗探しをしている同僚が貴方の世界に歪みを見つけました。
【謎の男】
ふーん、歪み。ねえ…?
僕の存在自体が歪みのようなものだけれど、何かいけない事かい?
【ヒミリ】
世界の解釈は数億あっても構いません。ですが、世界の軸は真っ直ぐと遥かどこまでも伸びていなくてはならないのです。
【謎の男】
(だいぶ間を空けて)
・・・、君は、何だい?
【ヒミリ】
ワタクシ達は「プラディティ」。
世界の軸に生きるモノ。世界の命を守るモノ。
世界に必要のない矛盾は、綻びは、歪みは、ワタクシ達が修正します。
今こうしてお話している間にもワタクシの仲間がちゃんと直しておりますから、ご安心を。
【謎の男】
その歪み、放っておいたらどうなるんだい?
【ヒミリ】
さあ。どうなるんでしょうね。
歪みに飲まれた世界は、記録には残りませんからよく分かりません。
ですが、恐らく。
二度と蘇りません。
二度と“彼ら”が読む事は叶わないでしょう。
【謎の男】
“読む”・・・? それは一体何の事?
【ヒミリ】
あら、失敬。お喋りが過ぎましたね。
それでは今から簡単な質問をします。特に意味はありませんからフィーリングで答えてくださいな。
【謎の男】
・・・まぁ、ここで君に疑問を投げ掛けても無駄のようだし、構わないよ。寧ろ今からの方が楽しそうだ。
【ヒミリ】
貴方は「猫」ですか? それとも「針」ですか?
【謎の男】
うーん、どちらかと言えば針じゃないかな。チクリとするものは嫌いじゃない。
【ヒミリ】
あら、ワタクシと同じ。光栄ですわ。では次の質問です。
貴方は「もう知っていますか」? それとも「朝ごはんは食べましたか」?
【謎の男】
こりゃまた、おかしな質問だ。とても意味が無いだなんて思えないよ。
・・・そうだなぁ、きっと「もう知っているよ」。
【ヒミリ】
・・・。
では、最後の質問です。
貴方はワタクシが「好き」? それとも「嫌い」?
【謎の男】
(満面の笑みで)
「だぁぁいキライ」。
【ヒミリ】
ふふ、ありがとうございます。良いデータが取れました。歪みも綺麗に無くなりましたし、もう心配はないでしょう。
【謎の男】
ここでの事は忘れてしまうのかい? それは随分と惜しいんだけどなぁ・・・。
【ヒミリ】
えぇ。綺麗さっぱり忘れてしまいます。だって貴方は“読まれる側”ですもの。意思はかけ離れてくれなければ。
でなければ“読む側”が貴方に“なりきれ”ない。
【謎の男】
・・・、僕はこれからどうすればいいかな。何だかこの先で面白い事が起こりそうなんだ。
【ヒミリ】
そちらへ歩いていけば、ええ、きっと。面白く恐ろしい事が起きて、どうにかなってしまいますよ。
【謎の男】
おや。結末は教えてくれないんだねえ。
【ヒミリ】
それは“読む側”が決めます。決めかねてしまう方も居ますけれど、仕方ありませんね。
「続きなんて無い」が結末でもいいじゃありませんか。
【謎の男】
・・・・・・。そうだね。うんうん、そういう終わり方もすきかも。
じゃあ、僕はそろそろ行くよ。楽しい事が待ってるみたいだから。
【ヒミリ】
それでは、さようなら。〈謎の男〉さん。
もう二度と次が無い事を願っております。
STORY END.
〈謎の男〉の登場作品
【嘆きは力なり】
https://ncode.syosetu.com/n0087fo/2/
2022/06/21
タイトル変えました。




