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東方心封録  作者: メタボ
2/2

遭遇

歩き初めて30分くらいだっただろうか。

「なんもねぇ…」

30分も歩いているというのに、今だになにも見つからない。街ぐらいみえても良いだろうと思うのだが…

「草しか見えないってどういうことだよ!」

どうしろっていうんだよ、まったく。

「まぁ、しばらく歩くしかないか。」



さらに2時間後


「だー!まだなんもねぇのかー!?」

彼の精神と足には限界が来ていた。


はぁ…まったく、嫌になってきた。

「仕方ない、今日はここら辺で野宿でもするか。」

当然俺は野宿なんてしたことがない。

というか出来るなら野宿なんてしたくない

でも、他にないからこれしか選択肢がないからなー。

「とりあえず、寝よう。」

横になると、すぐに眠気が襲ってきた。俺は、野宿だということ事も忘れて、眠ってしまった。






朝になった。

日の光で目が覚める。疲れはふきとんでいた。

「ふぁぁ…ねむ」

もうちょっとねていたいと俺は思ったが、そこで問題はおこった。

「…腹減った。」

実は昨日の夜はあまり飯をくっていなかったのだ。

とりあえず、何か食べたい。が、ここは草原だ。なにもない。草はあるが。

「とりあえず、ぎりぎりになるまで歩いて、街をみつけよう。」

俺は歩き始めた。




歩いている途中、俺は疑問をもった。

こんなに歩いて、街どころか建物1つ見つからないなんて。

少なくとも、俺の街の近くには、こんな場所はなかった。

じゃあ、何処なんだよここは…と考えながら歩く。

異世界とか?いやんなわけないだろと頭の中で漫才をしながら歩く。



歩き続けた結果、夜になりました。

「はぁ…はぁ…もう…限界…だわー…」といって座り込む。

「まさかここまでなにもないとは…じつはこれ、本当に異世界とか、そういう落ちはないよな?」

それはないと思いたい。

異世界だったら妖怪とか悪魔とかいそうだしな。

まぁ、それはいいとして、

「腹減った。なんか食わせて欲しいわー」

いや、こんなに腹が減るとは思わなかった。3日は大丈夫だとおもったのに。

「あーもう腹減った。近くに生き物がいたらつかまえてどうにかして食ってやる」

なんてことを言いながら、彼は耳を澄ませる。

すると…

ガサッガサッと言う音が聞こえてきた。

「よし、行ってみよう。人がいるかもしれないし、動物がいるかもしれない。

俺はこっそりと音の方へ近づいて行く。

暗いのでよくみえないが、人型の影が見える。

どうやら人間らしい。

俺はその人の元へ近づいて行く。

どうやら、何かたべているようだ。

途端に食欲がわいてくる。

「あの、すいません」と声を掛ける。

しかし、相手は食事に夢中なのか、

気づいてくれない。

「あの!すいません!」と声を大きめに掛ける。

すると、相手がこっちをゆっくりとふりむいて、そして立ち上がり、








見えてしまった。

あいつが喰っていたモノが。




「嘘……だろ……」



人だった。




そして、こちらを見た奴はニタァリと笑い。

「お前も、うまそうだなぁ、ニンゲン」


奴の顔は、人の顔では無かった。


「う…うぁ…うぁぁぁああぁぁ!」

俺は、動けなかった。

恐怖で足がすくんで、動けない。

奴はそれをわかっているのか、ゆっくりと近づいてくる。


それでも俺は動けない。

叫ぶことしかできない。

そしてついに、奴に首をつかまれ、奴の大きく開けた口が近づいてきて、

そして、あっけなく俺は喰われ…




なかった。

奴の首から上がなくなっていた。

何があったのか。

そこに、

「おい!小僧!大丈夫か!」

と声がする。

おそらく、この人に助けてもらったのだろう。

助かったのだと気づくと、一気に力が抜けた。そして、意識が遠くなっていく。上の方から声がするが、俺はそれを無視して、意識を手放した。

次回は永淋かな?

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