初戦闘?
本日もあと17時と22時に投稿します。
また、明日からは1日1回17時に投稿とさせて頂きます。
〜〜異世界サイド〜〜
僕の名前はモツ。今、異世界の調査の最中です。
あの自称神様からの命令を受けて、この世界の事を調べるよう言われたです・・・正直言って面倒ですか、仕方ないです。でも、これだけは言っておくです・・・神よ!下剋上の時を待ってるですよ!!
神様から貰ったライフル銃と呼ばれる鉄の筒のような道具を武器に先ほど悲鳴が聞こえた場所に向かっているです。
この先に何が待ちわびているのか、分から無い状況です。焦らずゆっくりに・・・だけどなるべく急いでとカサカサと木々の間に隠れながら進んで行ったです。すると・・・。
ーーーードオォォン!!ーーーー
何かが爆発するような音が聞こえたです。それを聞いて僕は・・・。
「この先は危険過ぎるのでは?悲鳴を聞かなかった事にするのは駄目ですか?」
『残念ながら、お前にその選択肢はない。俺の直感が告げている・・・これはテンプレだとな。これは欠かす事が出来無いイベントだ。だから、早く行け』
おのれ・・・その変な直感とやらで動かされる僕の身にもなって欲しいです。どうやら、腹を決めるしか無いようですね。
更に僕は歩を進めました。そして、ついにあの悲鳴の持ち主を見つけたのです。
ーーーードォン!ドォン!ドォン!!ーーーー
そこに居たのは一人の少女と・・・。
「GAAAAAAAAAAッ!!」
・・・無茶苦茶、強そうな青い毛の熊の化け物でしたです。
少女の声で手の平サイズの火の玉が生まれ、熊に飛んで行きます。しかし、その攻撃は外れて後ろの木々に当たるです。ですが、その威力は見かけの割に対した事が無く、精々が派手な音と木を焦がす程度でした。先ほどの音の正体はこれのようです。
『おお〜!まさか、魔法とモンスターを同時に見れるとはな。幸先がいいな!!』
・・・などと神様は言っています。これのどこが幸先いいのですか!?僕の身の安全は!?正直、どっちも怖いですよ!?熊も火の玉を出す女の子も!!
初めて見るの命の奪い合いに僕は身が竦んでしまったのです。僕は歩を止めて、その戦いに震えいました。
『・・・トイレを我慢しているのか?』
「怖いんですよっ!!」
そして、デリカシーの欠片も無い神様の声。神様の言葉は更に続くです。
『そうか、怖いか。まぁ、初めての実践だからな。それも仕方は無いか・・・』
「か、神様〜〜・・・」
『・・・ではこれからこの周囲一体を焼け野原にするとしよう。勿論、お前ごとな・・・』
・・・それを聞いた瞬間、背筋に冷たい汗が流れたです。なんだか、あの戦いよりも神様の方が怖くなりましたです。
「うう・・・行けばいいんでしょ!行けばっ!!神様は悪魔です。いえ、邪神ですっ!!」
『くくく、褒め言葉だ。さあ、早く戦いに介入しろ。テンプレで判断するならあの女の子の側にだ。それでフラグが立つ』
「だから、何の話ですかっ!?」
僕たちがそうこうしている間に勝負は決まったようです。
少女は手を振りかざしているのも関わらず、火の玉が出現しなくなったです。そして、後ずさり熊に追い詰められ、転びました。つまり、ピンチになったです。あとは熊の爪、もしくは牙が少女を切り裂くでしょうです。
僕は神様・・・いえ、邪神様の指示通りに安全装置を解除しました・・・ええい!もう、なるようになれです!!そして、もう呼び名は邪神で決定です!!
「くらえですーー!!」
ーーーードガガガッ!!ーーーー
僕は熊の前に飛び出してライフルの引き金を引きました。
「GUAAAッ!?」
僕の奇襲に気付かなかった熊は腕のあたりに銃弾を浴びました。そして、僕も驚きました・・・このライフル銃の威力に。
「GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAッ!!」
ライフルの弾は熊の分厚い肉と皮を貫きましたです。熊の血があたりに飛び散りましたです。そして、熊は雄叫びを上げて森の奥に逃げて行きました。
「か・・・勝ったですか?」
『相手が逃げたのだから、そのようだな。ぜひ、モンスター素材が欲しかったが仕方ないか。今度は眉間を狙えよ。熊の弱点部位だ。そこには厚い脂肪が無いから致命傷を狙える』
「だから、そういう事は早く言って欲しいですって!!」
弱点とかあるなら、そこを狙ったのにです。なんで後になって言うんですか!!この邪神は!!
『それはともかく・・・女の子の様子はどうだ?』
あっ、忘れていたです。振り向くと女の子は腰を抜かしているのか、女の子座りをしながら僕を驚いた顔で見ていたです。
女の子の歳の頃は13、4歳くらいですか。長い金髪に大きめの瞳。多分、人間からしたら美少女に入ると思うです。服は学校(?)の制服の服の上に、ローブを着ていました。
・・・とりあえず、話しかけて見るべきですか。
「あの〜、大丈夫ですか?」
僕はなるべく優しく女の子に話かけたです。しかし・・・。
「5々¥<4+$|○*☆$=〒」
・・・訳の分から無い言葉で話しているです。
『・・・これは単純に言語が違うんだろうな。まぁ、俺たちにとっては未知の世界だからな』
どうやら、僕と邪神様の話している言葉とは違う言葉のようです。これは、意思疎通に苦労すると思っていた時でした・・・。
「#+^>%*〆¥♪^^€+4!!」
少女は僕に向かって人差し指を突き出したのです。そして、指・・・正確には指輪からでしょうか?光が光線状になり、僕に当たりましたです。
「なっ、なんですか、これは!?」
『シャイニング・フィ○ガーーーー!!』
「こんな状況で変な技名を付けないで下さいです!!」
何というマイペース!?邪神様のふざけた技名はともかく、これはヤバイのでは!?何せまともに当たったですから!
痛みは感じないものの・・・嫌な予感がするです。光は更に強くなり、僕を包んでいったのです。
・・・僕は一体、どうなるんでしょうか?