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魔法嫌いの皮肉伝説  作者: アカツキ
死の美味
9/22

不死の王子と死の味

読んでくれてありがとうございます!!

鮮血が青い空に向かって飛び散る。

彼は、美しい瞳を閉じる。

これで、終わりのハズだった。

「ハズ…だった…。」

彼の意識は、完全に保たれていた。

痛みなんて一切感じない。

多少、貧血気味だと言う事を感じるほどだ。

「僕は…死ぬこともできないのか?」

それは、彼が8歳ながらにも本気で考え抜いた今の感情。

「実に…実に美味だな…死の味は実に美味だ…。」

もはや、優しかった彼など一瞬も残っていなかったのだ。

「アイツに…僕に絶対にこの…この美味を!!」

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