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父のため息
昨日は、少ししか出せずにすいませんでした。
「休学する!?だと…。」
「は。フェルマと共に束の間の旅に出させていただくことをお許しいただきたく。」
騎士の誓い、2年の時が過ぎた。
美しい紅葉が散り始めるこの季節に彼らは、魔王城レスティアンゼに向かう旅に出る。
「はぁ…メオは言い出したら聞かないからね…。」
先ほどまで王の顔であったその顔が父の顔へとかわっていた。
「父上…?」
「良いよ、行ってきな!!、本当に本当に気を付けてね。」
「はい!!」
彼は、嬉しそうに笑った。
彼は、この2年で泣くと笑うの二つの表現を取り戻したのだ。
「ありがとうございます!!」
彼は、一礼すると執務室を飛び出した。
「はぁ…。」
その後、執務室にしばしの沈黙とため息が響いたことは言うまでもないが…。
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