表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Cat's World  作者: りょう
第1部
17/49

第16匹 絶対絶命の中で

第16匹 絶対絶命の中で


1

とりあえず危険なので中に入る。てか、

「ここも危なくねえか」

この家の位置はほぼ大群のど真ん中。でも奴らは何かに乗っているわけではなかったから、無理矢理潰される事ない。つまり、俺がこの家を守れれば…。

「戦うしかないか」

とりあえずいざという時の為に、戦闘用の為の武器(と言ってもまともな物じゃない)はこの家のある場所に隠しているから、直ぐに戦える準備は出来ている。

「やるしかない」

この家を守る為に俺は立ち上が…

バーン

「ブラックキャット王国の者だ。ここに住んでいるものが居るなら、連行してやるから素直に出てこい。でなければ、この家ごと燃やすぞ」

る前に俺は絶対絶命のピンチを迎える事になった。

2

現在俺は自分の部屋に身を潜めている。どうやら敵は一階のリビングを散策しているようだ。

「武器は一階だし難しいな…」

非常用の武器は一階に保管してあるから、取りに行くのはほぼ不可能。部屋にも戦えそうな武器は一つもない。完全な手詰まりだ。

「くそっ、どうすればいいんだ」

思わず壁を殴ってしまう。その音に気がついたのか、階段を登ってくる音が聞こえた。

(しまった!)

もう終わりなのか。ちくしょう…。

そして俺の部屋の扉が開かれて…。

「ミケさーん」

それとほぼタイミングでムムが窓を突き破って突入。その勢いのまま、ブラックキャット王国の兵士に衝突した。

「ムム!」

グッドタイミングでの出現に俺は感動のあまり、声を出してしまう。

「痛てて、大丈夫ですかミケさん」

ぶつかった頭を抑えながら立ち上がりながら、聞いてくるムム。

「俺は大丈夫だけど、お前は?」

「わ、私は何とか大丈夫でふぅ…」

と思ったら、ムムはまた倒れてしまった。

「っておい! 大丈夫か!」

「は、はひぃ」

どうやら頭を強く打った為、意識が朦朧としていたらしく、そのままムムは気絶してしまった(ちなみにムムの強烈な頭突きを食らった兵士は気絶している)。

「全く…、羽があるからって無茶しやがって。でも…」

ありがとな。

3

ムムのお陰で危機回避した俺は、気絶している兵士を適当な所に捨て、ムムを部屋で寝かせ、一階にある武器を手に取り外に出た。

「とりあえずチルが心配だな」

あいつは確か王都に出かけているはず。だったら、戦いに巻き込まれてるはずだ。助けにいかなければ。

「まあ武器が竹刀ってのが、気がかりだけど」

俺が現在持っているのは竹刀一本。こんなんで戦えるのだろうか?

「何とかなるか…」

若干不安を覚えながらも、俺は王都へ向かうのであった。

第17匹 中央広場の惨劇 へ続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ