【海辺へ佇む霊婦人】
声劇タイトルは
【うみべへたたずむれいふじん】と読みます
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♂1:♀0:不問1
察している上司 ♂ セリフ数:13
気味悪がる部下 不問 セリフ数:14
[あらすじ]《4分程度》
海辺に立つ小屋から見えるのはゴミの少ない貴族様の所有する海。そこに花束を抱えた老婦人が佇んで居るのを見つけた部下に上司は―――?
【気味悪がる部下】
先輩、そろそろ見張りも交代っすよ。
ったく、何だって貴族様の所有する海だからって毎晩毎晩見張らないといけないんすかね。
海で盗みを働く盗賊も居ないでしょうに。
【察している上司】
まぁそう言うな。
貴族様にも色々事情があんだよ。王都の勤めでもない駐在兵に拒否権なんぞあるかよ。
【気味悪がる部下】
うぇえ〜……。早くこんなしょっぱい仕事から解放されたいもんっすよ…。
……って、アレ…なんすかね?
誰か、海辺に立ってる? はっ!? まさか盗賊!? 本当にこんな何も無い海に!? いや、でも女性だな…? ま、まさか……ゆ、幽霊……!? な、訳ないっすよね!?
【察している上司】
騒ぐな、双眼鏡貸せ。
………………。
なるほどな、貴族様はこれを待ってたってわけか。
【気味悪がる部下】
え、え、何なんすか先輩っ
【察している上司】
お前この見張りの依頼してきた貴族様の言葉覚えてるか?
【気味悪がる部下】
貴族様の……って言っても訳わかんない事ばっかり言ってたっすから聞き流してたっすよ。
それよかあの女性…蜃気楼みたいになって…ん、んんん!?
【察している上司】
アホ。仕事不足を「それよか」で流すな。貴族様は『見つけられるならば見つけろ』つってた。アレのことだな。
【気味悪がる部下】
せ、先輩ぃ……。
もしかしなくてもあの女性って生きて…
【察している上司】
ないだろうな。
アレが貴族様の暴きたかったモンなんだろう。
【気味悪がる部下】
うぇええ……
【察している上司】
おいどうした、チビったか。
【気味悪がる部下】
ち、チビってなんか……!
というか、その……貴族様は何がしたいんですかね。
【察している上司】
さぁな。
まぁ普通に考えるなら貴族様の奥方様とかじゃねぇか?
【気味悪がる部下】
普通に考えるって……どういう思考回路っすか!
【察している上司】
見張りだろうが近衛だろうが仮にも仕える主人の身辺も調べねえとは…俺はお前に何を教えてきたんだろうな…
【気味悪がる部下】
ひぇ……! いや、だって貴族雇いの見張り兵じゃなくてもその辺の村の駐在兵でしょ? 正直甘く見てたっす…
【察している上司】
……お前の教育は帰ってからするとして…。
貴族様は一度奥方様を亡くしてる。今の奥方様は二人目。まぁ世間としては今の方が印象深いんだろうがな。
【気味悪がる部下】
……じゃあ、あの幽霊が一度目の……?
【察している上司】
確信的ではないが、まぁそう考えるのが妥当だろうよ。普通はそういうもんを跳ね除けたい貴族様がわざわざ見張り兵なんぞ雇って見つけたい代物は限られてくる。
【気味悪がる部下】
……貴族様の考える事って良くわかんねぇっすね。そういや、あの老婦人が持ってる花束って何て花なんすかね。黄色くて小さい花みたいっすけど。
【察している上司】
それに関してはさっぱり分からん。一昔前に貴族女性の間で花言葉で遊ぶなんつーハイカラなもんが流行ったってぐらいの知識しかねぇな。
【気味悪がる部下】
それだけの知識あったら充分ですよ。
……まぁ、こちらに害がないならコレを報告して終わりっすね。後はその貴族様がなんとかするでしょうし…。
はあーあ、やっとこんなしょっぱい仕事から解放されるんすね〜……。
【察している上司】
本当にそれだけで終わりだといいけどな。
【気味悪がる部下】
………………。
【察している上司】
どうした?
【気味悪がる部下】
何で最後にそんな気味悪い事言うんですか〜〜〜!!
STORY END.




