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Cat's World  作者: りょう
第2部
49/49

After World⑤

part5

1

「私皆に迷惑かけてた。でもここ何日か考えて、ようやく決心がついた」

皆の前で話し始めるチル。

彼女の決心とは、何なのだろうか?

「私やっぱりお母さん達の所に戻る」

「お前、やっぱりそうやって…」

「ただ私だけじゃない。クポとムムも一緒に」

「え?」

「今までは自分の事だけを考えていた。でもミケからムムとかの想いを聞いて、二人を無視する事は出来なくなったの。家を手放すのは寂しいけれど、これが私が出した答えだから。ついて来てくれるかな?」

彼女らしい答えだと俺は思った。

これなら何一つ失うものはない。それに幸せだって手に入れる事ができる。まあ二匹の答え次第だけど。

「そんなのついて行くに決まってるじゃないですか。私達は家族なんですから」

「うん。クポもついて行くぅ」

「ムム、クポ…」

二匹は当然のように答える。当たり前か…。

「じゃあ、これでこの話はお終い。折角の大晦日だし盛り上がろうよ皆」

一旦落ち着いた後ユキがまとめる。

「だな。俺達はその為に来たし」

「準備はできてますよ」

「んじゃ、年明けまでノンストップで行くぞぉぉ」

『おー』

こうして無事チル達の問題は解決し、俺達は大晦日という一大イベントを楽しんだ。

2

「振り返るとなかなか楽しかったなあの世界」

「そうだねえ」

猫を撫でながら俺は優紀に話す。あの後大晦日と正月を過ごした俺達は、ニャンコワールドに別れを告げ、再び元の世界に戻ってきた。

今はコタツに入りながら優紀と思い出を語っている。

「でもよかったよね。チルちゃん達一緒に居られる事になって」

「だな」

一枚の写真を見ながら俺と優紀はそんな会話をする。

時々あっちの世界から手紙が届く。どうやったら届くのかはよく分からないが、そこには近況などが書かれていて、今回は一枚の写真が入っていた。

それは、チル、クポ、ムム、チルの両親が幸せな笑顔で写っている写真だった。

Cat's World After world 完

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