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Cat's World  作者: りょう
第2部
44/49

エピローグ~始まり~

エピローグ~始まり~


1

『優斗…君…』

誰かが俺を呼ぶ。この声は…

優紀?

『優斗』

これは拓也

そうか俺は…。

「優紀…拓也?」

眠っていたんだ。ずっと長い夢を見ていたんだ。とてもおかしな夢を…。

「優斗君!」

「優斗!」

目を開けた先に広がる世界。それは俺が本来居るべき世界。

大切な仲間が待っている世界。

「二人とも…ただいま」

「お帰りなさい」

「お帰り」

あっちの世界よりずっと長く生きてきた、素晴らしい世界。

俺は…この世界で生きてきたんだ。

「俺…ちゃんと帰ってこれたんだ…人間の世界に」

2

目覚めた俺に対して、親戚や医者は奇跡や何やら言って騒いでいた。そんな大騒ぎする事でもなかろうに…。

でもまあ、喜ぶのは仕方ない話か。あの時だってチルやムムは騒いでいたわけだし。

俺ってそんなに存在価値あるのかな?

まあ、こんな事が色々あって俺は人間としての生活が、再び始まったわけだが、猫の感覚が若干残っていたのか、少し動きずらかった。なのに同じ世界に居た優紀は平気そうな顔をして動き回っている。どんだけ運動神経いいんだよ。

病院を退院した後、俺と優紀は婚約する事になった。本当はもう少し早くするつもりだったのだが、色々起きすぎて何もかもが遅れてしまった。でもまあ、それはこれから埋めていけばいい。俺達の新たな日々はこれから始まるのだから。


「ん? 何でこんな所に猫が捨てられてるんだ?」

「本当だ。怪我しているみたいだし、私達が面倒見ようか。二人じゃ寂しいし」

「そうだな」

「って、この猫よく見たら白猫じゃない」

「げっ、本当だ」

「じゃあ名前は決まってるわよね」

「あ、ああ」

俺と優紀と一匹の白猫『チル』と共に。

Cat's World 完

という事でCat's Worldは完結いたしました

まだAnotherが残っていますが、本編は終了です

ここまで読んでくださった方々ありがとうございます

次回作は未定ですが、他の作品もよろしくお願いします

ではでは


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