ある女性のお話
彼が起きるようだ・・・・・
隣に寝ている彼が怖くて良く眠れない・・・・
ハイブリットアサインそう名乗る者の一人・・・・・
ハイブリットは混ざりし不明な己を表し・・・・・
アサインは振り分けを・・・・・
合わせ己を定義する者・・・・
己が道を求め続ける者・・・・・・・
誇りをもって生きる彼・・・・・・
愛してはいる・・・・・
傲慢で他者を顧みない・・・・・
そんな彼を・・・・・
私は・・・・
何時まで愛せるだろうか・・・・・
彼が口を開く・・・・・
怖い別離を・・・・・・
「すまない」
「君を解放しよう」
茶色い瞳が輝く・・・・・
「・・・・・・」
「お別れ・・・・」
「私の何が!」
「行けないんですか!」
「答えて下さい!」
私は詰め寄る・・・・・・
「いや」
「そのだな」
彼はたじろぐ・・・・・
何時もの無表情ではなく・・・・・
愛嬌ある顔で・・・・
でも焦り可愛いと・・・・・・
「お互い服を着よう」
私はそんな事よりと思いもしたが・・・・
「分かりました」
可哀そうか同意・・・・
お互い立ち背を向け・・・・
私は収納よりチャーミングヴァドレス
手足は動きやすさと見栄えを兼ねの・・・
西洋甲冑風・・・・・
胴部は薄地の美しいバトルアーマー・・・・
バリエーション豊富である・・・・
私は標準的な甲冑白で薄地黒である・・・・
光を纏い着用・・・・・
寝るときなど甲冑を外して・・・・・
日常から良く着用している・・・・・
弾倉を使う事で・・・・
戦闘も可能な・・・・
念術式杖である・・・・・
「周りが騒がしい?」
なんだか皆騒がしい・・・・
バスの中幾ら空間歪曲で広くしているとはいえ・・・・
せまいなーと・・・・・
「ティナ」
「僕は君を・・・・」
「その・・・・」
声をかけられ振り向く・・・・
服は黒いタンクトップ・・・・
ズボン・・・・・
肌は褐色であり・・・・
髪は茶色・・・・
私より背が高く威風ある青年・・・・
なのに今こう可愛い・・・・
無表情よりいいと思った瞬間・・・・・
「私は何で愛してたんだろう?」
口から出してしまった言葉・・・・・
「ぐはあああああああ」
彼は倒れる・・・・
四つん這いになり・・・・
「うおおおおおおお」
「俺は」
「おれはあああああ」
私は戸惑う・・・・・
「え!え!え!」
無表情より断然いいなと・・・・
どうしよう・・・・・
「いや」
「落ち込んでる場面じゃない」
混乱する私・・・・
彼は土下座し・・・・
「今まですまなかった」
「心を操っていた」
「何でもする」
「望を言ってくれ」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・」
私の望?・・・・・・
「私を・・・・」
私は迷う・・・・・
彼は沈黙・・・・・
「・・・・・・」
「私を愛してください」
「私をその・・・」
彼は沈黙・・・・・
「・・・・・・」
ああ間違えたかな・・・・
「気遣ってください」
彼は沈黙・・・・・
「・・・・・・・」
そして声を絞り出すように・・・・
「良いの・・・か」
何を言いたいのでしょう
「はい?」
彼の声色は戸惑いと・・・・
「一緒に居て・・・」
歓喜・・・・
「いてください」
私も歓喜し手を差し出す・・・・
彼は手を掴み・・・・
「約束する」
「君を気遣い」
「愛し守り抜くと」
「此の地で」
「情熱の歴史を皆で」
「ヒストリーエディターを活用し」
「皆で歴史を作ると」
ヒストリーエディター?・・・・
喪われたはずのシステム・・・・
などと頭の片隅考えつつ・・・・
私達はこの語愛し合いまくりました♪
お読み頂き有難う御座います。