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公爵令嬢の皮肉
本日3本目です!!
「ふふふっふふふふふっ。」
ハイヒールの音と共に又しても皮肉の笑みが零れる。
「ワタクシもそう思うわ。本当に本当にタクアン男爵家は面白いのね。」
それは、皮肉たっぷりの声。
その途端、そこにいる人々が一斉に息をのんだ。
そこにいたのは、四大公爵家当主の長女。
つまり、皇家の次に権力を握る組織の一員だったのだから。
「ひゃいっ。めっメアリー様…たっタクアン家はもっものすごく…貴族と言う立場にですねぇ…。」
彼女から禍々しい魔力が溢れ出る。
「ひゃっ…物凄く……ほっ誇りを持っ持っていっいまして…。」
彼女の太陽のように燃える赤い瞳が彼の事を睨みつける。
(魔眼か…。)
「で…?少なくても我ルイーシュレ家の方が誇りを持っているし貴方よりも権力がある。」
「男爵家の跡継ぎ程度でそんなに胸を張るなよ…。」
低い声が静まった空気に響いた。
「ひゃぅひゃい。すいませんでした…。」
ガタガタと震えると途端に逃げ帰ってしまった。
言うだけ言っておいて、意気地なしとはこのことを言うと彼は改めて認識した。
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