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Cat's World  作者: りょう
第1部
2/49

第1匹 にゃんこワールド

第1匹 にゃんこワールド


1

そんな可愛らしい名前の世界へやって来た俺って一体何なんだ?

「たまに居るのよね。突然人間が猫に転生してこの世界にやって来る子」

「転生って・・」

転生って確か生まれ変わるって事だよな。それってつまり…。

「俺って死んだのか?」

「まあ、簡単に言えばそんな所よ」

そうか、死んだのか俺。そうかそうか…。

「って、俺死んだの?」

「だからそうって、言っているじゃない」

いやいやいやいや、絶対おかしいだろ。何で死んだんだよ俺。そして何故猫になった?

「そんな事聞かれても分からないわよ。とにかく、あなたは死んだの」

まるで俺の心を読んだかのように答える白猫(今更だけど真っ白だな彼女)。

「はぁ…」

もうこれ以上反論する気は起きない。

俺は死んだんだ…。

それは紛れもない事実。

「あら、あっさり認めるのね」

「お前は猫の心でも読めるのか?」

「そんな訳ないでしょ」

何かつっこまれた。

「まあ、理解してくれたならよかったわ。とりあえず今日からあなたも、この世界の住人になるんだから、しっかりしてもらわないとね」

「ああ」

死んでしまったなら今更何を言っても、事実は変わらないし素直に受け止めよう。まあ、猫ってのは気に入らないけど。

「さてと、早速だけど外に出てみましょう。まずはこの世界の事を知ってもらわないとね」

彼女に言われて立ち上がる。うわ、全然感覚が違うな人間の頃と。二足歩行なのは変わりないけど…。

「そういえばお前の名前は?」

「私はチルよ。よろしくねミケ」

「ミケって俺の名前か?三毛猫だから?」

「当たり前でしょ。どうせ名前を聞いても答えられるはずがないんだから、私が付けたの」

「確かに名前は分からないけどな・・」

あまりにも単純すぎないかその名前。

「さあ、行くわよ。ミケン」

「おい、早速俺の呼び方変わってねえか。何だミケンって」

「気にしない気にしない、さっさと行くわよ」

「いや、そこは気にしような…」

ここで文句を言い続けても仕方がないので、ぶつぶつ色々言いながら、彼女と共に外へ出た。

2

で、外はというと…。

「なあチルよ」

「何?」

「俺はこんなふざけた名前の世界だから、もっとテーマパーク的なのを想像したんだが…」

「ふざけたというのは余計だけど、まあそう想像するのは当然ね」

「何にもないぞこの世界」

外に広がっていたのは、草原だった。てか、広いなこの世界。

第2匹 敵対する二つの王国へ続く

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