【胸焼けする想い 中編】
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♂0:♀2:不問0
神埼 真梨花 ♀ セリフ数:24
〈22歳。明るい性格の持ち主。最近は結婚の準備が忙しく、姑とも相性は良くないが楽しい〉
町田 姫葵 ♀ セリフ数:24
〈23歳。のんびり屋さん。最近は会社の部下とイイ感じなので、先輩達の妬みがすごくて楽しい〉
[あらすじ]《5分半程度》
「やっぱりさぁ、」と続く言葉に私は思わずサンドイッチを食べようとした手を止めた。珍しく言い淀んだ私の変化を優しい親友は見逃さなかった―――。
【町田 姫葵】
やっぱりさぁ、相野くんと何かあったでしょぉ?
【神埼 真梨花】
……何、突然。
【町田 姫葵】
この前ほらぁ、原くんが久しぶりに4人で集まろぉ、って言ってくれた時に、あからさま話逸らしたでしょぉ?
【神埼 真梨花】
うっ……べ、別に話を逸らした訳じゃ…。
ただ、相野はアタシに会いたくないと思って。
【町田 姫葵】
まぁ〜、あのグループってワタシと真梨花と原くんしか居ないしぃ、相野くんの意思確認とか出来そうにないけどぉ。
そう決めるのは安直じゃな〜い?
【神埼 真梨花】
分かってるわよ…そんなの。
ただなんていうか、アタシは怖がりなのよ。
【町田 姫葵】
怖がり? 真梨花が?
【神埼 真梨花】
そう。怖がりなの。
高校生の時、相野に避けられたの、ちょっと堪えてんだから。
【町田 姫葵】
ああ、受験前のアレぇ?
【神埼 真梨花】
相野はああ見えて馬鹿だから、受験とかも重なって色々考え込んじゃったんだろうなってのは、…分かってた…けど。
いざ相野が自分の事でいっぱいいっぱいになってアタシの事を見なくなった時、頭真っ白になっちゃって。
アタシ本当に“分かってただけ”なんだなって。
【町田 姫葵】
つまりぃ、真梨花はずーっと相野くんの事後悔してる感じぃ?
【神埼 真梨花】
後悔、なのかな。…高校生の時ってこう、曖昧なのに複雑で、厭味みたいにまとわりついてくる感情に流れがちでさ。
……結局、あの時アタシがどう思ってたとか、今のアタシがどうしたいのかとか、よく分かんないのよね。
【町田 姫葵】
………うーん。ワタシはおバカちゃんだからぁ、真梨花の言ってる事よく分かんないけどぉ。
真梨花はさぁ、相野くんに会いたいの? 会いたくないの?
【神埼 真梨花】
そりゃぁ……、会いたいわよ。会って、ちゃんと話したい。
会って、話してくれるかは…その、分かんないけど。
【町田 姫葵】
何かぁ、今の真梨花、相野くんみたぁい
【神埼 真梨花】
え?
【町田 姫葵】
ネガティブシンキングぅ。
【神埼 真梨花】
…ははっ、そうかも。
…駄目ね、こんなんじゃ。
【町田 姫葵】
偶にはいいんじゃなぁい? まあ、でも真梨花らしくないってのはめっちゃ思うけどぉ。
【神埼 真梨花】
……、何を、考えたんだろうね。相野のやつ。
【町田 姫葵】
んん〜、相野くんって中学生の頃からアセクシャルなんでしょぉ? やっぱ、ナイーブな時期にそういう事で冷やかされてたしぃ、我慢の糸ぷっつん、みたいなぁ?
【神埼 真梨花】
ああ、そう言えばそうだっけ。
【町田 姫葵】
忘れてたのぉ?
【神埼 真梨花】
うん。…いや忘れてたっていうか。アタシは相野の事、そういう目で見てないし、見る気無かったし。だから、相野がアセクシャルでも関係ないなーって思ってた、みたいな。
【町田 姫葵】
あぁ、まあ確かにね〜。
あ、でもここだけの話、ワタシ二人の事そういう目で見た事あるよ。
【神埼 真梨花】
えっ
【町田 姫葵】
やだ、本気じゃないよぉ? ただ、格好良いなぁとか。優しいなぁとか。そういうのの延長みたいな感じぃ。
【神埼 真梨花】
参考までに聞くんだけど、どっちをどれくらい好きだったの?
【町田 姫葵】
えぇ〜、ん〜、でもぉ。二人とも同じくらい好きだったよぉ。あ、原くんにはバレたぁ。
【神埼 真梨花】
えっ。
【町田 姫葵】
そんな驚くぅ? あっちも普通だったよぉ。好きなんだろぉって聞かれてうん〜って答えて。付き合うかぁって聞かれたからそれはヤダって答えといたぁ。
【神埼 真梨花】
二人ともラフよね、そういうとこ。
アタシもそれくらい恋愛に対して肩の力抜きたいわ。
【町田 姫葵】
相手が原くんだったからだよぉ。
ワタシがそこまで自分に入れ込んでないって彼、分かってたんだよぉ。ラフっていうかぁ、駆け引きがじょーずなだけぇ。
【神埼 真梨花】
…そういうもんかね。
【町田 姫葵】
そういうもんなんだよぉ、真梨花くん。
【神埼 真梨花】
(相手のわざとらしい言い方にクス、と笑って)
何よ、それ。
【町田 姫葵】
まぁ、何だかんだ付き合いたぁいとも、ほんのちょっと考えたけどぉ。グループ内で恋愛って長続きしないって聞くしぃ〜…やめたの!
【神埼 真梨花】
へぇ。…まあ、あの二人って贔屓目しなくとも優良物件だしね。
アタシ、そんなの考えた事ないわね。クラスの男子にも無かったかも。
【町田 姫葵】
そん時から年上好きだったんじゃなぁい?
【神埼 真梨花】
ふふ、そうかも。
……、原の話さ、もうちょっと真面目に聞いてれば良かったかね。
【町田 姫葵】
4人で集まろぉってやつ? 今月末は空いてるよぉ。
【神埼 真梨花】
気が早いよ、姫葵。
でもそうね。…話してたら会ってやりたくなったかも。
【町田 姫葵】
そうそう、その意気だってぇ。
【神埼 真梨花】
原に言っとかなきゃ、何としてでも相野連れてきてって……ん? あら、ウワサをすれば。原から電話だわ。
【町田 姫葵】
めっずらしい〜。いっつもメッセージだけで済ましてるのにぃ。
【神埼 真梨花】
掛けてきてもワンコールで切るのに。………長いな。
【町田 姫葵】
出ちゃえば? ワタシちょっとお花つんでくるしぃ。あ、アップルティーの追加だけ頼んどいてぇ
【神埼 真梨花】
うん、分かった。
STORY END.




