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二人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
55/84

★【併せ奏でる蒲公英の音り】

声劇タイトルは

【あわせかなでるたんぽぽのたより】と読みます。



台本ご利用前は必ず『利用規約』をお読み下さい。

『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。


※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂0:♀1:不問1


 枢馗(すうき) 不問 セリフ数:15

中堅ちゅうけんの語り部。鹿華ろくばなの五番弟子。余計な一言で人を怒らせる事があるが、これでも師匠や兄姉達に矯正きょうせいされた方である〉


 沙揺(さゆら) ♀ セリフ数:16

〈中堅の語り部。鹿華の十二番弟子。魔術師のあに弟子でしから魔法を学び、魔法使いに。うるわしい見目みめ相俟あいまって、まるで踊り子のよう、と言われている〉


[あらすじ]《4分程度》

 世界各地を語り歩く(かた)()巨万(ごまん)と居るが、その中でも名が売れているのはほんのひと握り。これはそんな語り部達が不慮(ふりょ)の偶然で鉢合(はちあ)わせしてしまった時の物語である―――。











【沙揺】

 まぁ、枢馗(すうき)様。久方(ひさかた)()りですわ。


【枢馗】

 おや、沙揺(さゆら)。また一段と美しくなりましたね。


【沙揺】

 あら相変わらずお上手。アミャー地方で華倖(かぎょう)お兄様達と(うたげ)をしていらしたのではないのですか?


【枢馗】

 その(のち)、すぐに此方(こちら)へ。

 水乃(みずの)と約束がありましたので。


【沙揺】

 水乃(みずの)お兄様!? 此方にいらしているのですか!?


【枢馗】

 家族旅行で来ていただけのようで。

 軽く話してすぐに別れました。娘さんも大分(だいぶん)大きくなっていましたよ。


【沙揺】

 (うらや)ましい…。

 水乃お兄様が現役(げんえき)の時に、お会いする事は叶いませんでしたから。


【枢馗】

 それでもお師匠様に居所(いどころ)を聞いて、自分でも調べて会いに行ったのでしょう? 確か、もう十年も前に。お師匠様も水乃(みずの)も呆れながらですが、()めていらっしゃいましたよ


【沙揺】

 当然の事です。

 ワタクシはやっと中堅(ちゅうけん)。ですけれど、それは歳を重ねただけですわ。

 居座(いすわ)り続ける事は容易(たやす)い事ですもの。折角(せっかく)何の(しがらみ)もない自由がワタクシにあるのでしたら、…誰もやらないような事をやってみたいと思うのです。


【枢馗】

 …それが、お師匠様の弟子、“全員”に会うことだったのですか。…妹のやりたい事を野暮(やぼ)()めようなどとは思いませんが、危険な事はお()めなさいな。


【沙揺】

 それは、日善(ひよし)お兄様の事ですの?


【枢馗】

 簡単に会いに行ける道ではないのは、手前(てまえ)もよく知っています。それほどの事を日善(アレ)はしました。

 だからこそ誰の目にもつかないような場所への移動を、お師匠様は望まれました。それが日善(アレ)にしてやれる最後の慈悲(じひ)でしたので。


【沙揺】

 日善(ひよし)お兄様が語り部という(わく)から外れて、してしまった(おこな)いは…勿論(もちろん)知っていますわ。


 ですけれど、ワタクシにとっては兄なのです。

 話した事などお師匠様に着いて歩いた三年のうちで…たった一度だけでしたけれど。


 それでもワタクシの兄なのですわ。

 お師匠様にとってずっと四番弟子であるように。


【枢馗】

(“妹”の言葉に少しだけ微笑んで)

 ……。そうでございましたね。日善(アレ)(くさ)っても手前の兄でした。


【沙揺】

 ふふ、枢馗様も存外(ぞんがい)素直ではありませんわね。


 そうですわ、枢馗様。お会いしましたら聞こうと思っていましたの。


【枢馗】

 何でしょう。


【沙揺】

 紳吽(しんうん)お兄様の事なんですけれど…。


【枢馗】

 紳吽がどうかしました? 確か彼は今、シュリルに居るはずですが。


【沙揺】

 昨日(さくじつ)語りを開いたのですが、紳吽お兄様の『もとかの』という方にお会いしたのです。


【枢馗】

 紳吽に『元カノ』ですか…。(にわか)には信じ(がた)いですね…、彼はそういった事に(うつつ)()かす(ひま)など無いと思いますが…。


【沙揺】

 枢馗様。これはワタクシの無知(むち)ゆえなのでしょうが、どうかお教え頂きたいのです。


 『もとかの』とは何の事なのでしょう?


【枢馗】

 ・・・・・・・・・。


【沙揺】

 御相手様のご様子からして、何としてでも紳吽お兄様を探し出して会いたい、といった風でしたので…余程(よほど)(した)しい間柄(あいだがら)だったのでは、と思うのですが…。


【枢馗】

 (静かに息を吸って)

 沙揺、過去を()せてもらっても?


【沙揺】

 えぇ。構いませんわ。


【枢馗】

 失礼。…………………………………。


 なるほど、そういう事ですか。

 …分かりました、紳吽には手前から伝えましょう。


【沙揺】

(相手の提案に申し訳なくなって)

 枢馗様がお伝え下さるのですか? 伝言を受け取ったのはワタクシですのに…。


【枢馗】

 (よろ)しいですよ。

 彼に教えなければいけない事が出来ましたので。それにここからシュリルならば二日も掛かりません。


【沙揺】

 ありがとうございます、枢馗様。

 ワタクシ、(しばら)くは此処(ここ)で語りをしていますから、何かありましたらいらして下さい。


【枢馗】

 承知(しょうち)しました。


 さて、そろそろ(こし)を上げましょう。

 では沙揺、またどこかでお会いしましょう。


【沙揺】

 えぇ、またお会い出来る日があります事を心より願っておりますわ。













STORY END.

一人用声劇台本ページの語り部シリーズより。

それぞれ初登場台本を掲載しておきます。


語り部枢馗〜義弟編〜

https://ncode.syosetu.com/n0087fo/73/


語り部沙揺〜語り名編〜

https://ncode.syosetu.com/n0087fo/91/

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