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二人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
22/84

【呼び出された校舎裏】

台本ご利用前は必ず『利用規約』をお読み下さい。

『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。


※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂1:♀1:不問0


 無関心な女子 ♀ セリフ数:14


 呼び出した男子 ♂ セリフ数:14


[あらすじ]《2分半程度》

 『今日の放課後、校舎裏に来て下さい』。ガサツな字でそう書かれた手紙を受け取った女子生徒は放課後、校舎裏に向かった。そこには学校で人気だった男子生徒が真剣な顔をして待っていた―――。







【呼び出した男子】

 ごめん、突然呼び出したりして・・・。


【無関心な女子】

 別に、構わない。


【呼び出した男子】

 下校時間過ぎちまうと悪いから本題に入りたいんだけど、いい?


【無関心な女子】

 ・・・いいよ。


【呼び出した男子】

 お前こういうの慣れてそうだな。何か動揺(どうよう)してねぇもんな。


 じゃあ、単刀直入に聞くけどさ。


【無関心な女子】

 ・・・。


【呼び出した男子】

 何で俺の事殺したの。


【無関心な女子】

 ・・・。


【呼び出した男子】

 俺ら、接点とか無かったじゃん。

 お前は根暗(ねくら)で、俺は学校の人気者。同じクラスなのに話した事もねぇし。


 なのに、突然。

 階段で背中押されてビビったわ。


 いや、ビビったっつーか。死んでんだけどさ。


【無関心な女子】

 ・・・アナタも動揺してないじゃない。


【呼び出した男子】

 当たり前だろ。俺が死んでから、もう五ヶ月。そりゃあ嫌でも受け入れるわ。


【無関心な女子】

 ・・・。何でって聞いたよね。


 そこにアナタが居たからよ。


【呼び出した男子】

 あ?


【無関心な女子】

 階段の前でぼうっと突っ立ってさ。

 邪魔だったのよ、アナタ。


【呼び出した男子】

 な、・・・そ、れだけ・・・?


【無関心な女子】

 そう。それだけ。


【呼び出した男子】

 ・・・。


【無関心な女子】

 もういい?


【呼び出した男子】

 何で、俺の事見えてんだ。

 あの時だってそうだ。俺が、お前を見た時・・・、笑っ、た・・・よな?


【無関心な女子】

 私、お寺生まれなの。

 昔からそういうのうじゃうじゃ見えるの。


 学校なんて見分けつかないくらい居るんだもの。・・・仕方ないじゃない。


【呼び出した男子】

 幽霊と俺を、間違えたのか。


【無関心な女子】

 さあね。・・・もういいよね? 下校時間過ぎるから。


【呼び出した男子】

 ・・・あ、あぁ。


 あのさ! 自首(じしゅ)、した方が・・・


【無関心な女子】

 どうして?


【呼び出した男子】

 え、いや、だって俺を殺し・・・


【無関心な女子】

 だから? ・・・もう、いい加減にして。


【呼び出した男子】

 あ、あぁ・・・悪い・・・。


【無関心な女子】

 ・・・・・・・・・・・・・・・。


(間を空けて)


 どうして死んだ自覚の無い幽霊に、()()()()()()()からって自首しなきゃいけないのよ。

 勝手に死んで、私の周りで彷徨(さまよ)ってるのがいけないんじゃない。


 むしろ感謝して欲しいわ。















STORY END.

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