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魔法嫌いの皮肉伝説  作者: アカツキ
学院一年生編
16/22

死と騎士の誓い

今回も読んでくれてありがとうございます!!

「死…。」

静まった空気に響いたその声にフェルマは驚きを隠せなかった。

「死って…お前どっちを取るんだよ……迷わない…迷わないでくれよ。」

険しい顔つきで彼に必死に呼びかける。

「わからない…わからないよ…でも……最悪の事は覚悟しておいて。」

低い声が、図書室に広がった。

「メオが望む?」

願うような表情でフェルマは聞く。

「あぁ。僕は望む…死の鉄槌を……復讐を!!」

フェルマは、下を向く。

床には涙が零れ落ちている。

一粒…二粒と…。

彼は、そんなフェルマを羨ましそうに見つめた。

「泣ける…って良いな…。」

彼の顔つきがフェルマには少し切なく見えた。

「我は、主の刃となり…。」

「フェルマ?」

フェルマは、迷わず続ける。

「主の犬となり…友ともなり……一生を捧げ…共に道を歩くことを…。」

騎士契約の言葉…。

「どうか…お許しください…帝国に栄光あれ!!」

彼の眼からは、奇跡のような一粒の雫が零れ落ちる。

「ふぇるっフェルマ…許す…命がともにある事を…そして、共に生きること…死ぬ権利を!!」

その日は、夜まで彼らの泣き声が…祝福の声が帝国に響き渡った。

誤字脱字報告お願いします。

これからも応援よろしくお願いします。

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