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二人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
43/84

★【隠せれ過去の七竈】

声劇タイトルは

【かくせれかこのななかまど】と読みます。



台本ご利用前は必ず『利用規約』をお読み下さい。

『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。


※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂1:♀0:不問1


 梨網(なしあみ) ♂ セリフ数:8

中堅ちゅうけんの語り部。西方の漁師町出身。九つの頃から訳あって語り部をしている。気に入らない相手には口調強め〉


 枢馗(すうき) 不問 セリフ数:9

〈中堅の語り部。鹿華ろくばなの五番弟子。人と話す事で、相手の過去をる事が出来る。敬語を使うが、余計な一言が多い。〉


[あらすじ]《2分程度》

 世界各地を語り歩く(かた)()巨万(ごまん)と居るが、その中でも名が売れているのはほんのひと握り。これはそんな語り部達が不慮(ふりょ)の偶然で鉢合(はちあ)わせしてしまった時の物語である―――。










【枢馗】

 おやおや、その(ほう)

 見た事のある顔でございますね。


【梨網】

 ………………………。


【枢馗】

 おや、(うるわ)しき甘い(おもて)が、悲惨(ひさん)なことになっておりますよ。


【梨網】

 アンタには会いたくなかったんやけどね。

 わざわざ鉢合(はちあ)わせるように来はって。何か(たくら)んでるん?


【枢馗】

 企むだなんて失礼な。

 ただね、()えないものですな、と。


 どうしてでしょうか、

 どうしてその(ほう)の過去は(のぞ)けないのでしょう。


【梨網】

 踏み込んだらあかんって、本能が告げとるんやない? ボクに聞かれても『知らん』え。


【枢馗】

 ……、日常的に出来ている事が出来なくなると、もどかしくなるのでございます。

 ですがまぁ、覗けない理由もまた一興(いっこう)ですから。不思議ですけれど。


【梨網】

 何や気色(きしょく)(わる)いなぁ。一度見えんって分かったんなら、関わらんのが普通やろ。


【枢馗】

 手前(てまえ)が覗けない理由は女狐(めぎつね)様ですか?


【梨網】

 ……違うえ? 気まぐれな魔法使いやわ。

 何の見返りも無しにボクをアンタみたいな無粋(ぶすい)なモンから守ってくれてるんよ。


【枢馗】

 …魔法使い、…でございますか…。


【梨網】

 アンタんとこの十二番の弟子やないえ? そっちの身内(みうち)に手を出すんも、出されるんも勘弁(かんべん)やわ。


【枢馗】

 ……手前は、覗く事しか出来ません(ゆえ)に。

 それが、誰かと察する事など到底(とうてい)…。

 教えてくれれば助かるのですが。


【梨網】

 嫌やわ。ボクはなーんも『知らん』もん。

 それよかアンタ、華倖(かぎょう)に言われてるんちゃうん? 鹿華(ろくばな)の過去覗けて。


【枢馗】

 ………………。


 (やぶ)(つつ)くものではありませんね。…残念ながら時間のようです。


【梨網】

 逃げるんは華麗(かれい)やねえ。

 ほんなら、もう二度と会わんことを(いの)っとるわ。


【枢馗】

 おやまぁ、随分と辛辣(しんらつ)で。

 それでは手前はこれにて。


 次はその(ほう)の過去を覗けますように。









STORY END.

一人用声劇台本ページの語り部シリーズより。

それぞれ初登場台本を掲載しておきます。


語り部梨網〜女装編〜

https://ncode.syosetu.com/n0087fo/48/


語り部枢馗〜義弟編〜

https://ncode.syosetu.com/n0087fo/73/

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