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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

空白の弾丸

作者:と゚わん
魔法障壁は、重力を防げない。 これは「暗殺」ではない。あくまで、不幸な「事故」だ。

大気中に「魔素ノイズ」が充満し、人々が耳に『調律器』をつけなければ生きられない異世界。 魔力を持つ貴族たちが富と権力を独占するその社会の陰に、一人の「掃除屋」がいた。

男の名はグレイ。 かつて現代の裏社会で「組織の最高傑作」と呼ばれた伝説の暗殺者は、魔力ゼロの「空白」としてこの世界に転生した。 彼にあるのは、魔法を探知されない透明な肉体と、前世から持ち越した一丁の愛銃『コルト・ガバメント』。そして、底なしのプロフェッショナリズムだけ。

そんな彼がスラムの路地裏で出会ったのは、国家反逆の濡れ衣を着せられ、すべてを奪われた元公爵令嬢・リリアナだった。 彼女は復讐のために、全財産と自らの人生を対価にして、彼という「凶器」を購入する。

「私を陥れた豚どもを処理して。――私の手は汚さずに、あくまで優雅にね」 「了解。お安い御用です、お嬢様」

グレイは偽りの『調律器』を耳に飾り、完璧な執事として上流階級へ潜入する。 傲慢な魔導師たちは気づかない。 優雅に紅茶を注ぐその男が、シャンデリアの支柱に細工を終えた直後であることも。 魔法防御を過信する彼らの眉間に、見えない一撃が迫っていることも。

弾丸の在庫は残りわずか。 魔眼を持つ「悪役令嬢」が指令を出し、「魔力ゼロの執事」が引き金を引く。 魔法ごときが、プロの殺しに勝てると思うな。
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