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生活モニュメント[11]

あの 大きな人間は

作者: 袋小路 めいろ

人間の器は

みんな平等で

大きさも

深さも変わらない

何が違うのか

質の問題か

数の問題か

あの 大きな人間は

たくさんの

質の良い器を持っていた




普段が幸福だと

贅沢な悩みが増える

でも あの 大きな人間は

全ての事は幸せで

全ての事で悩んでも良いと

言い切った

あなたの存在が

既に大きな悩みです と

言いたかったが

タンスの引き出しにしまった

気休めの綺麗さや

前向きな考えに

縋りたい人にとっては

余計なお世話だから




田舎の道は意外と驚く

タイミングが

破壊的に取れない

生き物が縦横無尽の時もあれば

人間の優しさで事故もある

のんびりなくせに

忙しそうにしては

闇雲に動くからそうなる

でも あの 大きな人間は

それで良いと言う

個々人の事を考えて

個々人の意識を尊重して

迷わず押し通す

社会は

編みかけのセーターなんだから

一つ抜いたら

全部台無しになる と

言いたかったが

紙飛行機で飛ばした

尊重はいつの間にか

殿様と

同じランクの言葉になってた




あの 大きな人間は

何を思ってそう言ってるんだ


あの 大きな人間は

いつになったら言ってる事と

同じ様な世界にするんだ


あの 大きな人間は

はたして器の大きな人間か


あの 大きな人間は

いつになったら気がつくんだ

綺麗な価値観では

生きてはいけないと







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