【呼び出された校舎裏】
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♂1:♀1:不問0
無関心な女子 ♀ セリフ数:14
呼び出した男子 ♂ セリフ数:14
[あらすじ]《2分半程度》
『今日の放課後、校舎裏に来て下さい』。ガサツな字でそう書かれた手紙を受け取った女子生徒は放課後、校舎裏に向かった。そこには学校で人気だった男子生徒が真剣な顔をして待っていた―――。
【呼び出した男子】
ごめん、突然呼び出したりして・・・。
【無関心な女子】
別に、構わない。
【呼び出した男子】
下校時間過ぎちまうと悪いから本題に入りたいんだけど、いい?
【無関心な女子】
・・・いいよ。
【呼び出した男子】
お前こういうの慣れてそうだな。何か動揺してねぇもんな。
じゃあ、単刀直入に聞くけどさ。
【無関心な女子】
・・・。
【呼び出した男子】
何で俺の事殺したの。
【無関心な女子】
・・・。
【呼び出した男子】
俺ら、接点とか無かったじゃん。
お前は根暗で、俺は学校の人気者。同じクラスなのに話した事もねぇし。
なのに、突然。
階段で背中押されてビビったわ。
いや、ビビったっつーか。死んでんだけどさ。
【無関心な女子】
・・・アナタも動揺してないじゃない。
【呼び出した男子】
当たり前だろ。俺が死んでから、もう五ヶ月。そりゃあ嫌でも受け入れるわ。
【無関心な女子】
・・・。何でって聞いたよね。
そこにアナタが居たからよ。
【呼び出した男子】
あ?
【無関心な女子】
階段の前でぼうっと突っ立ってさ。
邪魔だったのよ、アナタ。
【呼び出した男子】
な、・・・そ、れだけ・・・?
【無関心な女子】
そう。それだけ。
【呼び出した男子】
・・・。
【無関心な女子】
もういい?
【呼び出した男子】
何で、俺の事見えてんだ。
あの時だってそうだ。俺が、お前を見た時・・・、笑っ、た・・・よな?
【無関心な女子】
私、お寺生まれなの。
昔からそういうのうじゃうじゃ見えるの。
学校なんて見分けつかないくらい居るんだもの。・・・仕方ないじゃない。
【呼び出した男子】
幽霊と俺を、間違えたのか。
【無関心な女子】
さあね。・・・もういいよね? 下校時間過ぎるから。
【呼び出した男子】
・・・あ、あぁ。
あのさ! 自首、した方が・・・
【無関心な女子】
どうして?
【呼び出した男子】
え、いや、だって俺を殺し・・・
【無関心な女子】
だから? ・・・もう、いい加減にして。
【呼び出した男子】
あ、あぁ・・・悪い・・・。
【無関心な女子】
・・・・・・・・・・・・・・・。
(間を空けて)
どうして死んだ自覚の無い幽霊に、そう認識させたからって自首しなきゃいけないのよ。
勝手に死んで、私の周りで彷徨ってるのがいけないんじゃない。
むしろ感謝して欲しいわ。
STORY END.




