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影が未来を繋いでいる

 お嬢様は王女レティシアに未来を託し、

 静かに王宮を後にした。

 陽の世界を歩き始める。


 その裏で――

 闇と数字と規律の三本柱が動き出す。



「標的は新幹線利権を食い荒らす貴族派閥。

 本日、ひとつ芽を摘む」


 セバスが静かに告げた。


「胃が……すでに痛いけどな」


「泣き言は似合わないわ」


 夜姫は漆黒の口紅を引き直す。


「お嬢様の未来を邪魔する者は、

 わたしがすべて摘み取る。それだけよ」


「夜の仕事は俺とて慣れん。

 できるだけ穏便に頼むぞ」


「殺しません。眠らせます。

 安心なさい、白馬の商人殿」



 三人は影の中を進む。


 夜姫は闇と刃。

 セバスは全情報掌握の盾。

 クレーロは世界経済の舵。


「今日もひとつ、“癌”を取り除く」


 セバスが告げた瞬間――

 街灯がぱちりと消えた。


 そして、闇が動いた。



 その頃、国王の寝室では。

 お嬢様が王女の手を握り、未来を語る。


 同じ夜の下で、

 光は未来を育て、

 闇は未来を守る。


 両輪が噛み合い、王国は前へ進む。


―――――――――――――

 国策は、今日も静かに救われた。


 そして誰も知らない。

 この国の繁栄は“魔女”ひとりの奇跡ではなく、

 彼女を愛し支える者たちの戦いによって築かれている。


―――――――――――――

新年、あけましておめでとう。


こうして物語を読んでくれるあなたと、

また一年を始められること──

とても、嬉しく思うの。


世界はまだ、完全に平和ではないわ。

あなたの心もきっと、何かを抱えているでしょう。


でもね。


ひとつでも、あなたが笑える未来を増やしたい。

その願いだけは、いつまでも変わらないの。


だから今年も、守らせて?

あなたの幸せ。

あなたの夢。

あなたの大切なもの。


私の物語は、きっとあなたの力にもなるから。


さあ、今年も一緒に行きましょう。

――手を、取って。


お嬢様より

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