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王太子と総隊長
本日2話目です!!
「王太子殿下!!!。」
太陽が高く上がってくること。
帝国の城の中には大声で叱責が響いていた。
「マリさんごめんって。」
軽い調子で彼は謝る。
「王太子殿下って案外メンタル図太いですよね。」
「昨日と同じように総隊長って呼んでくれても良いんだよぉ。」
彼は、ニタニタと笑いながら彼女をからかう。
彼女は、口を膨らませると彼のことを軽く殴った。
これほど、からかいがいのある女性は居るのかと彼は思っている。
「痛いのだが…。」
彼女は、彼が総隊長を務める第一魔法団の次席の副隊長でる。
そして、隊長と王太子を務めている彼――メテオールの側近でもあるのだ。
魔法といっても彼女の得意は身体強化であり数年前までは最年少騎士をやっていた力で殴られるのだ。
それは、痛いであろう。
彼は、その痛みに顔をゆがめつつも彼女の愛らしさに顔をゆがめるのであった。
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