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Cat's World  作者: りょう
第1部
23/49

第22匹 そこなし計画 2

第22匹 そこなし計画 2


1

翌日の正午、昼飯を早めに取り俺達は早速作業に取りかかった。

「まずは屋根の修理からだな」

「はい」

「で、姉妹は?」

「寝てますよ、グッスリ」

「は? もう昼なのにか?」

「昼飯食べたらすぐに寝ちゃいました」

「おいおい」

本当に何しに来たんだ?こいつら。まあ起こすのも面倒臭いから放置するが。

「木材はムムが買ってきてくれるんだよな?」

「はい。飛んだ方が早いんで」

そう言うとムムは翼を広げ買い出しに向かった。

「すっかり忘れてたけど、あいつ飛べるんだよな」

その飛んでいく彼女に見惚れながらも俺は設計図を見直し、今日やる事を振り返った。

2

一時間後

「ただいま帰ってきました」

「お帰り」

屋根に登って、軽く修理をしているとムムが帰宅。例の姉妹猫はまだ寝ている。帰ってもらおうかな

「私は何を手伝えばいいですか?

「ムムは木材とかを切って運んでくれ。飛べばすぐに運べるから」

「分かりました」

ムムに指示を出して、俺は作業を再開する。最近屋根を直したとはいえ、ムムがこの前突進してきたせいで、また壊れそうになっている。しかも俺の部屋が二階なので

、いつ落ちてくるか不安だ。だから俺は木材に加えて、ちょっとした鉄製の板加えて、屋根を強化する事にした。

「ふわぁ、おはようミケ」

そんな感じで作業をしていると、サクラだけはようやく起きてきた

「おはようじゃねえよサクラ、さっさと手伝ってくれよ。でなきゃ

、即帰宅してもらうぞ」

「は~い」

「しっかり返事しろ。あとお前の妹を起こしてこい」

「はいはい、分かりましたよーだ」

人手が足りないからこの二人を雇ったけど、全然役に立ってねえ。こいつらただの食費泥棒じゃねえか。

「はぁ…」

俺はこの後を考えると、ため息しか出てこなかった。

3

すっかり空も暗くなった頃、ムムと一応手伝ってくれたサクラとサクヤのお陰で、屋根の修復はほぼ終了。三匹は働いたせいか、すぐに眠ってしまったので、一人で夕飯を済ませ、ある場所へ出かけた

「おっす」

「あれミケ? どうしたのこんな時間に。というか何でわざわざ木を登ってきたの?」

やって来たのはチルの病室だった。まあ、病室への入り方は普通じゃないが。

「俺は一応一般市民だから簡単に出入り出来ないだろ? しかもこんな時間に」

「まあそうだけど」

病室に入りながらそんな会話をする。

俺が今日ここに来たのはちょっとした用事があったからだ。それはもしかしたら、こいつにも関わってるかもしれないし。

「で、改めて聞くけどどうして来たの?」

「ちょっとお前に話しておきたい事があってな」

「話?」

「ああ」

第23匹 星型のペンダント へ続く

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